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2018年10月04日14:14

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水曜クビクビ日記518:クワイエット散り椿

新宿武蔵野館で「バッド・ジーニアス」を観たあとは、オールナイト・バルトコース。おかげで今朝眠かった!


とある一家の物語。父親リー・アボットさんと妻イブリンには子供が3人おりまして、病弱長男マーカスとしっかり者長女リーガン、そして末っ子のビュー。彼らは荒廃した土地でひっそりと暮らし、会話も手話がメイン。なぜなら、音を立てたり話したりすると、「あれ」がやってきて殺されてしまうから…


「クワイエット・プレイス」。エミリー・ブラントが母親役ですね。


以下、クワイエットなネタバレ


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ジョン・クラシンスキーという、なんか冴えない兄ちゃんが父親役で、しかも監督。本作はそこに注目すべき映画かなと。

最初から最後まで、安いドッキリ演出だけで盛り上げるチープな作品なんですが、そのクドさが癖になるというか、まぁ楽しい作品でしたよ。釘のクダリなど、巧く伏線生かせよとイラつくところは多々あるものの、概ね満足。クラシンスキーは元々裏方の勉強してきた人で、才能はあると思います。偶然にも、先日Amazonプライムで楽しんだこちら↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968453992&owner_id=2940502
の主演なんですなぁ。


フォト



享保15年。その昔、故郷・扇野藩の勘定方を務めていた瓜生新兵衛は、上役の汚職を直訴したことで藩を追われた身。京で妻・篠とひっそりと暮らしていたが、その篠が病死した直後に藩に戻ってきた。汚職役人の死に関与していると疑いの目が向けられている中、なぜ彼は帰郷したのか?その謎の鍵は、新兵衛のかつての同志、榊原采女が握っていた…


という「散り椿」も鑑賞。

以下、ネタバレ椿。


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最初にダメだなぁと思ったのは、ウリの1つである「画」ですよね。木村監督のカメラ、引きが多くて暗いから、どうもハッキリ見えないし、アングルが一本調子で退屈なんですよ。確実に言えるのは、アクション映画向きじゃないってことですよ。画質の悪いテレンス・マリック映画じゃ、睡魔に襲われるのは必然かと。

それを補ったのは、ストーリーと殺陣ですね。
城内の汚職事件を機に袂をわかつことになった四天王たちの運命、明快な悪の存在、静かなラブストーリーという分かりやすくて盛り上がるプロットは充分楽しめました。「刑事追う」マニアとしては、要所で繰り返される加古隆の耳に残るシンプルなテーマ曲は嬉しかったしねー。

そして殺陣。いや、殺陣というよりタクティカルソードアクション。見せるチャンバラではなく殺す剣術を見せられているようで、時代劇の「ジョン・ウィック」と言っても過言ではないでしょうな。いや、「座頭市 血煙り街道」と並ぶ殺陣だと断言しておきます。
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