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2018年10月07日00:12

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《楽しげな宣伝☆》《消え行くお菓子たち》《ちー+! 02》

《楽しげな宣伝☆》

何かしらの売り込みにはそれぞれのスタイルがあって、全てが内容に合わせた『楽しさ』や『理想』を持ち備えているね。

例えば『クラシックコンサート』
椅子に管楽器なんかが置かれていて、セリフは無い。弱々しいスポットライトがやんわり照射され、物静かな雰囲気の中に壮大なイメージを含ませている…。

例えば『サンリオ』
パステルカラーが強調され、全てがコミカルチックな疑似世界観。可愛らしさに夢あふれる雰囲気が多分に含まれ、ちょっとした言葉がメルヘンワールドに幼心を引き入れてしまうね。

例えば『鍋物』
寒い時期にこそ主役の座を奪う事間違いない和の一品。面倒な調理が極限まで抑えられ、適当な食材を全て投入するだけで自然と栄養バランスも摂れてしまうスグレモノな存在だ。そこに『あったか』なんて文言を含ませてしまえば、もう主婦の心は鷲掴みされたも同然。忙しい合間を縫う必要も無い。ダシを作って食材を切ってブッ込んで加熱するだけ。素晴らしいね。


そんで話は『看板』になるわけで、道行く中の看板を注意深く見てるとけっこう面白いものがあったりする。

どこぞの遊園地のメインかな? 小さな兄妹っぽい笑顔の写真があって、他には遊園地名と、そこまでの略図。そして『楽しいよ!』
う〜ん、言われなくても楽しそうだ。

とある観光エリアに向かう山道では事故が多いらしく、それを遠回しに促す注意勧告の看板には挿絵が全く無い。そして白地の看板にはこんな事が…。
『残念ハズレ。こっち見るな。周囲を眺めてもイイ女はいないぞ!』
脇見運転の事故が多い山道らしい。隣は海だから、それを指しているのかな?

何かの博物館に関しては文字が無く、写真も無い。本来、写真などの挿絵が描かれる大部分には幾何学模様にも程遠い、それでも落書きでもないゴチャゴチャな色が混ぜ混ぜになっており、単に意味不明。…で、存在地点までの略図があって、矢印が指され、『ココ』…と。さっぱりわからん。でも、電話番号はしっかり書いてあるわけで…。
偶然通り道だったので外から見てみると、なんだか博物館のようだった。入ってはいないけど、気になったなぁ。

とある県の『山田うどん』という個人飲食店は、でっかい看板に『山田うどん』とだけでっかく書いてあって、看板そのものがさかさまに掲げられている。高速道路を降りて一発目の幹線道路合流地点にあるため、信号待ちの際には気付かない方がどうかしている存在感だ。考える事は2つ。『山田うどん』といううどん屋が近くにある事。そして、『どうして逆さま?』という事だ。そして流れに沿って道路を進むと、右手に見える『山田うどん』。看板は逆さまで、しかも斜めに掲げられている…。気になる…。気になるぞーっ!

俺の人生の印象に残る、絶対有り得ない看板も存在した。
高原っぽいのどかな背景に牛が載せられ、当然ながらそこまでの略式地図と距離が記載されている。どこかの牧場を思わせる看板なのだが、よくよく見ると(といっても大きくだが)、牛の口元から吹き出しがあり、そこには『おいしいよ!』と一言。

感想。
『ぜったいウソだろっ!』

どこぞの焼肉屋の看板だったが、まず肉となる牛はそんな結末を望んでいないだろうし、『おいしいよ!』なんて考える筈も無い。焼き肉屋の意図を知った時、大笑いした裏で、けっこうゾッとした事を覚えてる。
ちなみにクレームでもあったのか、看板は同じ焼き肉店名のまま、シンプルに網で焼かれる牛肉の絵に差し替えられている。
…牛肉…、まさか、あの写真の牛じゃないだろうなぁ?


