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2018年10月18日18:31

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《ダメ入荷班結成…》《ちー+! 12》

《ダメ入荷班結成…》

人手不足とはいえ、食卓で表現する残飯のような人材が目立つようになって久しい現場。
残り者には福があるとは言うが、この会社の場合は残飯は残飯でしかない。もしかするとカビが生えているかもしれない。いや、生えてる…。

『強行』とはこの事を言うのだろう。
本日の搬入メンバーは投入11カ月目の静岡育ちさん。それと、サルAとサルDだの3名。そして検品班がちっちゃなおばちゃんと、リーダーさん2名。

簡単な詳細は以下の通り。

静岡育ちさん:荷降ろし担当。
入社11ヶ月目。今は退職してしまったが、とある飲み会であのコと同時に意気投合した1人であって、何故か俺にはものすごく腰が低い。部門違えど俺に仕事内容についてのあれこれを尋ねてくる人でもあり、もし、あのコが現役なら2人でそこそこのレベルに達していた手筈の片割れだ。否応なしにメンバー最有力。というか、頼みの星。

サルA:荷降ろし担当
適材適所を求めて様々な部門を巡り、そのどれもが不適所と判断され続け、気付けばスタート地点に戻ってきてしまった、ギャグ漫画を地で進むお方。きっと生まれた星を間違えたのだろう。リフト操作レベルは上々だが、いかんせん言葉のコミュニケーションが取れず、理解力が無いため全ての説明に長時間を要する模様。

サルD:荷降ろし担当
俺の半月先輩。やる気100%中の95%が空回りする脅威の結果をもたらす、当倉庫関連四天王の内の一人の座に着いている。搬入経験は今や通して一番古いが、いかんせん足し算引き算が苦手のため、降ろした荷物のカウントに大苦戦。俺が冗談で言った『計算機が悪い』の言葉を真に受け、種の異なる計算機を新たに3つばかり購入して俺に自慢した変てこヤロウ。やる気だけはあるのは理解できるのだが…。

ちっちゃなおばちゃん:検品担当
検品のために入社した、継続勤務10年以上の人物で、彼女に検品速度や知識が叶う人物は当然ながら存在しない。いつも明るく朗らかな印象ばかりだったが、そんな彼女もサル関係者は苦手のようで、小さな体のどこから出るのか、たまに耳にする怒鳴り声は構内作業員の動きを止める。…今回は?

リーダーさん:検品担当
入社20年オーバーの、当社に珍しい『正統派普通のおじさん』。キングオブ普通。都心のサラリーマンの波に紛れれば、たちまち姿を見失いそうな普通っぷりだ。もちろんオールマイティに能力を発揮するが、間違えに気付き難く、後の大問題に発展し易い検品作業に本日は投入。人に指示を与えるのが苦手という所が最大のネック。


略式詳細は以上。こんな構成だ。

思った通り、静岡育ちさんが俺の所に指示を求めてやって来る。
静岡『どうすればいいですか? 今日のメンツじゃ…』
てぃ『リーダさんに大本の指示を受け、ちっちゃなおばちゃんの近い所にモノを置き、サル2人の指示は絶対に受けないように』
静岡:『分かりました!』
何とも失礼な回答だが、どう考えてもこれしか言いようがないんだよな。

少し遅れてサルDも俺の所に。普段は俺から逃げ回っているのに、こんな時ばかり来る。まあ、最近は厳しめだが助言しているから、それもあるのかな?
サルD『どうすればいいでしょう?』
てぃ『いつも通りに。静岡さんから離れて動いて。それとサルAさんとの衝突に気を付けて。ちっちゃなおばちゃんは荷物に隠れて見えなくなるから、どんな時でも動く時には周囲確認を。2回目は無いよ(既に一回、人を撥ねている)』
サルD『分かりました!』
てぃ『8×5は?』
サルD『40です!』
てぃ『8×6は?』
サルD『ちょっと待って下さいね…(計算機を取りだす)48です!』
てぃ『(ダメだこりゃ)…よし、大丈夫だね! その計算速度で行こう!』
サルD『はい! ありがとうございます!』
『褒めて伸ばす』とはあるが、限界はあるわな。

