第二次大戦下のフランス。ピレネー山脈の街トゥールーズに、ユダヤ人物理学者ベルクソンが家族とともに匿われていた。レジスタンスは一家を山越えさせスペインへ逃がそうと計画。そのために山岳ガイドを雇った。このガイド、バスク人で口の悪いジジイだが、結構タフな奴だ。彼らを追うのは、ナチス親衛隊の猟犬バーコウ大尉。険しい道、襲いかかるトラブルをくぐり抜け、果たして彼らは山を越えられるのか?
日本未公開の戦争アクション「ザ・パッセージ」。J.リー・トンプソンの監督作品。
とにかくキャラクターが濃くて楽しい一本。
逃避行に手を貸すジプシー役がクリストファー・リー。ベルクソン役がジェームズ・メイソン、そしてバスク人ガイド役はアンソニー・クイン。まさに名優揃い踏みですが、特にクインがカッコいい!
そして何より存在感を示すのは、親衛隊のマルコム・マクダウェル。
シチューを作りながらレジスタンス(なんとミシェル・ロンズデール!)を拷問したり、老人を焼き殺したり、鉤十字ブリーフを履いて女を犯したりとなかなかの変態ぶり。そうそう、やられちゃうケイ・レンツは「愛のそよ風」のヒロインでしたな。
007のM役でおなじみロバート・ブラウン、ブリジット・ジョーンズのパパ役でおなじみジム・ブロードベントなんかも出てくるのがトリビアですね(笑)
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