mixiユーザー(id:1502758)

2018年08月26日07:19

141 view

ボランティアの旅 2018.08.25

バリケードの向こう側へ。

帰宅困難区域、大熊町にある"もーもーガーデン"は震災によって取り残された牛のチカラで放棄された農地を再生しようというプロジェクト。
普段は発起人の女性が1人で牛と農場の管理をしているそうです。
フォト


10時に富岡駅に集合して現地まで送迎してもらいますが、再開後の駅は今回が初めて。
震災の傷跡を感じさせない変わりぶりは見事ですが、僅かばかり寂しさが。

現地に到着すると、素早い動きをしない、低い声で話しかける、蹴られないために斜め後ろに立たないなど、牛への接し方について説明を受け、まずは牛を草のある場所へ移動です。
好物の甘酒や飼料を使って目的地まで誘導。
牛と近くで触れ合うのは確か初ですが、生命力に溢れつつもおとなしく、彼らを嬉々として食する人間の業のような感覚が過ぎります。
フォト


続いては新区画の整備作業。
牛を新たに入れる区画に柵を作るため杭を打ち込みます。
僕はサポートで柵作りの妨げとなる草や木を刈りましたが、炎天下だったのでなかなかの消耗。

お昼は農場近くを流れる川で休憩。
夕方に立ち寄った温泉の水風呂よりも冷たい水は体と気持ちを冷ますにはもってこいでした。
ちなみに線量は測っているそうですが、増水時以外はNDとのこと。

午後はキウイの摘果や整枝作業。
通っている農場では野菜だけを扱っていますが、その経験を生かして木の環境を整えていきます。
摘果した実は線量を測ったり、今後の商品開発の材料とするそうです。
フォト


最後に除草作業。
15:30でこの日のお手伝いは終了です。

***

今回は福島県有機農業ネットワークのイベントでの参加でしたが、同団体のイベントにはこれまで二本松東和地区での有機農業ツアーに参加したことがあります。
当時と今では農への関わり方が大きく異なっているため、より具体的な視点で取り組めたと思います。

就農するだけでもハードルはありますが、帰宅困難区域で何かを始めるというのは並みのエネルギーではできない。
今回はそのエネルギーの一端を感じることに。

また、南相馬小高や浪江での災害ボランティアと農業学校双方の経験を生かすことにもなり、またそれぞれの現場に今日の経験を持ち帰ることにもなります。
なかなかに良い機会となりました。

もーもーガーデンでも福島県有機農業ネットワークでも今後もイベントを企画するそうです。
福島の農、農を通した復興に興味があれば参加してみてはいかがでしょう。

移住就農して、彼らの仲間に入れてもらうのもいいなと選択肢がひとつ増えた日となりました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する