開始前からメンバーに相当の疑問を抱いていたのか、リーダーさんまで俺の所に…。
りー『どうしよう?』
てぃ『静岡さんが来たから、彼にはもう言ったよ。取り敢えず彼からは質問を受けた時だけ答えて、あとはちっちゃなおばちゃんとペアで。残り2人はそれだけで大問題だから、速度に期待はしないで、荷物の置き場所だけ徹底してもらう方向で行くしかないんじゃ?』
りー『上手くいくかなぁ?』
てぃ『行かないだろうから、リーダーさん自身の『指示出し練習』と思えば? たまには怒鳴ってもいいと思うよ? アレコレ言ってあげないと、気付かないものがもっと気付かなくなる』
りー『怒鳴るの好きじゃないんだよなぁ…』
てぃ『怒鳴るんじゃなくて大声だよ。でも、リーダさんの場合は限界の怒鳴り声が大声程度だろうから、試練と思って。俺は知らんが(ケラケラ)』

で、スタート。

俺は自分の部門の新人(?)が居るので外に気を配れないが、いや〜…聞こえた聞こえた。叫び声が、怒鳴り声が、謝り声が…。
外に目を配る事が出来る同僚の数人が入荷班に飛び入りする姿が痛ましい。
『戻せ戻せ! 早く!』とか、意味不明な叫び声?
たまに目が合う向こう側の『諦めた笑顔』のリーダーさんの表情が何とも…。
サル2名を助けるかどうかを迷う静岡さんもウケる。ダメだろ。混乱が混沌になってしまう。先読みして静岡さんの所に。
てぃ『見ていて辛いでしょ? でもダメなんだね〜。ここで助けるとそれが当たり前になっちゃうから』
静岡『でも、作業が…』
てぃ『静岡さんに2人を心底から怒鳴り、震え上がらせる様な勢いで指示できるなら止めないけどね。…野生化してみる?』
静岡『無理です』
てぃ『でしょ? 静岡さんの行動は助けじゃなくて甘やかしだよ。『急ぎ』で事が済めばいいけど、『慌て』になればミスが増えるからね。同僚2人が頻繁に出入りしているから、まぁなんとかなるっしょ』

そういった、午前中。


休憩がリーダーさんと重なったので、状況を聞くと、なんだな…『そこまでか!』と驚くサル2名の作業内容。カッコ内は俺のツッコミ。

サルA:
・トラックからの積み荷を降ろす際、ドライバーにどこから降ろすかの指示を仰ぐ。(一番後ろ以外の荷物は取れないでしょ。ドライバーが困る)
・荷物の置き場をドライバーに尋ねる。(どうして部外者がココの配置を知っていると思うのだ?)
・一台のトラックを呼ぶところ、全てのトラックを呼んでしまう。(さっきのワーワーギャーギャーってソレなのね。なにを戻すように言ってたのか分かった)
・トラック停車スペースに積み荷を降ろしてしまい、次のトラックを詰まらせる。(駐車場の意味を知らないでこの人は車を運転しているんだな)
・総重量100キロの荷物の上に、総重量1300キロの荷物を積みあげようとする(まあ、アレだよね。そこらへんの理解があるようなら、バカ扱いは受けないだろうね)

サルD:
・8×8の積み荷に対し、毎回計算機を取りだして計算していたらしい。(学習能力以前の問題だな)
・8×10の積み荷に対し、これも毎回、計算機が登場したらしい。(…凄い!)
・ただでさえ場所を取る麺系なのだが、その全てを平置きしたらしく、一方通行のトラックの退路を潰したとか。(同僚が飛び出したのはコレとか)
・4種類あった同系列のカップラーメンを列ごとにまとめず配置。(見事なドット柄)
・自ら制作した『早見表』だが、それを眺める時間が非常に長いとか。(早見表の意味が無い。だから俺が作るって言ったのに…)

