その日、地球温暖化が始まった！　（再）

1986年、夏
ハワイに来て一年以上過ぎた
８月末の帰国まであと僅かだ

その日、ルームメイトはどこかに出掛けていて
ワシは暇を持て余していた…

ふと、冷凍庫を開けると鬼のような霜、霜、霜！！！
でもほとんど冷凍庫は使ってないし
除去する必要もないけどたまたまアイスピックが目に付いたんで砕く事にした！
霜取りスイッチはなかったと思うけど
最悪でも冷凍庫、冷蔵庫を空っぽにして
開けっ放しにすれば当然霜は取れる


でも、ワシの目的は霜を取る事ではない！
アイスピックで掃除するめくるめく快感なのだ！

手前の方を突っついてたのに
連なって後ろの方までひっついてきて
グァヴァー！！！
って取れるあの快感！

それはまるで
「入り口の乾いた鼻くそをほじくってたら、奥の方の大量のヌルヌル鼻くそまでひっついてきて、急に風通しがよくなり
呼吸も断然楽になる」
というあの快感を彷彿とさせるのである！

霜取ります霜取ります霜取ります霜取ります！

調子に乗って霜取ってたら
突然プシュ〜〜〜〜〜〜って音を立てて
何かが抜けていった
まるで魂が立ち上ってゆくかのように…


どうやら冷媒管を突いてしまったようだ！
冷凍庫も冷蔵庫も全く用をなさなくなった(笑)

日本円で約一万円の痛い出費だ(笑)

勿論、冷媒管をいわした事に対するペナルティーだが
地球レベルで考えたら
冷媒管の破損などより
フロンガスを撒き散らした事の方が大罪なのではあるまいか？

思い起こせばあの頃から地球温暖化に拍車がかかったような気がしないでもない(笑)

　　　　　　　　　　　　　　　終わり

尚、このお話も退会前に投稿しています