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2018年10月16日01:06

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《ドラマ出勤》《ちー+! 10》

《ドラマ出勤》

本日、07:00出社。
いつもなら05:50に起床し、06:00前後に家を出る。

昨日は就寝前に『ぽ〜〜〜〜〜』っとしていて、気付いたら03:50だった。

ビックリ。

慌てて寝る。ゴロゴロ。
意外とすぐに眠れたらしい。

…で、自然と起きた05:20。
なんだ、まだ寝れるじゃん。…二度寝。

お目目ぱちくり。06:36。…二度見…。『…36っ!?』

頭真っ白。でも、慣れているもので、真っ白のまま着替える。パン掴む。鍵取る。車出す。むは〜〜〜っ!!

大丈夫、片道15キロ。時速60キロで進めば15分で着く計算。
え? 60キロまでの到達時間? イキナリ60キロ出せばいい。
え? 信号? 60キロ維持だ。信号は無いものだと思えば問題ない。
え? カーブ減速? 何ソレ楽しそう!

そんな意気込みの出社開始。
そしてイキナリ渋滞。いつもとパターン違くない?

この時点で遅刻確定。仕方なしにバクチ出勤に変更。
臨時のルートを選ぶ。当たれば時間をカットでき、外せばドツボだ。

結果は…?

よっしゃ! 他に車は無い! ラッキーだ!
そして滅多に捕まらない信号に捕まる。アンラッキーだ!
イライライラ…。

ようやく青信号に変わってロケットスタート。
我がボロ車が唸る。そして震える!? ヤ…やばいかも…!
そこでスキル発動。『諦めない精神(神頼み)』。

我がボロ車は突如の大破に見舞われる事無く職場付近に到達。
しかし問題はここから。
とても社員思いな我らの職場は駐車場から現場まで徒歩9分掛かる。
そして現在時刻は06:56。
…絶望的。…てか、無理!

ここで奥義発動。
…路駐。
現場出入り口前の堂々駐車。どーかぶつけられませんように。どーか警察来ませんように。

車を捨て猛ダッシュ! 守衛無視!! 入構確認無視!!! ぬおぁあああっ!!!!

ゼエゼエと入った事務所でタイムカード機確認! ………06:59………!

ま…間に合った…。

ピッとカードを通した瞬間、07:00に切り替わる。その時間差1秒未満。
命を賭けて出社した甲斐があったってもんよ。バカな話だけど…。

ちなみに会社に来て気付いた。
まず、ベルトを忘れた。ズボンが落ちまくる。
そしてパンツのゴムが伸びていた。ズボンと一緒にパンツも落ちる…。やり難い。てか、ケツが出てしまう…。イヤ〜ンな感じだ。
ダメモトでPPバンドを引きちぎってベルト代わりに巻いてみる…と?

案外効果あるものなのね。なかなかのフィット感だった。完全に縛り付けていたため、トイレはいちいち苦労したが…。


《ちー+! 10》

第一章 チータス・レジエン1-9

【ネメス南部大平原】

「待望だったかな? 外だよ」
 どうという事はない雑談を時折繰り返しながらの移動の後、こちらを向いたアキが言い放った。
「待ち望んだよ…。ホント…」
 思わずそう答えるチータスに笑みがこぼれるが、森の外を見る限り、見慣れたいつもの景色と異なる事にすぐ気付く。
 普段、ベレーレルから南周りにケルナの森に近付くチータスの視野には右にケルナの森、左に海となるが、ここから望む外の世界には延々と平原が続くようで海の存在が見当たらなかった。
「…海は? あたしたちが入り込んだ場所って、海の方向からなんだけど…」
「海? ああ、それは森の反対側だよ。第一、入り込んだ場所を聞いていなかったから…」
 既に手遅れだが、今更ながらに失敗を思うアキ。
 一行が森から出た先はネメス王国の4割を占める平原でも『南部大平原』と呼ばれる場所だった。
ベレーレルからほとんど離れる事の無いチータスやナルミには分からない事だが、見たままの平原が西部や中央方面に広がるばかりであり、とりわけ興味を引き付ける要素が全く無い場所でもあるが、日中であれば安全を確保したまま移動可能な魅力も備えていた。
「あー…、まあ…、このまま村にさえ着ければ文句ないわ。…こら、ナル、そろそろ起きろ!」
 気を取り直したチータスは言い、ついでにナルミの鼻をつまんで起こしに入る。結局ナルミは眠った状態でここまで来てしまったのだ。
ナル:「んぁ…? ご飯?」
チー:「ご飯の前に村に帰るの。寝ながら歩くなんて聞いた事無いよ」
ナル:「寝てないよ…」
チー:「ウソこけ。よだれ拭け」
ナル:「ん………。…? あれ? 海が無いよ…?」
チー:「あー…、その話題、もう終わってるから」
ナル:「えー? ズルイ…」
チー:「なにがずるいんだよ?」
アキ:「なんか面白いね、あなたたちは」
 妙な流れでトントン拍子に進む会話を耳にして思わず吹き出すアキ。チータスとナルミの日常的会話としてはごく当たり前のやり取りではあるが、そんなやりとりを初めて見るアキにとっては斬新に思える何かがあった。