まあ、事故無く済んだので良かったけど、聞く限りさんざんだったみたいだね。
昼休みに静岡さんに話を持ち掛けてみた。『どうだった?』と。

静岡『自分、人の事をとやかく言うのは好きじゃないんですけど、…凄いですね、あの2人は…』
てぃ『でしょ? でも、自らの能力アップにはこれ以上ないくらいの相手だよ。…どう? 暫く一緒にやってみる?』
静岡『カンベンして下さい』

まあ、そうなるよな。


《ちー+! 12》

第一章 チータス・レジエン1-11

【ベレーレルの村】

 夜、ついにあれからアキの姿を確認する事もなく、特にやる事もなくなったチータスは布団に潜り込んでいる。
 少しでも気を利かせる考えがあるならば夜の差し入れでも考えつく話だろうが、あいにく来客自体が非常に珍しい出来事に、チータスは悶々とした思いを保ちつつも、ただ待つ事しか出来なかったのだ。
 そんな、村の外で偶然出逢う事になった、初めてとも表現出来そうな特別な存在のアキだが、そんな特別も明日の朝には再び他人と化す状況下にあると考えると、それはそれで何となく妙な思いも感じた。
 アキとは所詮、冒険者の身であって、この村に訪れた理由だって宿屋が目的でこの家ではなかった筈だ。森で出逢わなければ言葉を交わす事もなかっただろうし、当然、村のどこかでその姿を目に入れても別段気にする事もなかった話だろう。
 チータスの脳裏での『アキが来てくれたら』という考えが、いつの間にか『人との出逢い』となっていたようで、結果的には考えそのものがごちゃごちゃになっていた。
 そして気付くと、やがて村を去る事になるナルミに焦点が合わせられていた。…そこまでは何となく覚えていた。


「…………ん?」
 無意識に違和感を覚えたのか、目が覚める。結局まとめ上げる事の出来なかった考え事を続けるうちに、いつの間にか眠っていたらしい。
 何となく閉ざされた雨戸を見るとまだ夜のようで、朝に必ず見る事になる雨戸の隙間から洩れる光は無いようだ。
 そんな折…。
 コン…。
 雨戸の向こう側から何かが当てられる音が聞こえた。
 コン…コン…。
 まただ。この音に起こされたのだろうか? 音は小さく、どこか遠慮しているような間隔が開いている。
「………誰か居るの?」
 ぼんやりとした頭のチータスだが、相手がナルミではない事ははっきりと理解できる。ナルミならば今さら遠慮するような間柄でもない筈だし、それ以前に勝手に家に上がり込んで来て直接起こすのが日常なのだ。
 となると、アキだろうか?
「起こしてごめん。…いま、大丈夫かな?」
 チータスの声に反応し、雨戸の向こう側から声がした。やはりアキの声のようだ。
「…馬がうるさかった? もう1人は?」
 声を掛けつつ雨戸を開くと、やはりそこには月明かりに照らされるアキの姿があった。
「馬? …ああ、馬ね。大丈夫、随分と人に慣れているみたいで私たちなんて空気みたいなものだよ。連れのユーニィも珍しく無警戒で寝ているみたいだね。それより、起こしておいてなんだけど、ちぃさえ良ければ話がしたいと思ってね。まさかこんなに早く寝るとは思っていなかったから…」
 ベレーレルの習慣という訳でもないが、村人は夜空の月が真上に上がる前に眠りに着く事が一般的だった。アキの住む場所はもっと夜が遅いのだろうか? 単純にはそんな疑問が浮かびもするが、未だ夢から戻り切れていない頭を先に覚ます必要があると感じた。
「いいよ。…正直、夜の村なんかそんなに歩かないからどこ行っていいか分からないけど、適当にブラつこうよ」
 チータスはそう言い、寝相の悪さでずれた寝巻の位置を修正した。

