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2018年09月12日00:01

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『精霊幻想記 11.始まりの奏鳴曲』

コミカライズに続きドラマCD化が決定した、北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。第11巻は
“貴久”と“亜紀”が起こした騒動を前に“雅人”たちがどう決断を下すのか、注目です。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/800.html
https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/seireigensouki/
https://ncode.syosetu.com/n1094bz/


事の顛末を知った“雅人”を前にあくまで理性的な対応をとる“リオ”、そして“美春”。
先々を見据えて頑張っていただけに、“雅人”にとって苦渋の決断だったのは少々切ない。
反省の色が薄い“貴久”に“沙月”が言いきってくれたのは救いのようで、空しくもあり。

今回の件で思い悩む“リリアーナ”や、爆弾発言を投げかける“シャルロット”。様々な
想いを置いて“リオ”が向かうのは“セリア”の実家。そこは“アルボー”公爵のむき出し
となった野心に身の危険を覚えた者たちの姿があったのだから驚きです。父の言動もですが。

思いがけず逃避行に手を貸すことになった“リオ”も、尾行を続けてきたアレの悪意などに
晒されて一筋縄ではいかない展開に力が籠ります。“瑠衣”の言動も見る限り「勇者」の
存在が少しずつこの世界を歪めていくのではないか、そんな予感を抱きつつ次巻を待ちます。
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