保健見直しの関係で、急遽健康診断書が必要になった。
掛かりつけ医でもある内科先生(通称プーさん)のところへ行きました。
『なになに。どの項目が要るの?』
あ、先生。それについて提案があります。検査はしなくてもいいのでその紙をください。
料金はちゃんとお支払いします。で、数値はちゃんと調べて自分で書きます。
『それはねぇ。詐欺になっちゃうから駄目なんだよ』
誰にも言いませんし、どこにも書きませんよ?
『はっはっはっは。だめだねえ。とりあえず身長と体重から』
いやー!!それだけはご勘弁を!!
『だって必要事項だから。要るから』
(ぎしぎしと軋む、古い身長計で計測)
わー!先生!3センチプラスしましょう!こんな古代の遺物みたいなのでちゃんとしたの測れませんよね!
『うーん、じゃあまあ、身長くらいはそれで。じゃあ体重はそこへ乗って』
ええ!これ体重計だったの!? てっきりなにかの医療機器化と!
『体重計は医療機器だよー? はーい。乗ってー』
(絶対に間違いようのなさそうな最新鋭の体重計に乗る)
ひいー!先生勘弁してー!あ、こうしたら……!
(体重計の両脇についているバーを握り、あん馬の要領で足を浮かせて軽くしようとする)
『バーも体重計のうちだから、それやっても変わらないからねー』
先生!普通の服に見えるでしょうが、このTシャツは実は10キロあります!
(受付のほうから、ぶふっ!という声が漏れ聞こえてくる)
『だめだってば』
ズボンは5キロです!!靴下は片方3キロなので、両方で6キロあります!引いてください!
『あなたはサイヤ人かい?』
(受付から引き笑いが聞こえてくる)
いえ、気の迷いで。
(受付爆死)
むーん……。体重計の誤動作だと言い張った方がよかっただろうか。
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