《消え行くお菓子たち》

ここ数年で巨星とも言えるお菓子たちが姿を消している。
まあ、そう知るのもメーカー側がわざわざ終了のお知らせを行うから気付けるだけの話で、実はけっこうな頻度でお店からその姿を消してしまっている訳だ。

今回は森永のチョコフレークだっけかな? チョコフレークはチョコの『溶けて再び固まる』現象を利用したバリエーションが存在するが、本体のチョコフレークが生産されない訳だから、きっとそれらのバリエーションも全て消えてしまう事だろう。

原料高騰。
少子化。
給料据え置き、または減給。
税金上昇。
消費税上昇。
燃料高騰。
技術料上昇。
安全対策の強化。
品質保持確認の強化。
うるさくなるメディア。
発生した問題に対する過剰なまでの反応。
安売りの激化に反応せざるを得ない単価値引き。
自主回収に必要となる追加送料と管理費用、倉庫費用。
期限切れを起こした在庫の意識的な有価処理。

生産者側の裏実情を全く知らない俺でもこのくらいの問題が浮かんできてしまう。実態はもっと悲惨だろうね。
その割にここ十年は少なくとも末端価格の変化が見られず、生産者側のコスト圧迫は凄まじかったんだろうなぁ。なんて同情すら覚える。

全ての品物には適正価格が備わるが、それを無視した値段設定は考えものだ。
とはいえ、現在の価格で慣れ切った俺個人は、いきなり定価を表示されても困るんだけどね。

そんな考えの一方で、どうして生産する事も出来なくなるほどに収拾がつかなくなったのかな?
なんて考えると、一つの問題が浮かんでしまった。これは答えに近いのかな?

俺なりの結論は一つの言葉からの発展だと思う。
『食の安全』
という言葉だ。

生産側が頭を抱える結果に至ったであろうこの言葉の出現から、あらゆる角度からの『安全』が意識付くようになったと思う。悪い話ではないが、これまた自分の首を絞める過剰な反応かと。
そもそも『食の安全』とは、他国に存在しない『食品の安全を十分に考慮、配慮した国』という、日本の特化したイメージの表現だった筈だ。すなわち、そんな表現が出現した時点で『食の安全』は確保されていた事であり、それ以上を求める標語的な役割は果たしていなかった筈。
そこに一歩リードを試みたのか、それとも周囲から足元を掬われたのかは知らないが、結果的にそれまで存在しなかった追加要素が色々と出てきてしまったわけだ。なんて思う。

反面、だからと言って値上げは現実的ではなく、仮に1円2円の値上げであっても売り手側はそうはいかない。あくまで1ケタを『8』にする事にこだわる日本人の出す結果が『据え置く価格』か『10円単位の値上げ』となるからだ。
でも、10円の価格が異なれば買い手側の反応は一気に変化してしまうので、結論としては据え置き価格に走り易い。そうなると、同じ金額での取引であっても生産コストは上昇しているため、メーカー側の利益は減る事になる。

作るだけ作って、売るだけ売って、それでも収益的にはゼロに近寄ってきてしまっていて、一つ問題を起こせば立て直す事も出来ない。
ならば、下手な損害を被る前に止めてしまおう。
というのが、賢明な指揮者の最終決断となり、英断ともなるわけだ。

