9.5

９月５日

感情のバランス

　機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。

12のステップと12の伝統　109ページ

　飲んでいた頃のことを点検してゆくと、何気なく影響を及ぼしてしまった多くの人たちのことが心に浮かぶ。けれどもあのころは、自分の当てこすりや怒りに自分でも苦しんでいた。これらの人たちが今どこにいるか分からないし、じかに会って埋め合わせをすることなど不可能だ。今どこにいるか分からない人たちに私ができる唯一の「改善策」とは、これからの人生の中で触れ合う人たちに間接的な埋め合わせをすることだ。常に優しさをもって、心を尽くしてゆけば、感情的なバランスが保たれ、平和な気持ちで生きてゆけるだろう。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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９月５日

　ＡＡの信条の一つに、“第一のことは第一に”というのがある。このことは私たちに、アルコールが私たちの問題の第一であることを常に忘れないように、ということを意味している。私たちにとっては家族、仕事、友人、あるいは他のどんなことでも、私たちがアルコホーリクであるという事実以上に第一になるものはないということを意味している。ＡＡと共に歩んでいるうちに、私たちは自分を感情的に落ち込ませる事柄を認識し始める。何かについて落ち込んでいる自分自身を見いだすとき、それはアルコホーリクである自分にとっては、自分の重大な問題を忘れた贅沢ということを知らなければならない。私たちの第一の問題を忘れさせるものは何であろうと、私たちにとっては危険なものなのである。

　私はソブラエティをいつも第一にしているか？

黙想

　霊的成長は、私たちが生きるために不可欠なものである。自分の周りを眺めるとき、そこには今まで気づかなかった美しさや真理、知識や力がある。昨日という二十四時間を私が生きてきた結果として、今日の二十四時間は私にとって、より愛と勇気と力に満ちた一日であるよう努めよう。この霊的成長の原則は、私の生命に意味と目的を与えてくれる。より良い明日を常に期待しよう。私の中におられる神のスピリット（霊）の力によって、私はより多くの善を行うことができるはずだ。失望することのないように。戦争、憎しみ、貪欲、というような、この地上の障害にも拘わらず、世の中がより良いものとなっていくことを信じよう。私は、この世の病むことの一部となるより、癒しの一部となりたい。

祈り

　より良い生き方に向かって成長させて下さい。世の中の善に向かう力の一部とさせて下さい。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　ここの「機会あるたびに」というところが、私にはどう解釈していいのか、難しかったです。最初の頃は「埋め合わせをする機会は与えられるものだ」つまり、それまでじっと待っている、ということかな、と思っていました。自分から無理矢理埋め合わせをする機会を作り出した、という話を聞いていると、それは違うだろう、と感じたのです。

けれど、ステップ６や７と同じく、埋め合わせでも自分の側の努力は必要だと思い直すと、無理なく埋め合わせをする機会は自分でも努力して作っていく必要はあるだろう、と思うようになったのです。確かに、冠婚葬祭の場は自然に埋め合わせをする機会が与えられますが、それ以外にも自分から連絡を取ってみる、不自然ではなく会いたいと伝える努力はしてみる、それは必要なのだと感じるようになったのです。

そのときいつも頭に置いているのは、何のために埋め合わせをするか、ということです。自分は相手の幸せを考えているか、相手に何をしてしまったかきちんと認識しているか、そういうことを考えながら、相手の気持ちもおもんばかるようにしているか、というようなことではないでしょうか。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）