僕の人生で、最初のお葬式は、妻である。
亡くなる数年前からうつ病で悩んでいた。
通院し、毎日三度薬を飲んでいた。
ある日突然の事である。
家の玄関を開けると正面に妻の姿。
チラシの裏側の白いところには、
マジックで、葬儀はしないで下さい。
その一言だけだった。
妻は、母子家庭。母は他界していた。
妹が2人、責められた。
その妹と、妻の友達、僕の友達でお別れ会をした。
妻は宮崎出身。親戚からは、罵声を浴びせられた。
仕方がない。だって、病気のことを話していなかったからね。
分骨。僕のお墓に一人で納骨した。
翌年、父が倒れた。意識が戻らず、半年後無くなった。
父の時も、母から、お別れ会に。
ごく短な身内を読んでお食事会。
私服でいいよ。お香典はいらないよ。ってね。
納骨は、母とともに行った。
6年後、母が、徐々に認知症になっていった。
食欲もどんどん無くなり衰退していった。
叔父と相談して、入院させる事に。
入院3ヶ月後亡くなった。
父の時と同じ、病院から家に連れて帰るのに、普通車ではダメだと初めて知った。
叔父さんの伝手を頼り、葬儀屋さんにお願いして家に連れて帰った。
僕は、その晩、母の横で寝た。
翌日、身内を読んでお別れ式。
母は、献体申請をしていた。キッカケは僕である。
僕はすでに献体申請をしていた。
母はその事を知って、お願いされた。
大学病院に連絡。
車が来て母を連れて行った。
半年後、合同慰霊祭。約400の家族が来ていた。
厳かな儀式。感動した。
その半年後に、合同葬儀。
遺骨、感謝状、粗品。
その晩、母を枕元に置いて寝た。
翌日、ひとりで納骨した。
陰口で、お葬式もあげないのか。って。
普通じゃないことは知っている。でも、僕は、これで良いと。
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