生きていればそのうち何とかなる。死んでしまえばその先は無いからね。

それにしても馴染みのお菓子が消滅するのは悲しいね。

『ポポロン』とか『つくんこ』とか『ピリリン坊』とか、大好きだったのになぁ。『いも作くん』もいつの間にか見なくなっていた…。


《ちー+! 02》

第一章 チータス・レジエン1-1

【ケルナの森付近】

「あー…だるいなぁ…もう。…おっと!」
 村から森へと移動する最中、面倒な内容を面倒なままに表現するチータスは言い、収穫の後にはもっと面倒な事になるであろう、今は何も入っていない空の袋を真上に放り投げると、落ちて来たそれを辛うじて両手に取る。
『チータス・レジエン』。
 かつての英雄『エイディル・レジエン』の末裔に当たる血族ではあるが、既に600年以上も前の出来事に過去の歴史は風化の一途を辿り、チータス個人としては心身共に片田舎の農家の一人娘として毎日の生活を送っている。
 とりわけ世界の状況なんてどうでも良いとさえ感じる、近くに14歳の誕生日を控えた活発な女性であり、当然ながら、過去の英雄伝承にはサラサラ興味を持つ事も無い生きざまである。
「いいんじゃないかしら? こうやって村の外に出られるのって、わたしは個人的に嫌いじゃないけど?」
 チータスと共に村の外を森に向けて歩くもう一人の女性を『ナルミ・クレーデル』といった。もともとの住まいは王国唯一の魔法都市『ペナ・リノ』という場所だが、幼い頃に何らかの理由でベレーレルに仮住まいするうちにペナ・リノの治安が悪化してしまい、帰郷の延長を余儀なくされていたまま現在に至る。
「村の外って言っても、結局は洗剤の素の回収だもん。単なるお使いなんて、面倒この上ないでしょ…っと!」
 またも空の袋を真上に放り投げ、慣れない姿勢でどうにかキャッチに成功するチータス。
 ナルミはチータスと同じ13歳だが、仮住まいとはいえ引っ越してきた当時は4歳の頃と記憶するため、物心ついてからの生活のほとんどの思い出はベレーレルの日常である。
 同年齢という事もあり、チータスとは毎日のように行動を共にしているが、性格はまるで正反対。活発故に何かしら問題を起こすチータスに対し、どこか子供らしからぬ落ち着いた風格をナルミは持ち合わせており、ただでさえ子供の少ないベレーレル内部では『デコボココンビ』としてちょっとした知名度を広げていた。
 とはいえ、そんな知名度ももうすぐ過去の事になりつつあった。
「今日が最後かな? こうして二人で村の外に出歩くのって…」
「何が? ぅわっち! …もうっ…」
 今度は地に落ちてしまった袋。自分でそうしておきながら『やれやれ』とでも言うようなチータスはナルミに尋ねる。
「何が最後なの? なんかあったっけ?」
 ナルミはチータスの質問に間を置き、落ちた袋を手にすると、それを丁寧に折り畳みながら答えた。
「…ほら、14歳の年でしょ、今年は。…そうなるとわたしたちにとっては『試練の年』になるから…、私の場合はペナ・リノじゃないと…」
 折り畳んだ袋をチータスの手に戻すナルミは、ちょっとした残念めいた表情をつくる。
「あー、そっか…」
 ナルミの言葉で事を思い出すチータス。確かナルミの場合は魔法研究に対する何かだと記憶するが、魔道に疎いチータスにとってその詳細はどうでもよかった内容だ。
早い話がナルミの言う『試練の年』を全うするには、彼女自身が魔法都市であるペナ・リノに身を移さなければ話が始まらない事だったのだ。何せ、辺鄙な場所に存在するベレーレルには『学校』という建物すら存在しない。魔道を志す者にとって『学校』や『資料館』というモノは欠かせないものらしい。

『試練の年』とは『ネメス王国』と名付くこの国生まれの人物全員に与えられる制度の一環であり、14歳となる年に丸一年を通して何かしらに打ち込む期間を指す。
 一年間という時間を利用して行う事柄の全ては各個人に委ねられ、国や町が内容を決定する事は一切なく、必要な手続きも3歳から10歳の間に本人の希望とする試練の内容を国に納め、14歳を迎える年の指定日に国王に謁見する事で『試練の年』がスタートする事になる。
 そして丸一年後の指定日に再び国王に謁見し、その成果を伝える事で本人が行った内容を簡単に記された、肩書きとも表現される修了証を渡され、めでたく『試練の年』は終了を迎える事となる。
言い換えれば一年間を通して行う目標や目的、方針などの全てを本人が自ら考え、行う事の繰り返しで一年後には大きく成長し、大人の仲間入りを果たすといった意味合いを強く持つ、時間を掛けた儀式のようなものである。
『試練の年』の人気内容は毎年90%前後の圧倒的大多数で稼業跡継ぎが多く、次いで城兵志願、商業といったところか。
もちろん、14歳になるかならないかの子供には持ち合わせが無いケースがほとんどであるが、そこは国が援助行為に出る事で最低限の一年間を保障する。
この場合の謁見とは、国王への顔合わせ要素も当然備わるが、どちらかといえば『試練の年』の参加者たちをなるべく不利なフィールドに立たせない意味合いの方に重点が置かれていた。
なお、国が行う援助の対象とは、当然、審査が必要にはなるが、基本的に稼業跡継ぎ以外の全てに高い比率で可能性があると言われ、援助の内容も金銭だったり備品だったりと本人の状況に合わせ検討される。

とはいえ、まだその日を迎えていない2人に深い内容など理解できる筈もなく、今現在は国王の謁見に対する緊張感以前に、ただただネメス王国の拠点となる『ネメス城』に赴く行為そのものが億劫でしかなかった。
ちなみにナルミの場合は非公式ながらも既に多くの魔法を理解・体得しているが、『試練の年』を終了していないため、どれだけ強力な魔法を行使可能で名声を得ても、現時点では『魔道士』として認められる事は無い。


