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2018年09月16日05:20

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罪と世間と

いよいよ安室奈美恵さんの引退だと昨夜のNHKニュースでも大々的に報道していたことを今朝ほど昨夜録画のニュースで知った。ニュースを録画とは我が家もアレなものである。

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宜野湾市のコンサート会場周辺ではチケットを入手できずせめて音漏れを聴こうという熱心なファンが大勢いることを知り改めてスーパースターの勇退が惜しまれた。
渋谷では彼女の展覧会が催されており長蛇の列ができていた。ファンのアムロ愛の深さを知ると同時になぜか平成の終わりを感じてしまった。そのことについては後日改めてしたためようと思います。

今朝ほど洗濯物を干しながらNHK土曜ドラマの「不惑のスクラム」の第三話を観た。
主人公の丸川が自身の前科履歴をチームメイトに伝えきれないままいたところでネットにより過去が暴かれてしまいチームに波紋が広がった。
丸さんをチームに受け入れよういや前科者と一緒にプレイができるかとチームは二分され大モメになってしまった。
それをどうにかしたいと翻弄されつつ奔走したのがチームの下働きを一手に引き受ける影の主将の緒方であった。演じるはこのお方。

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小さなからだで大きな個性の徳井優さんである。いまだにこのひとを観ると脳内で『♪べんきょうしまっせ引っ越しのサカイ〜♪』とかまびすしくなるのは僕だけであろうか。
チーム内ではあちらを立てればこちらが立たずとなり緒方は悩んだ。結果からいえばどうこうなる問題ではないので最後は丸さんが立てられ結果反対派の男がチームを去った。

だがチームを去った男が前科者を頑なに拒否するのには理由があり彼が幼き頃に兄弟がひき逃げにより喪われたつらい過去があってのこととあり物語は重みを増していた。
僕はこのドラマ熟年男たちの青春ものとばかりタカをくくっていたが社会派ドラマの要素を含んでいるのでけっこう胃の腑にズシリときた。そのぶん面白い。

もう短くはない僕の人生の周囲にはいままで前科者や進行形の服役囚などおらずその点ではありがたい人生ではあった。十年間所属していた草野球チームにも前科者はいなかったはずだ。大人しい連中だったからね。その連中に時おり僕は異常と言われたものだったが未だに自覚はない。自覚がないから異常だったのだろうかまあそれもまた別の話にしよう。

直近で行った自動車免許の更新はいい齢して初めてのゴールドカード取得であり教習時間は短かったもののそれでも強烈な教えを受けた。教本にあったのはある非道な男の車での人はね事件でありそいつは過度の飲酒運転で人を轢いて死なせてしまったのであったが、相手を車ではねてしまい車が停車したその後に泣きも慌てもせずなななんとタバコを一服し始めたとありその人間の枠からはみだした極悪の所業に胸が悪くなったものだった。

そんな人殺しの奴でも服役すれば5年程度で娑婆に出てきてしまうのであるからして遺族の怒りや悲しみはいかばかりかと思う。そこにきてこのドラマだ。前科をメンバー全員の前で公表されてしまった丸さんは一瞬にして新たな居場所を失くしてしまい僕には気の毒に思えた。気の毒に思えたのは僕の身内で人の手によって死なされた者がいないからであろうことも判っているのだがそんな自分も酷薄だったりするのかと瞬時懊悩した。

丸さんは更に深い反省と後悔を抱えて夜の街の中に溶けていってまた来週である。
この事案に正しい答えはないとドラマでも語られているがドラマはこの深いテーマを抱えながら今後進んで行くのであろう。村田雄浩さん演じるキャプテンが来る人拒まず去る人追わず丸さんのラグビーの手腕を俺は買っているそのことだけだというセリフが救いではあった。

前科。罪の履歴である。人は前科を犯すとかくも世間を狭くするのであろうかと感じる第三話であり辛辣であったが、世間を広くも狭くもするのは結局は自身の心が決めると物語は語ろうとしていると感じもした。
反省後悔懺悔することは大切なことである。そしてそうするもなお人生は続いていくのであるからしてその先どうすべきかどうあるべきかを見つめることが大切なのであろう。
そしてそれは前科者に限らず平凡に暮らす人にとっても当てはまることであろう。
また第三話に戻るが、今回のラストシーンの丸さんの背中がやけに寂しかった。

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演じるは高橋克典さんである。いい男は背中もいいね。
今朝の僕は1時45分に起きた。本日来宅のK子さんと一緒に食卓を囲むべく仕込みを早々手がけた。ミートソースとビシソワーズをまたも作った。ラタトゥイユは昨日作ったので後は昼前にマリネをこさえるばかりだ。まだチビと家内が起きるまでに時間があるな。録画してあるとっておきの「dele」の最終回でも観るとしよう。ちと眠いです。
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