《やる気の無いやる気》《かるく人助け》《うっきっきー》

《やる気の無いやる気》

法律の矛盾は沢山あるが、際立つのが未成年保護関連の云々。
なんだろうね、悪事を働く人物を保護するのはある方面で分からなくもないけど、名前も写真も一切公開しないのがアホくさいというか、単純に『反省する必要なし！』と言い切っている。

あ〜…、色々書いたけど、消した。
触れちゃイケナイ事ってあるね。

おしまい☆


《かるく人助け》

午前の仕事中、時間が余ったので外をふらついてたら、仲の良い同僚が荷崩れを起こして孤独に奮闘してた。
遠目で眺めて助けるか。なんて思うが、ちょっとした好奇心で寸前まで人間観察。

彼は一見穏やかだが、実は相当な短気で自暴自棄に走る傾向にある。…さて、どういった行動に出るのか？

状況は、リフトで2段重ねの荷物の移動失敗だろう。
1段目が障害物に向かって荷崩れを起こしており、障害物との間隔は30センチ足らず。リフトも人も入り込めないといった状況であり、反対側から力を加える事はまず不可能。
しかも上段の荷物は原形を維持しているが、下段が今現在のバランスを失えば当然ながら上段はそのまま落下を免れず、その全ては破損となる。被害額はそれだけで概ね150000円。それに足し、下段も半数は破損するだろうから、そこで75000円の加算。
しかし、それだけではない。倒れる側の障害物も実は商品。当然2段重ね。う〜ん、また150000円。そして最悪、左右に広がれば、更に300000円。ずげぇ！　一撃675000円だ！

そんな、密かにワクワクする俺の姿にも気付かず、修正を諦め上段を持ち上げようとする同僚。…まあ、起る被害を最小限に抑えるならば、それだな。しかぁーしっ！

てぃ：「はい、止まって。ストップ、ストップ！」
と言いながら近付いて、軽く助言。…というか、てぃーの式クイズ。記憶に留まらせる。

てぃ：「ここで問題です。こういった場合、被害を極力最小限に抑えるにはどうしたらいいでしょう？」
同僚：「え？　方法があるんですか？」
てぃ：「無きゃンな事言わん！」

あーですか？　こーですか？　と、色々と思考を凝らす彼。でも、答えには全然近付かない。こんなの腕でも脳でも技術でもない。

てぃ：「はい、時間切れ」
同僚：「え〜？？　全然分かりません」
てぃ：「答え、知りたい？」
同僚：「はい、お願いします」
てぃ：「まずは助けを求めましょう。１人では出来ないかも知れませんが、２人以上の複数ならなんとかなるかも知れません」

とか、先生口調で空いているリフトを持って来る。
まずは倒れかけた荷物を放置し、倒れる先にある障害物を取り除き空間の確保。
そこに俺のリフトを突っ込んで、下段の荷崩れ部分のつっかえ棒（壁？）とする。
それから彼のリフトで上段を取る。
ほらどうだ？　下段の荷物は落ちなかったぞ！
空パレットを新たに用意して、そこに崩れた荷を一つずつ乗せ換える。
…すると、どうだ！？
損害約1500円。…を、俺のウルトラ修正術で0円に抑え込む！　損害は外装箱4箱にしたぜ！

同僚：「どうにかなるもんなんですね」
てぃ：「一人じゃテンパるからね。早く処理したい一心で、返って面倒な方向に好んで行くもんだよ」
同僚：「でも、てぃーのさんは一人で処理しちゃうんですよね？」
てぃ：「まあ、それなりに倒しているからね。リフトが２台以上あれば、どうにかなる事に気付いただけだ」

失敗から学んだ処理法の一つでした。


《うっきっきー》

サルDがサルCを捜していた。

トイレ掃除をしていると扉が開き、人が…入って来ない？
誰だろうとこちらから顔を出すと、そこにはサルDが…。スゲェ硬直してる…。

てぃ：「どうかしたの？」
D：「（約３秒）…あの…………！（約５秒）………おサルCさんは…（約３秒）見掛けませんでしたか………？（硬直）」

あのね、あんたね…。俺のコト怖がっているのは周りから聞いている事だけど、あからさまに『失敗した！』って顔で扉の前で硬直するのは如何なものかと…。
それと、ひきつった笑顔で尋ねられても、正直対応に困るぞい…。疲れないかい？

てぃ：「あー…、確かさっき、台風対策でベンチとか片付けてた姿見たなぁ。あっちの方で…」
D：「ありがとうございます！」

言うなり、振り向きざまに後方のリフトに左腕をぶつけつつ、慌てて走り去るサルD…。仕事中もあんな機敏さがあるといいんだけどな。痛みを忘れるくらいの集中力も…ね。


トイレ掃除が終わり、事務所でちょっとした処理をしていると、『あの…』と、後ろからサルDに声を掛けられる。

てぃ：「ん？　どしたの？」
D：「うわわっ！？　てぃーのさん！？　…………にこ☆　にこ☆（多分、ごまかそうとしている意思表示？　無意味な笑顔付き。そしてごまかす意味もない。）」

この人はよく人を勘違いする。呼び名も間違える。たぶん、今回も『後ろ姿の俺』を彼の考える誰かと勘違いしたのだろうが…、決してオーバーアクションではないその反応、どうにかならんの？（過去２回経験済み。初めての時は俺も叫んでビックリした）そして声無く困った笑顔を作るな。

てぃ：「ところで、サルCさんは見付かったの？」
D：「そ…それじゃ、お先に…失礼しまーす！」

コラコラ、話をちゃんと聞け。そして逃げるな…。

てぃ：「お疲れ様…」
D：「…あ！　はい！　すいません！　お先に…！」

んでもって謝るな…。


《あとがき》

………なんで俺を怖がるかなぁ？？？