「…でもさ、ペナ・リノって、けっこうキケンとかじゃなかったっけ?」
 いつかナルミ本人に聞いたペナ・リノの治安悪化を思い出すチータス。
「うん、実はね、この前、お父さんが村に来た時に言ってたの。『盗賊のアジトが同時に複数発見された』って。『全体じゃないけど、一挙討伐に成功した』って言ってて、『都市も安定してきた』って…」
 ナルミの言葉に引っかかりを覚える。
「ん?『この前』?『安定してきた』…って? けっこう前の話なの?」
 思わず出た言葉なのだろう。はっとしたようなナルミが目を見開いてチータスに視線を合わせるが、その後のチータスの反応を待たずに話を繋げた。
「ごめんね。『経過観察』って言うの? 何年か前からお父さんが都市の情報を教ええてくれていて、…ほら、『治安回復』なんて言っちゃえば、ちぃが気にしちゃうと思って…」
 うつむいて目を逸らすナルミ。長い付き合いでなくとも分かるのだが、ナルミは嘘や隠し事が下手なのだ。
 チータスは「ふん!」と鼻から息を出すと、実は『試練の年』によって唐突に遠回しの別れを知った動揺を隠しつつ、常日頃の自分を心掛けて言葉を放つ。
「あのねナル? あたしが気にするって…、そんなふうに見えるの?」
「…気にしないの?」
 率直な一言に自ら地雷を踏んだ事に気付く。
「いや…、気にするよ」
「…でしょ?」
「いや、この場合の気にしないってのはそうじゃなくて…」
「気にしてくれないの?」
「い、いや…、気になるよ! 気になる…」
「でしょ? でしょでしょ?」
「気になるんだけど、あたしが思っているのは…!」
「やっぱり気にならないの?」
「いや、だから…、それは気になるよ」
「でしょ? でしょでしょでしょ?」
(あー…なんかムカつく…)
 普段、強気に出るチータスにはナルミが気圧されるが、弱気なナルミを目にすると今度はチータスが気圧されてしまう。というか、ナルミは弱気になるほどにグズる傾向にあり、その後の対処が面倒この上ない事を知っているため、よほどの事でない限り、今のような状況のナルミに強く出る事が出来ないのだ。
 特に今は村の外。フォローの手が皆無な事を考えると、今のチータスに出来る事はナルミの機嫌取りの一択に限定された。
(あー…めんどくせーなぁ、もぉ…)

ちなみに、このような事は2人にとって、わりと日常的ではある…。



《あとがき》

看板といえば、道路交通標識にも面白いのがあるなぁ。
危険や注意を呼び掛ける黄色のひし形に描かれるシルエットにそれは多いけど、昔からの代表的なシルエットは『鹿』とか『ヤドカリ』なんかかな? その他の危険を知らせる『!』もなかなかのインパクトなのだが、最近はもっとインパクトの強い注意標識を見付けてしまった…。
シルエットは…『杖を持った爺さんと婆さんの姿』。二人並んで歩く姿が何とも微笑ましいが、要するに老人が多く、不意な角度からふらふらと出てくる事が多い地域なのだろう。

今現在が高齢化の大ピークな訳だが、周囲を注視すれば、そんな看板があちこちにあるのかな?


お気に入りのお菓子が姿を消すのは悲しい話だね。
『カール』なんかお気に入りの一つだったが、終盤の増え過ぎたバリエーションが気になってはいたんだよね。
どれだけ味を増やしても、購入客の増加はさほど見込めない。それどころか、売れ筋が分散してしまい、それまでの顔となる味の売れ行きが低迷するのは明らかでしかない。
まあ、そうとは分かっていても、乗り出すしかない理由ってものがあったんだろうけど。
日本なんて、所詮は『数字だよりの国』だからね。
実績がどうあれ、評判がどうあれ、数字が低いと判断されればその時点でバッサリと切り捨てられてしまうのはどのメーカーも同じ考えなのかな?
目に見える数字を信じる考えは、その先の可能性を全て否定する国でもあるね。

今度、カール買いに西日本にでも行こうかな?(無理)

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