「カンナ・氷菓」句 & 9/8(土)句会募集

９月８日(土) 句会開催します。
皆様のご参加お待ちしております。

●13:30 事務所集合
●兼題は「稲の花」と「晩 夏」の２つ
●３〜７句つくってきてください。
● 参加費は千円です。
※参加する方のみ9/7(金)までにメールください。

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前回 ８/５(日)の句会
事務所にて　13:30〜
●兼題は「カンナ」と「氷菓」の二題

床臥せの微熱を散らす氷菓かな
かき氷崩る音背にページ繰る
ほの暗きに浮かぶ氷菓の色眩し
野に燃ゆるやふにかんなの屹立す
アイスクリーム溶けて崩れて夏の果て
野火のやふに生命渦巻くかんなかな
かき氷ブルーハワイの風吹き抜ける　tyama

それはそのペロリとなめるアイスかな　
スコール後カンナに零れる生命の一滴
感傷的気分ブルーハワイのかき氷かな
ひとめぐり真夏のカンナに熱帯の夢
大正ロマンモガモボが食ぶシャーベット
飛ばしますアイス片手にチャリンコを
ゆずれないこの情熱だけはカンナ燃ゆ
真夏の氷男削ってけずって青のかき氷
むせかえる月の夜に想い人カンナ咲く　ringo

流された血の色留め花カンナ
花カンナ鶏頭のごと緋色燃ゆ
落日を永久にとどめてカンナ燃ゆ
山頂や氷菓求むる人の列
体内に北極ひとつ氷菓子
席立つや氷菓汁ごと飲み干して
友よりも速く溶けゆく氷菓かな
うたた寝の覚めてはかなき氷菓かな　　　橙

寄り添える老夫婦の庭カンナ咲く
照りつける目眩の先のカンナかな
過ちを許せず燃ゆるカンナかな
氷菓子沈黙を舐め溶けはじむ
氷菓子ただ溶けゆくを見ていたり
氷菓子頭冷やせと我に言う
氷菓子現世を忘る午後三時　　　　こまねこ

アイス棒小さきものの卒塔婆なり
カンナ燃ゆダムの底から車かな
手より落ち死体となりし氷菓子
ペダルこぐアイスキャンディー友と分く
剣のごとアイスキャンディー酷暑裂く
氷菓食ふブルーハワイのチアノーゼ
解散のアイドル惜しむシャーベット　　みつを

網膜にアイスクリーム目はハート
鰐眠るバナナワニ園カンナ燃ゆ
幾度となく髪掻き上げて氷菓食ぶ　
かき氷覚めない夢であれと食ぶ　
築百年日本家屋で氷菓食ぶ　
ただいまの声と同時に氷菓食ぶ　　
泣きながら氷菓舐めナメ童行く
上目遣い赤き唇氷菓舐め
かき氷羽毛ふわりと舌に溶け　　　　サンダル

氷菓舐めスカイツリーを眺めゐし　
極暑つづく東京砂漠息苦し　
大川端船着くたびに氷菓売　
選句忙しひと区切りつけ氷菓喰ぶ
カンナ燃ゆ原爆ドーム河畔かな（太田川）
カンナ燃ゆ「剣の舞」の楽湧ける
カンナ緋色原爆ゆるすまじの声　　　霧海先生