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2018年10月13日06:43

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止まらない“しゃっくり”


前回投稿『保険診療から自由診療へ』の後半部分からの続きになりますか
小説『曲直瀬道三=乱世を医やす人』(p.460)の中に、
“しゃっくり”のことが出てきました。

永禄7年(1564)弱体化した足利将軍の時世
実権を握っていた(しゃっくりが止まらず難儀していた)三好長慶に
往診を乞われた曲直瀬道三(まなせ どうさん:初代)は・・
(・・は省略部分( )内は私の注)

『・・道三は、三好の舌や脈、腹を診察した・・
道三は三好の背後にまわり耳の後ろを親指で押した。
・・耳たぶのすぐ後ろのあたりで、耳鳴りやしゃっくりを止めるツボだった。
・・が三好には効かなかった。

・・道三は柿帯湯(していとう)を処方し・・別室に入ってから道三は
(同行した)一鴎に「あれは危ないな」と小声で言った。

・・・「しゃっくりは上辺の症状にすぎない。何か病気が隠れているはずだ」
(一鴎)「酒の飲み過ぎではないですか」
(道三)「違うと思う。臓の奥に重い病をかかえている証のような気がする」
・・・
その十日後、道三は三好長慶急逝の報に接した。
・・ここに三好長慶の五年間続いた治世は終結した。』 

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上記の部分を読んで、もう10年ほど前(だった?)になりますか・・
3日以上“しゃっくり”が止まらないと言って
ご家族共々来院した患者さん(男性・60代だった?)を思い出しました。

医大の附属病院では「わからない」と言われたそうです。

私にとっても“3日も止まらないしゃっくり”など診たことがありません。
そこで
≪“しゃっくり”をしなければならない“必要性”がどこかにある?≫
≪“しゃっくり”って横隔膜の痙攣だよな?≫
≪しこりか、緊張を緩和させるために“しゃっくり”が起こっている?≫
≪横隔膜の下の方で、緊張や、しこりのようなものがあるのか?≫
などと考え
とりあえず、全身調整後・・・

『(当時は、「対話・徒手確認法」と名付けていた)言霊波動確認法』で
お腹を探っていきますと・・
(刺激痛設定で)反応してくる部位が出てきました。

その部位(どの内臓だったか?)に、ただひたすら
エネルギーを集中して注入していますと・・
しゃっくりの間隔の間が少しずつ開いてきます。

それで・・≪これで治るな!≫と確信しながら、さらに・・・

(今思い返すと)10分ほどの時間だったと思いますが・・
しゃっくりが無くなった後もしばらく集中しましたが・・
完全にストップしたことを確認して終了でした。

曲直瀬道三の診立てのように・・彼にも内臓的な問題があったのでしょうね

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それにしても、歴史小説家って・・すごいですね、
過去の歴史的記録を調べ、専門知識を調べ、そこに自分の想像を加えていく・・

著者の山崎光夫氏は、昭和22年福井市生まれ、(私と同世代で同郷)
他に医療に関係する小説も多数あるようで・・
しばらく、山崎氏の著書を読み続けることになるかも!?

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『言霊波動療法』:氣光整体・東陽
http://www7a.biglobe.ne.jp/~to-taka/index.html

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