おはようございます。木下藤吉郎です。
今から10年前の2008年(平成20年)の今日、ヤマト生命が会社更生法と更生特例法に基づく破産手続きの申請を東京地裁に行い、受理されました。サブプライムローン問題を機に発生した金融恐慌の影響で経営破綻した金融会社の、日本初の事例となりました。
※現在は吸収合併により、プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険会社になっている。
■大和生命が更生手続き、金融市場混乱で国内初の金融破たん | ロイター
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-34240520081010また、今から80年前の1938年(昭和13年)の今日は、写真家の森山大道(もりやま だいどう)さんの生まれた日です。
■森山大道 - Daido MORIYAMA | shashasha 写々者 - 日本とアジアの写真を世界へ
https://www.shashasha.co/jp/artist/daido-moriyama10月10日 水曜日
今回はきのうの続きになります。タイトルにもありますように、今シーズンはプロ野球の阪神タイガースにとって、一軍がリーグ最下位、二軍がファーム日本一という、なんとも明暗がくっきりと分かれたものになりました。
きのうは、この明暗を分けた原因の大きな点として、選手の「心」に影響したものがあったのではないかと述べました。今回はその事について具体的なものを、私が小耳に挟んだ話が中心ではありますが、記してまいりたいと思います。
あるラジオ番組で、タイガースOBの野球解説者の方(記憶が間違っていなければ、昨年現役引退された狩野さんかも)が、深い事をおっしゃっていました。
それは、金本監督の選手起用のやり方が「今使える選手」に偏っていて、固定で使われている選手がいない事から、若手選手の目には「恐怖政治」に見えているのではないか、という類の意見でした。
どういう事かと申しますと、つまり「その日、その場の状況」からオーダーをコロコロと変えてしまうので、「打てなくなったら変えられてしまう」という認識が選手に浸透してしまい、「打ってチームの勝利に貢献するんだ」という気持ちよりも「打てなかったらどうしよう」という不安の方が強まって、自家中毒のように縮こまっていってしまったという可能性が高いというのです。
対案として、せめて1人や2人は「誰がなんと言おうと今年はお前が4番」と、どんなに調子が悪くても使い続ける根気や責任感がないといけない、固定オーダーにする事でそれがその選手に向上心を芽生えさせる事になる、固定オーダーがいなければ選手は不安になってかえって打てなくなる、ともおっしゃっていました。
なるほどな、と思いました。言われてみれば、強いチームは相手投手との相性や右左の面から1人か2人ほどを変える事はあれど、大方のオーダーは毎回同じで、各選手も生き生きとしているのが目に留まります。もちろん打てない時もあるのですが、けがやメンタル面での問題により一時的に静養や再調整をさせる時期を除けば、またレギュラーに戻って活躍していたように思います。
又、一方で矢野二軍監督は、なるべく選手たちと直接「対話」をするように心がけ、試合の時に盗塁をするかどうかについては、選手個々に任せているという話をされていたそうです。
思えば、タイガースで優勝を収めた故星野監督、岡田監督は、いざとなれば選手に直接話しかける機会がそこここと見られたように思います。
星野監督は、失敗した選手にきつく当たる事が多くありましたが、その一方でホームランや決勝点と思えるタイムリーヒットなどが出れば、顔をくしゃくしゃにして喜び、ヒーローを手荒く祝福する、とにかく毀誉褒貶(きよほうへん)の激しいキャラクターでした。
岡田監督も、誤審が絡んだ事で窮地に立たされた久保田投手(当時のストッパー)にコーチ共々監督自ら向かって行き、「打たれて来い。責任は俺が取る」と声をかけ、その直後久保田投手は開き直りが入ったのか、打者を三振にきってとり、大ピンチを脱した、というエピソードがありました。
こんなふうに、選手と直接対話をして、意思疎通を図ることでお互いに信頼関係を育む、その結果、実力もいつの間にかついてくる、こうした事は、なにもタイガースに限った話ではなく、他球団でも、野球以外の世界でもたくさんの事例があったように思います。
もしかしたら、金本監督は選手間のコミュニケーションが不足しているか、ミスに対してきつく当たっているだけで「小さくても成功を収めたら全力で褒める」という事をされてないだろうか、という懸念を感じます。そこさえ改善できれば、何も人事異動をさせる必要はないのかもしれませんが、それが難しいようならばやはり交代を考えないといけないのでは、とも思います。
■阪神矢野燿大２軍監督「楽しい」対話＆積極性浸透へ - 鳴尾浜通信 - 野球コラム : 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/column/naruohama/news/201806040000703.html
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