■自民・公明、沖縄知事奪還のため人・カネ総動員…辺野古移設強行狙い翁長知事の遺志ないがしろ
(Business Journal - 09月01日 00:22)
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沖縄県の翁長雄志知事がすい臓がんで死去したことに伴う知事選挙が、9月13日告示、30日投開票の日程で行われる。
もともと11月に知事選が行われる予定だったため、政権与党の自民党・公明党は早々に、宜野湾市長だった佐喜真淳氏の擁立を内定していた。それに対し、翁長知事を支えてきた県政与党や前回選挙で翁長氏の選挙母体となった「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議(オール沖縄)」は、候補者を決められず出遅れ感が否めなかった。
ところが、翁長氏が死去する直前に“後継指名”した音声の存在が明らかになって、事態は急転した。そこで指名された沖縄3区選出の衆院議員である玉城デニー・自由党幹事長と、地元の小売り・建設大手「金秀グループ」の呉屋守将会長の2人に絞り込まれ、玉城氏が8月20日、出馬する意向を表明した。呉屋氏は玉城氏の支援に回る。
選挙の世界では、「死去に伴う“弔い選挙”は、故人の後継者が強い」というのが常識。それは、後継として出馬する人が、故人との縁が深ければ深いほど強まる。そのため、弔い選挙には故人の息子や夫人といった家族や、故人の秘書などが出ることが多い。
今回は家族や秘書ではないが、翁長氏の後継指名により「遺志を継いで」という色彩が濃くなった。前回選挙同様、辺野古新基地建設反対の保革がともに玉城氏を全面支援する体制がつくれれば、「オール沖縄」陣営が盛り上がり勝利は間違いない、ように見える。
だが、事はそんなに甘くない。政権与党の沖縄県知事“奪還”への執念は半端ないからだ。米軍普天間飛行場の辺野古移設を滞りなく進めるためにも、知事奪還は不可欠であり、3選後の安倍政権が安定し、来年の統一地方選と参院選で勝利するためにも、政権にとって沖縄県知事選での勝利は絶対なのだ。
●自民党、公明党の本気度
前回の知事選では自主投票だった公明党だが、今回は年明け早々から自公体制で総力戦を敷くことを決め、2月の名護市長選挙で知事選の予行演習をしてきている。
名護市長選では、菅義偉官房長官と創価学会の政治担当である佐藤浩副会長の連携によって、現地に自公合同選対本部がつくられ、ローラー作戦で地元の業界団体回りなどが行われた。告示前に、官房長官だけでなく二階俊博・自民党幹事長など幹部が次々に沖縄入り。告示後は、人気のある小泉進次郎衆院議員が2度も応援演説に立った。
さらに、「基地問題」という争点はできるだけ隠して経済振興や中央とのパイプを前面に打ち出し、人もモノも金もふんだんに投入して自公の必勝体制で戦った結果、現職市長を破る大逆転劇を演じた。
この名護での勝ちパターンは今年6月の新潟県知事選でも使われ、新潟でも自公系の候補が勝利している。
つまり、2度の予行演習を経て、いよいよ本番の沖縄県知事選に臨む、というのが今の自公なのだ。早々に候補者の一本化調整もして佐喜真氏を擁立しただけでなく、お盆明けから自民党本部は職員を沖縄に派遣。総裁選の期間と重なるにもかかわらず、所属する国会議員に対し、沖縄県関係者への働きかけや沖縄入りの指令も出されている。
そのため、オール沖縄陣営は「弔い選挙だから」と高を括っていると、足下をすくわれることになるだろう。
翁長氏の音声の真贋をめぐって県政与党に亀裂が入るなど、前回選挙のような一枚岩での玉城氏支援体制が取れるのかどうか不安視されているが、内紛は自公を利するだけだ。
そして国政の野党に目を向けると、玉城氏が自由党所属なので、小沢一郎共同代表を筆頭に自由党は全面支援するとみられるが、野党第一党の立憲民主党や国民民主党はどうするのだろうか。
前述のように、沖縄県知事選の結果は、今後の国政の政局を大きく左右する。沖縄に所属議員がいない、県連がないといった理由で知事選への関与に及び腰にならず、社民党や共産党とともに野党が一丸となって全力で支援する体制をつくらない限り、必勝体制の自公に野党は勝てないだろう。
ちなみに、立憲民主党は8月29日、枝野幸男代表が沖縄入りし、沖縄県連の設立会見を開いた。
●玉城デニー氏、8月29日に正式に出馬表明
玉城氏は8月29日、那覇市で正式に出馬を表明した。
正式出馬表明を前に玉城氏は28日、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の大塚耕平共同代表、共産党の志位和夫委員長、衆院会派「無所属の会」の岡田克也代表、社民党の又市征治党首と個別に会談。5党派の代表は玉城氏の出馬を歓迎すると応じた。自由党の小沢一郎共同代表が付き添い、全面支援を各党に念押しした。
その後、小沢氏は国会内で記者会見し、「翁長氏の志を継いで知事選に臨む決断をした」と語った。小沢氏は会見で「弔い合戦だと呑気にしていられる状況ではない。政府・与党は必死で来るはずだ」とした。
剛腕で鳴る小沢氏の積極的な関与により、与党側は「知事選は『社共』ではなく小沢氏との戦いだ」と警戒し始めている。
(文=編集部)
沖縄県知事選 公示前、電柱に玉城デニーの張り紙「翁長知事の志を継ぐ知事に」 ネット「公職選挙法違反」「県警に通報」
http://www.moeruasia.net/archives/49612894.html
まあ、いつもの通りのパヨッキーな選挙だよね。
さすが政権窃盗初日から公約たがえた民主党の直系、犯罪とか嘘とかしないと党員資格が無いんだろうけど。
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