明日、いやもう今日か。田中太郎が来る。
つまりデュエルを更新する日だ。
と言うわけでデュエル小説を更新します。
今日で決着の予定だったけど、あまりに長くなったので前半と後半に分けます。
今日は前半のみ、後半はまだちょっと書ききれないから後日と言うことで
「招かれざる決闘者」その63
「俺のターン!」
遊星 LP3770 手札×2
「今、フィールドは俺の方が優勢だ。だが、奴の罠は警戒しておくべきか。」
自分のフィールドを見て遊星は考える。攻撃するべきか控えるべきか。しばらく考えた末、遊星は結論を出す。
「だが、勝負するのはここしかない。一気にたたみ込む!」
臆していては勝機を掴むことはできない。そう考えた遊星にもう迷いは無かった。
「俺はスターダスト・アサルト・ウォリアーのレベルを1下げ、墓地からレベル・スティーラーを特殊召喚!」
スターダスト・アサルト・ウォリアー ★5→★4
レベル・スティーラー 守備力 600 ★1 墓地から特殊召喚
「さらにターボ・シンクロンを召喚!」
ターボ・シンクロン 攻撃力 100 ★1 通常召喚
「レベル1レベル・スティーラーにレベル1ターボ・シンクロンをチューニング!!」
レベル・スティーラーが1つの輪をくぐり抜けていく
「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う・・・光差す道となれ!」
「シンクロ召喚!」 ★1+★1=★2
「希望の力!シンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』!!」
フォーミュラ・シンクロン 攻撃力 200 ★2 シンクロ召喚
フォーミュラ・シンクロンを目にしたコピーはふっと笑う。
「フォーミュラ・シンクロン。なるほどな。確かに今の俺ならアクセル・シンクロも可能だな。」
「ああ!一気に行くぞ!レベル8スターダスト・ドラゴンにレベル2シンクロ・チューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!!」
不動遊星は既にスタンディングデュエルでのアクセルシンクロに成功している。もはやこれは遊星にとって造作もないことだ。
「集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く。光差す道となれ!」
凄まじいエネルギーが遊星のデュエルディスクに集中する。眩いばかりの光が遊星を包み込みアクセルシンクロは完成する。
「アクセル・シンクロ!!」 ★8+★2=★10
「生来せよ!シューティング・スター・ドラゴン!!」
シューティング・スター・ドラゴン 攻撃力 3300 ★10 アクセルシンクロ
「フォーミュラ・シンクロンの効果でカードを1枚ドロー!!」
遊星 手札×1→2
「シューティング・スター・ドラゴン、なるほど、これで破壊効果を持つ罠は防がれる。だが!」
「お前の場にはくず鉄のかかしがある!このターンで決めるためにはこれしかない!シューティング・スター・ドラゴンの効果発動!デッキの上から5枚のカードをめくり、その中にあるチューナーの数だけ攻撃できる!!」
「だが、お前が勝つには3枚のチューナーを出さなければならない!」
「俺はここで勝負に出る!1枚目!!」
遊星が初めに引いたにはダッシュ・ウォリアーだ。残念ながらチューナーではない。
「2枚目!」
2枚目に引いたカードはサイクロン。これもチューナーではない。次にチューナーを引けなければ勝つことは難しい。それでも遊星は眉一つ動かさない。自分のデッキを信じているからだ。
「3枚目!」
次に引いたのはニトロ・シンクロン。ここに来てようやくチューナーを引くことができた。だが、あと2枚のチューナーを引かなくてはいけない。
「4枚目!」
次に引いたのはチューナーのアンノウン・シンクロン。あと1枚で遊星のコンボは完成する。
「あと1枚・・・来てくれ!5枚目!!」
5枚目に引いたカードはチューナーモンスターのデブリ・ドラゴンだ!これにはコピーの遊星も驚愕の出来事だ。
「何だと!?」
「よし!3枚のチューナーが出たことでシューティング・スター・ドラゴンは3回攻撃できる!」
3体のチューナーの力を得て、シューティング・スター・ドラゴンは3体の分身に分かれる。
「行くぞ!シューティング・スター・ドラゴン!ジャンク・ウォリアーに攻撃!スターダスト・ミラージュ!!」
「くず鉄のかかし!!」
1回目のシューティング・スター・ドラゴンの攻撃はくず鉄のかかしによって防がれる。だが、まだシューティング・スター・ドラゴンは2回攻撃できる。
「2回目!シューティング・スター・ドラゴン!ジャンク・ウォリアーに攻撃!!スターダスト・ミラージュ!!」
「ぐわああ!!」
シューティング・スター・ドラゴンの一撃がジャンク・ウォリアーを粉砕する。その衝撃はコピーの遊星を襲う。
シューティング・スター・ドラゴン 攻撃力 3300
ジャンク・ウォリアー 攻撃力 2530 戦闘破壊 戦闘ダメージ 770
コピー遊星 LP4000→3330
「3回目!シューティング・スター・ドラゴン!プレイヤーにダイレクトアタック!!スターダスト・ミラージュ!!」
「さっきのは通したが次は通さない!!手札から速攻のかかしの効果発動!直接攻撃を無効にし、バトルを終了させる!!」
「何!?」
コピー遊星の前に現れた速攻のかかしがシューティング・スター・ドラゴンの攻撃を受け止め、バトルフェイズ自体を終了させる。これによってまだ攻撃していないスターダスト・アサルト・ウォリアーも攻撃できなくなってしまった。