 空を眺めて月の位置を確認すると、まだ夜は浅いようだった。もう少しで満月を形成するやや欠けた月の周囲に雲は無く、夜の大地には影が作られる程の明るさが保たれている。これなら容易に視界が確保でき、別段、注意深く周囲を警戒する事もないだろう。
「なるほどね。『のどかの象徴』か。…そうかもね」
 そう言ってアキはネメス城の方角に目を移す。
 まばらな民家は障害物の役割すら果たす事無く、延々と続く平原の夜を見せつけていた。真っ暗で、空に浮かぶ星ばかりが印象的な夜だ。
 話題は―――、ベレーレルの日常生活だった。チータスの言葉を鵜呑みにするならば、他の村や町とは比較にならない平和そのものな毎日のようで、特に大小の犯罪が絶えたためしのない城下町の暮らしとは程遠い生活観のようだ。
 チータスの話を耳にする度に、アキは小声で『いいな』と漏らしていた。当然、内心で思った事なので声にしたつもりはなかったが、自然と出てしまったらしい。
 その回答としてチータスが返す言葉は必ず『そう?』の一言だ。平和な日常が全てのベレーレル育ちのチータスにとって、『刺激』という言葉はおよそ無縁なため、的確な言葉や説明、反論が思い付かないのだ。アキの『いいな』は純粋に不思議でしかない。
 ただし、両親が誰かを交えた雑談の中に、たまに話題にあがる『田舎はある意味で都会育ちの憧れ』という内容を耳にした事があるため、今現在のアキの感想がまさにそれなんだろうと言う事は何となく理解できた。
 …と、同時に、実はマンネリ化して久しい村での生活に変化が欲しいと感じ続けていたチータスは、内心で冒険者に憧れなくて良かったと、アキの話を通じて認識していた。
 見た事もない世界、想像した事もない冒険者の生活に対する興味はといえば、知らないが故に多少芽生えてはいた事だが、聞くだけで殺伐とした世界観はどうやら肌に合うものではないと感じていた所だ。
 しかし、次のアキの言葉がチータスの心境を大きく揺るがす事となる。
「そんな平和な農家育ちの少女が、もう少しで勇者志願とはね…」
 穏やかな笑顔を浮かべアキが言う。それは内心に嫌味を込めるような表現ではなく、心底から『その道』への歓迎を表すものだった。
「……………………え?」
 数歩どころではない随分と間を空けた後、聞き返すチータス。聞き慣れない言葉が含まれたが、どうやらこちらとしては歓迎し難い言葉であり、それが自分に対する話と感じるまでに何回かの解釈を繰り返した末の反応だった。
「えー………っと…?」
 次に繋ぐべき言葉が見付からず、無意識に足を止めてしまう。アキの話の内容は概ね理解した。…けど、理解出来ない。そんな矛盾が言葉を詰まらせる。
 一方で数歩先に進んだアキは、チータスを待つように足を止め、振り向きざまに笑顔で言った。
「『チータス・レジエン』…。なんか聞き覚えがあると思って気にしてたんだ。連れのユーニィと話してたんだけど、彼女が知っていたよ。早い話が勇者の末裔なんだよね? えーと、ル…違う、エ…、エイ…ド…? そうそう、『エイディル・レジエン』…だね。600年前の英雄で…、そうだ、『8日間戦争』の5人組のリーダー格が『エイディル・レジエン』なんだよね?」
「う…うん。……遠いおじいちゃん。…あたしもよくわからないけど、そんな話を聞いた事が何回かあるわ」
 どことなしに正体を見破った感をにおわせるアキの口調であり、実際にその通りなのだが、話を合わせるように見えるチータスの脳裏では、既にそんな事はどうでも良い事だった。
(『勇者志願』…?)
「そっか…。やっぱり『血』なのかな? 遠いご先祖様に憧れるのかい?」
(『憧れる』…??)
「いいなぁ。私はそういった目標も無しにここまで来ちゃったからなぁ。…まあ、もともと冒険者にも憧れた気持ちは無かったんだけどね」
(『目標』…???)
「ところで、ちぃって…」
「ちょ、ちょっと待ってアキ!」
 次々と並べられるチータス個人の『謎ワード』に耐える事が出来なくなり、これ以上の混乱を増やす前に慌ててアキの言葉を止める。
「どうしたの?」
「ねえアキ? なんだか気になる言葉がチラホラ混ざっている気が…」
「何が?」
 心底不思議そうな表情のアキだが、チータスはそんなアキの表情を無視して先を進めた。
「え〜と、…まず、『勇者志願』って?」
「は?」
 即座に反応するアキ。相当の予想外な質問だったらしいと理解できるが、それ以上の予想外な展開に揉まれているのは混乱中のチータス本人である。
 アキは…、どことなくチータスの態度に不安を感じながらも、自らの声色の維持に努め、言葉を続けた。
「言った言葉のままじゃない。『勇者志願』。ちぃは遠いご先祖様の伝説に憧れて、試練の年に『勇者志願』として立候補したんでしょ? 私の住む所じゃちょっとした話題になっているみたいだし、城側の期待もあるみたいだね。…まあ、ただでさえ暫く出なかった『勇者志願』だし、その立候補者が英雄の末裔じゃ期待しない方がおかしいよね?」
「???????」
 余計に混乱してしまいそうな自分が居た。今すぐ泡でも吹いて倒れたい気分だが、それ以前に耳にした言葉が勝手に集結してしまい、悲しい事に意識がはっきりとしてしまう。
 600年前、英雄、8日間戦争、エイディル・レジエン、…の、末裔? 勇者志願? 数日後? 試練の年? 農家育ちの少女? そして、聞き覚えしかないチータス・レジエン………。
 僅かばかりの時間ではあったが、2人揃って無言の時間が過ぎる。


