弱者のことを真面目に考えたことがあるのだろうか

参議院の江口先生のお言葉
一理あるなあと思い転載します。

頭はいいけど心根はね〜とおもうことしばしば
我振り返る。。。


【弱者のことを真面目に考えたことがあるのだろうか】

保育所なり、介護老人施設などが不足している。が、それぞれは、数億円で建つ。
自然災害で家を失い、茫然自失している人たちがいる。その人たちに手を差し伸べるために1000億円も出せば、救える。
貧困家庭は150万世帯に及ぶ。それらの家庭のために、500億円の基金の財団をつくれば、助けてあげられる。
癌罹患者数は、100万人を超えている。その癌治療の技術開発に資金が不足している開発技術者が多い。

ノーベル賞を受賞したiPS細胞の山中伸弥教授は、研究費が不足して十分な研究が出来ないということで、募金してもらいたいと、みずからマラソンに参加して、PRした。

ファッション通販サイトZOZOTOWNの前澤友作なる人が、月旅行に、100億円を出して出かけるという。彼は、3000億円の資産があり、毎年35億円の収入を得ているらしい。

それで、高級車を数台買いまくり、プライベート・ジェットを購入し、超高額な絵画を買い漁り、豪邸を建て、また、月旅行である。

「貯金はしない主義」ということだが、その考えはともかく、彼の心に、「世のため、人のため」という思いはないのだろうか。

恵まれない子供たち、災害で途方に暮れている人たち、弱い人たちを救おうとして懸命な努力をしている人たちなどのことへの思いはないのだろうか。

ヤッカミやヒガミで言っているのではないし、彼の多少の寄付も承知している。だから、贅沢も月旅行もすべきでないと言っているのではない。

しかし、贅沢も月旅行も否定はしないが、せめて、その資産の3分の1でも、「世のため、人のため」、弱い立場にある人たちに、もっと目を、心を向けてあげる心はないのだろうかということである。

自分が稼いだのだから、自分個人に使って、なにが悪い、なにか文句があるのか、オレはオレ自身のために稼いでいるのであって、他の人のことなど知ったことではない、と言われれば、おっしゃる通り、と引きさがざるを得ない。これも承知している。

しかし、同じ経営者でも、昭和の経営者たちは、自分はメザシを食べながら、給料すべてを学校に寄付したり、教育財団をつくって、奨学金制度を設けたり、名を出さず、数千億円を、恵まれない人びとのために拠出したり、書き綴るには紙幅が足りないほど、「世のため、人のため」を思う仁愛の心を持っていた。そういう経営者が、ごまんといた。

いま、無邪気に、楽しげに話している記者会見のテレビを見ながら、思わず「軽佻浮薄（けいちょうふはく）」の四文字を思い浮かべてしまった失礼を、前澤友作なる人に、お詫びする。

※軽佻浮薄→考えや行動などが軽はずみで、浮ついているさま。