 森を離れ、ついでにナルミが完全に目を覚ました事もあり、一行の歩調は正常に戻った。
…とはいえ、もともと運動が苦手なナルミにとっては『一緒の移動』というより『どうにか追い着く移動』となっているが。
「ちょっと…、早いぃ〜…」
 アキとしては、これでも随分とナルミを気遣った歩調なのだが、それでもナルミには少々早く感じるペースのようだ。
「もう少し歩く速度、落とした方がいいかな?」
 後ろから時折聞こえるナルミの泣き言を気にし、アキはチータスに尋ねる。
 そんな質問にチータスはこれといった興味も持たず、ごく当たり前の口調で答えた。
「アイツ本当に運動しないからね。こんな時のこんな状況でも理解出来ないヤツだから、突き放す勢いで歩くくらいがちょうどいいんだよ」
 森の中では感じる事の出来なかったそよ風を全身に受け、チータスは気分良さそうに答えると、ナルミを振り返った。
「おーい、ナル、早く来ないと夜になっちゃうよ? こわーい獣が出るよ! さっきのグリーンモンスターがやって来るよ! 食べられたくなかったら早くおいで!」
「うわ〜ん…、アキさん、早いです…! それはイジワルですよぉ〜!」
「な…なんか、私がワルモノになってない?」
 予想外のナルミの言葉にアキはたじろぐが、これまたチータスは興味の無い口調で答える。
「あ〜、気にしないで。こういった場合、あたしに何を言っても通用しないもんだから、近くの人をああやって味方に引き込もうとするの。無視無視!」
「そ…そうなの…」
 別にチータスの態度が冷たいわけではない。これが普段の2人のやり取りなのだ。


「そういえば、ナルの方は分かったけど、あなたの名前を聞いてなかったわね。差支えなかったら教えてもらえるかしら?」
 一行の視界に入っていたベレーレルがだいぶ近付いた頃、思い出したようにアキが尋ねた。
言われてみれば、アキの紹介は本人が森の中で行ったわけだが、それに対して自分たちの紹介を何もしていなかった事に気付く。
「教えてあげれば? 別に誘拐される理由にもならなそうだし、誘拐される意味もないでしょうし、誘拐するならもっと質の良さそうな人を選ぶでしょうし」
 ナルミからすれば置いて行かれそうになる錯覚に陥る移動の仕返しのつもりなのだろうか、わざわざ冷たい口調でチータスに言い放つ。
 ちなみに、結局はナルミの喚きに堪えられなくなったアキが、更にその歩調を緩める事で3人がまとまって歩ける現実に漕ぎ着けていた。
「チータス…。『チータス・レジエン』よ。その辺に転がる村人よ。…で、こっちが…」
「いたっ…」
 自己紹介ついでにナルミの方も改めて教えるつもりのチータスだったが、たった今の『誘拐関連のアレコレ』の言葉を気にして頭を軽くひっぱたく。
「『ナルミ・クレーデル』。今までも言ってたけど、あたしは『ナル』って呼んでるんだ」
「改めて、どうもです。知り合いには『ナル』で通っています。ちなみにちぃは『ちぃ』で」
「『ちぃ』?」
 いまひとつ説明に欠けるナルミの説明に、疑問めいたアキが復唱する。
「あたしの事だよ。『チータス』だから『ちぃ』なんだって」
「あはは、そういう事か。…でも、なんでかな? なんか『チータス』の名前は聞き覚えがあるなぁ。ベレーレルには何回か立ち寄った事があるんだけど、どこかで会った事ある?」
 急に思い出したかのようなアキの口調だが、ほとんど限られた村の暮らしの中、更に限られた人々の触れ合いの中で外部の人物に会う事があれば、それだけで印象深い思い出となって記憶に残るものだが、チータスの記憶の中にアキらしき人物は過去に存在しなかった。
「…どうだっけ?」
 一応、目線をナルミに合わせて確認を図るが、ナルミも『?』の様子だ。
「うーん…、よくわからないけど、きっと初めての筈だよ。あたし、村から出た事ほとんどないし、どこかで会ったってんなら、こうやってほとんどナルと一緒だからね。…まあ、アキがこの辺にしょっちゅう来てるんだったら、すれ違った事くらいあるんだろうけど…」
 それなりにアキとの接点を記憶から探すチータスだったが、あいにくというか、やはりというか、そういった過去のようなものは出て来ない。
 そしてアキも言う。
「うーん…いやね、聞いておいてなんだけど、ちぃの存在は私も多分初めて知った…と思うんだ。でも…なんだろう、名前を聞いた時に『あれ?』って思ったんだ。…まあ、気にしないで」
 少々興味深そうなアキの視線が気になるといえば気になるが、お互いに初めてと認識するのだからそれ以上の言葉は出て来ない。
ただ、チータスが個人的に思った事といえば、冒険者として様々な人と出逢い、様々な地へと赴くアキなのだから、その中で自分に似たような人物や名前に遭遇する事があっても不思議ではないという事だ。いずれにせよ、気にする話ではないと思った。

