「磨上」と書いて「すりあげ」と読む。
こないだ書いたように、日本刀を短くする時に
中子の所から切って短くすることであるが、
通常の磨上では2〜3cmほどすり上げるから銘は残る場合も有るが、
銘が無くなる所まで・・・・
要するに10cm以上くらい切り詰める事を「大磨上」と言うそうな。
(ちなみに元々銘が有ったのに磨上でなくなった場合は「大磨上無銘」
などと言うそうな。)
今回おじさんは、3尺刀の下の20cmほどを研ぎあげて
中子とし、
70cmほどの刃渡りの居合刀に改造すべく
昼からゴリゴリゴリ研いでおりました。
鑢の使い過ぎで指が軽く痛いです。あと疲れた\(^o^)/
一番難しいのがハバキだと思っていたが、
ハバキ職人さんのドキュメントを見ると
「え?そんな方法で刀にカバきを合わせてんの?」
と言う割と荒っぽい工法を確認すると、
「何だか出来そうだ・・・・・・。」
と、切断した中子と万力とトンカチで割と簡単に修正できた。
(もちろん素人作業だから歪みは残っているが、使用する分には問題ない。)
で
鑢で刀身を削るのはそこまで大変じゃないであろう・・・
と思っていたのにこれが大変で、
刀身に傷をつけてはイカンから、雑誌で挟んで万力で押さえて
ゴリゴリゴリゴリやってたんだが・・・・・・・
柄に入るまでは行かなかった・・・・・・・
普通は刀身に柄が合わせるわけであるが、
今回の場合は柄に答申を合わせるわけである。
意味は違うが「靴に合わせて足を切る」と言う感じだ。
ただ、元が3尺の大刀である。
強度が落ちたら振り回してて折れるかも知れんからあまり薄くは作れない。
まぁ、死蔵してた刃が蘇るのであれば多少の苦労はどうでもいいやぁ。
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