「ふっ、惜しかったな。」
「さすがは俺のコピー。簡単にはやらせてくれないな。」
「その通りだ。」
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。」
遊星 LP 3770 手札×2 場 モンスター×2 魔法×1 伏せ×2
「俺のターン!」
コピー遊星 LP 3330 手札×2
「それでは俺も本気で行くとしよう。」
「何?」
「見せてやるぜ。コピーの俺の方がお前より優れていることをな!」
コピー遊星の周りに凄まじいオーラが出現する。物凄いエネルギーがコピー遊星に宿っている。遊星は思わず息を飲んだ。
「相手フィールド上にのみモンスターがいる時、このカードを手札から特殊召喚できる!来い!アンノウン・シンクロン!」
アンノウン・シンクロン 守備力 0 ★1 手札から特殊召喚
「罠カード『ロスト・スター・ディセント』発動!墓地のシンクロモンスター1体をレベルを1下げ、守備力を0にして守備表示で特殊召喚する!俺が召喚するのはジャンク・ウォリアー!!」
ロスト・スター・ディセント
ジャンク・ウォリアー 守備力 0 ★4 墓地から特殊召喚
「さらにシンクロン・エクスプローラーを召喚!」
シンクロン・エクスプローラー 攻撃力 0 ★2 通常召喚
「シンクロン・エクスプローラーの効果で墓地のクイック・シンクロンを特殊召喚!」
クイック・シンクロン 守備力 1400 ★5 墓地から特殊召喚
「レベル2シンクロン・エクスプローラーにレベル5クイック・シンクロンをチューニング!!」
クイック・シンクロンが5つの輪となり、シンクロン・エクスプローラーを包み込む。
「集いし思いがここに新たな力となる。光差す道となれ!」
「シンクロ召喚!」 ★2+★5=★7
「燃え上がれ!ニトロ・ウォリアー!!」
ニトロ・ウォリアー 攻撃力 3080 ★7 シンクロ召喚
「ニトロ・ウォリアーのレベルを1下げ、レベル・スティーラーを特殊召喚!」
ニトロ・ウォリアー ★7→★6 レベル・スティーラー ★1 特殊召喚
「その陣形はまさか!?」
「そのまさかだ。行くぞ!レベル1レベル・スティーラーにレベル1アンノウン・シンクロンをチューニング!!」
アンノウン・シンクロンが1つの輪となりレベル・スティーラーを包み込む。
「集いし願いが新たな速度の地平へ誘う。光差す道となれ!」
「シンクロ召喚!」 ★1+★1=★2
「希望の光!シンクロチューナー!フォーミュラ・シンクロン!!」
フォーミュラ・シンクロン 守備力 1200 ★2 シンクロ召喚
「さあ、見せてやる!俺の力を!レベル4シンクロモンスター、ジャンク・ウォリアーとレベル6シンクロモンスター、ニトロ・ウォリアーにレベル2シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!!」
遊星のアクセルシンクロを遥かに超える爆発的なエネルギーがコピー遊星全体を包み込む。これはアクセルシンクロを超えたリミットオーバーアクセルシンクロだ。スタンディングデュエルでのこの召喚は遊星とて未だ1度しか成功していない。
「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす。光差す道となれ!」
「リミットオーバーアクセルシンクロ!!」 ★2+★4+★6=★12
「進化の光!シューティング・クエーサー・ドラゴン!!」
シューティング・クエーサー・ドラゴン 攻撃力 4400 ★12 LOAシンクロ
現れたのは不動遊星の最強モンスター、シューティング・クエーサー・ドラゴンだ。しかもその攻撃力は10%アップしている。まさに絶望的な状況だった。
「どうだ!お前の最強モンスターを敵に回す気分は?当然、フォーミュラ・シンクロンの効果により俺はカードを1枚ドローする。」
コピー遊星 手札×0→1
「くっ・・・これほどの威圧感があるとは。」
遊星は神にも等しい強大すぎるドラゴンを前に茫然と立ち尽くすしかなかった。
シューティング・クエーサー・ドラゴン
ドラゴン族/LOAシンクロ・効果 光属性 ★12
シンクロチューナー+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上
このカードはLOAシンクロによってのみ特殊召喚できる。このカードはシンクロ素材となったモンスターの数だけ攻撃できる。1ターンに1度、魔法、罠、効果モンスターの効果の発動を無効にし、破壊できる。このカードは相手モンスターの効果を受けない。このカードがフィールドを離れた時、フィールド上のカードをすべて破壊する。その後、エクストラデッキから「シューティング・スター・ドラゴン」1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する。
攻撃力 4000 守備力 4000
・・・・・
遊星vsコピー遊星
大詰めになってきました。ラスボスはシューティング・クエーサー・ドラゴン!
当初の予定ではここまで出す予定はなかったけど、
遊星vs遊星ならこいつは出すべきだなと思いました。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!
次回は今度こそ決着です。
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