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2018年10月06日23:55

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「患者の命が何よりも大事」を無くせ

コンビニ受診を「無くす」のは不可能に近いが、「減らす」ことすら難しい。
大きく分けて「応召義務」と「生活保護」と「救急車無料」の問題の3つが原因として考えられる。

「応召義務」というのは、簡単に言うと「患者からの求めに、医師は診察をしないといけない」という決まり。
「正当な理由」があれば診察を断れますが、例えば「夜中だから」は正当な理由に当たりません。
だから夜中に「重症でもなんでもない人が来た」としても診察しなければならないのです。
例えば「もう何週間も腰が痛いから、夜中だけど病院に行く」という人。
もっと早く、日中に病院に行くか、もっと遅く、通常の診療時間まで待つするべきです。

「夜中に重症でもなんでもない人が来て、医師は診察を断れない」ということが、コンビニ受診の原因の一つです。
応召義務を無くす、つまり「診察を断れるようにする」というルールに変えられないか、議論が始まっているようです。ですが国民からの反対は必至でしょう。
きちんと断って良いように制度が変わるかどうか。

「じゃあ夜中の急患は、死ねというのか!」と、反対する人は極端な例を出すでしょう。
急患に「受診するな」ではなく「急患じゃない人」を対象にするべきです。
「そんなの、素人には判断できないだろ!」という反論も出るでしょう。
素人が判断する必要はありません。医師が「急患だ」と認めた場合のみ受診料を通常通り、「急患じゃない」場合は今までより数倍高くすれば良い。
これだとコンビニ受診は無くなりませんが、減らすことができます。
それで十分です。

次に「生活保護」の問題。
生活保護の人は医療費が無料です。
だから「医療費って、もともと無料なんだ!」と勘違いしてしまいます。
医師の労働力も、医療資源も、無限ではありません。
ですが「無料で使い放題」と勘違いしている人は、ほんのちょっとした事でもすぐ病院に、いつでも受診します。

そして「お客様意識」が強く、職員とトラブルになりやすい。
現場はすぐに疲弊してしまいます。
有料化すべきです。生活を「保護する」観点から、いくらまでは無料とか、難病や高額医療は無料とかのセーフティーネットは必要ですが。
「そんなこと言っても、生活が苦しい!私たちに死ねと言うのか!」という意見が出るでしょう。
全員ではないですが、死んでも良さそうな人も少し混ざっていると、個人的には思います。

次に「救急車無料」の問題。
特に自家用車が運転できない高齢者や、公共の交通機関が少ない田舎では、救急車がタクシー代わりに使われることがあります。
急患なんだから、自分で運転したりバスや電車で受診できないのは当然なのですが、急患じゃない人が救急車を呼ぶことが問題なのです。

上の二つの問題とも関係しますが、救急隊も「応召義務」のようなものがあります。
義務ではないのですが、数年前に119した人に救急車が使われずに、その人が亡くなって、マスコミは一斉にバッシングしたんですね。
その件があってから、救急隊には「どんなに軽症でも断れない」状況ができてしまいました。

特に多いと感じるのが「生活保護の人が軽症なのに夜中に救急車を呼ぶ」という、3つ全てを満たす状況です。
軽症だけどタクシー代わりなので、救急車を呼んだ「急患」のはずなのに玄関の前で入院の準備の大荷物を持って立って救急車が来るのを待ってたりします。
「近所に恥ずかしいからサイレン鳴らさないで」とリクエストする人もいるようです。急患なのに、緊急事態のはずなのに。
ものすごく多くのお金と労力を消費していますが、本人の負担はゼロです。

上の中で何度か出ましたが「死ねと言うのか!」という反論。
ですが「死にそうな人」が問題でなく「死なない人」が問題です。
そういう人が「死にそうな人」を利用して、制度を悪用し続けられるようにしようとする。
ですがそのせいで医師が疲弊したり、病院が閉鎖されると「死にそうな人」が本当に死んでしまいます。

「死ねと言うのか!」という反論は、一部正しいのですが、正確に言うなら
「困るべきなのは軽症の人か、重症の人か」という話であるはずです。
重症の人、本当の急患が死なないために、軽症の人が今までの「過剰に便利だった状態」から「困る状況」に変えていくべきです。

安易な「コンビニ受診」問題化
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5320581
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