mixiユーザー(id:9308023)

2018年10月13日23:38

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メッサーシュミットBF109

第二次世界大戦におけるナチスドイツの主力戦闘機メッサーシュミットBF109。

実はオリジナル以外に他国でライセンス製造された機体が存在します。

日本にメッサーシュミットBF109を購入する人はいないとは思いますが、
オリジナルとライセンス製造分を間違えないよう見分け方を少々。

ライセンス製造していたのはスペイン、チェコ、スイスの3ヵ国。
チェコ製はエンジンをユンカースのJumo211に無理に変更したため直線飛行すら困難なほど性能が低下。
結果、スピットファイアが追加配備され余剰となりイスラエルに輸出されました。
その機体は第一次中東戦争で使われ、輸出分は残存してません。
チェコにわずかに残った機体は後に退役。
こちらも残存していない可能性が高いです。

スイスでの製造分も本来の性能を出すことができないほど出来が悪く退役。
博物館にわずかに残っている模様。

こういった事情からチェコ分とスイス分は市場に出ることはまずないでしょう。

問題はスペインでの製造分。
これが映画撮影等によく使われており目にする機会が多い機体です。
よって市場にもよく出てくる機体です。
この機体を製造したのはイスパノ・アビアシオン社。
単座のHA-1112-M1Lと複座のHA-1112-M4L等が存在します。
エンジンをロールスロイス製マーリンエンジンに変更されており、エンジンカウルが大型化され吸気口もオリジナルとは大きく違うので外見的特徴で見分けられます。
まず下の映像を。
https://www.youtube.com/watch?v=HuUe8GQMlCM&t=47s

40秒あたりから。
手前の機体はイスパノ・アビアシオン社製HA-1112-M4Lです。
奥がオリジナルのメッサーシュミットBF109 G-14です。
HA-1112-M4Lのエンジンカウルはプロペラのすぐ後ろから吸気口があり、エンジンカウル全体がオリジナルより結構大きい。

オリジナルの方はエンジンカウルの後ろ半分あたりから吸気口があり、しかも吸気口がかなり細いのがわかるでしょう。

この特徴を覚えておくと間違うことはまずないでしょう。

33000機製造されただけあって日本軍機よりはかなり残存してます。
実際、飛行可能な機体が市場に出ているのも目にしました(金あれば買ったのに!)。
こんな機体で自由に飛べたらさぞ気持ちいいだろうなと思う。
セスナ等とは運動性もスピードも違うからね。

もしも購入する人がいたとして自分で飛ばす際はご注意を。
非常に着陸が難しい機体です。
理由は主脚。
本機は飛行性能を追求した結果、主翼が他機種よりかなり薄いんです。
その為、他機種と同じように主翼に主脚の取り付けができなかった。
機体フレームに主脚を取り付け、翼端方向にリフトして収納するようになってます。
その結果、左右の主脚の間隔を十分に取れず、主脚を外側に広げるように角度を付けて
多少誤魔化したわけです。
これが着陸が難しい機体にしてしまったわけ。
左右主脚の間隔が狭いから横転しやすいし、主脚に角度が付いてるから主脚に負担がかかり故障しやすい。
実際に、大戦中失われたBF109の大半が着陸時の事故です。
撃墜されて失われた数は他機種に比べ少ない方です。
この点に注意してください。

それと日本の気候の下で飛ばすと性能は発揮できないでしょう。
セスナ等の民間機と違い性能を追求した戦闘機です。
気温や湿度等の違いに大きく影響されます。

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