 簡素な村に夜の活気は無い。夜がもてなす無限の闇に対し、獣避けの僅かながらの松明が申し訳程度に所々を照らしており、他に目に付くのは畑ばかりである。
 耳に入る物音といえば、2人の歩調に合わせる足音のみ。
 そんな中、昼間ではまず気付く事もなさそうな弱い風を感じた。それは数秒もしない内に過ぎ去る風だったが、そんな風が完全に通り過ぎた事を確認すると、チータスは意を決してアキに尋ねた。

「えーと、ごめん。今の話って………あたしの事?」
「いや、だからそう言ってるじゃん!」


《あとがき》

人手不足による倒産、という話を最近ではよく耳にするが、現代の日本社会というか、組織内の考えを見ると納得できる。
限界まで抑えられた対価、高くなる一方の税金。娯楽は遠ざかり、真似ばかりの経営方針には真新しさが無い。
その割に無遠慮な業務内容、失敗時のペナルティ、上がらない評価に給料。

働かずとも暮らしが成立するならば、誰だって遠慮願うだろう。

一方、宝くじなどで高額な資金を手に入れれば働く必要が無くなってしまう。もちろん、豪遊の毎日は控えるべきだろうが、普通の暮らしに水準を合わせれば十分に一生を送る事ができ、周囲との付き合いを遮断する必要もない額が運次第で簡単に手に入る時代だ。

生きる事そのものがペナルティと化す日本で働く事を避ける方法があるならば、多くの人がそうするだろう。
例えば宝くじで7億が当たるとする。その配分が10本なのだから、10人が7億を手にするわけだ。
毎回10人ずつ働く事を放棄しながらも生き続ける事に問題が発生しない条件を与えられている訳だが、こんなのがこの先続けばどうなるんだろうね、とか思う。

現実的ではない話かもしれないが、実際に現実に起っている選択権のようなものだ。

宝くじだけの話ではない。
今やネット時代。家の中に至って収入を得る方法は幾らでもあり、例えばそれが悪事だとしても、巧妙化すれば捜査のメスが入る前に幾らでも出所後の資金を蓄える事が可能なのだ。

じゃあ、どうしてこんな社会になったの? という話に向ければ、やっぱり働く内容の対価がきちんと備えられていない結果が生んだものだと思う。

誰だって金は欲しいと考える反対側で、誰だって金は惜しいと考える支配者が居るわけで、そんな考えが対立する限り、人は体力を使う事を惜しみ、組織は崩壊するんだと思う。

もうだいぶ沈んでいるぞ。日本という船は。

そんな沈み掛けた日本を小さな範囲で表現するのが、今の俺が通う会社なんだろうな。

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