 ネメス国土の最南端に位置するベレーレル周辺を言うと、東と南に海が囲み、すぐ隣にはケルナの森、その他は全て平原となっている。
森を除けばベレーレルは比較的見晴らしの良い場所に存在するが、少ない人口にして全体が穏やかな生活には他者の目を引くものも存在しないため、これまで外部からの略奪など、大掛かりな人的被害はほぼ皆無だった。
また、周辺には様々な獣やモンスターが存在するとも言われているが、すぐ隣に森があり、人が奥地に入り込む事が稀な事からか、他の村や町で耳にするような人が襲われる話も聞かない。
 どちらかといえば凶暴な肉食獣やモンスターよりも、畑を荒らす草食動物の方がベレーレルにとって災難となるが、周囲の環境に対して人の手が加えられるところが最低限で済んでいるからか、こちらの被害も数える程度であり、例えば畑に侵入した草食動物を一度追い払いさえすれば、以後の数年間は同じ畑内での被害は無いようだ。
 そんな平和極まったベレーレルには、村の名を知らせる看板入りアーチがネメス城方面に向けて設置されているだけで、外敵から身を守る為の壁や柵といった防衛手段がほとんど施されていない。
そのため外部からの訪問があると、『村と外の境界線は?』といった内容の質問を受ける事が少なくないが、実際にはベレーレルの住人にも答える事は出来ない。
自らの村の防衛をまるで考えていない村…。そう表現されれば少々いびつだが、そのくらいに問題事に縁の無い存在がベレーレルと呼ばれる村の特徴といえば特徴だった。

「ほら、村だよ。無事生還おめでとうさんかな?」
 進行方向の先に民家が複数目に入った段階でアキが言って振り返る。
その声につられて向こう側を見ると、いつもの視界とは角度こそ異なるが、見慣れた村のアーチに近いところまで来ていたようだ。
「さて…、こんな所でなんだけど、忘れない内に…ねぇ?」
 大きくない村の人間関係はとにかく噂が広まり易い。アキは2人に余計な問題事を作らせない意味を含め、村人の姿が確認出来ないここで金銭のやり取りを終了させようと右手を差し出した。
 一方で、すっかりその事を忘れていたチータスだったが、そんなアキの表情を確認して思い出すと、それとなく、やんわりと、回避に走るが…。
「急かさないの。もうちょっと付き合って。今お母さんから貰うから」
 言葉に無銭を伝える内容がしっかりと含まれてしまう。あっと思ってナルミを振り返るが、ナルミはナルミでチータスの動きに合わせて視線を逸らす。
「2人揃って無銭だったの?」
 偶然とはいえ、なかなかに類を見ない救援依頼者だとアキは思ったが、それでも2人との会話を振り返ると金銭意識がほとんど皆無な事も納得できる事だった。
 そんなアキの心境を知る筈もなく、ナルミが割って入る。
「ごめんなさい。ちぃが『身軽な方がいい』って言って、パンペット以外は全部置いてきちゃったの。ちぃったら、どんどん行っちゃうんだもん」
 一応は自分で起こした問題と理解するナルミだが、弁解は全てチータスに押し付ける内容だ。当然、隣のチータスが何もしない筈がなく、ほどなく尻に強烈な痛みが加えられる。
「い…っ!? ちぃ!?」
「まあ、ちょっと歩くけど、そんなに遠くないからついて来て」
 思い切りつねられた尻を抑えてチータスを見ようとしたナルミだったが、そんなナルミを完全に無視したチータスはそう声を上げると、今度はアキを先導して先に行ってしまった。
「ちょ…ちょっと待ってよぉ〜!」
結局、また2人を追いかける形でナルミは息を切らす事になる。


《あとがき》

さすがに今日みたいな出勤方法は無謀だった…。
それにしても、ベルトって凄いね。ない時に初めて知る存在の大切さ…。
ズボン引き上げながら思っても締まらんね。

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