風が感じられれば暑さを我慢できると言われる不快指数80以下を保つのに必要な気温と温度の関係について考える。
気温 湿度 飽和水蒸気量 熱交換器の温度
28度 85% 27.2g 25度
29度 70% 28.8g 23度
30度 60% 30.4g 21度
31度 55% 32.1g 20度
32度 45% 33.8g 18度
上表は、室温が28度から32度の場合に不快指数が80になる湿度と、同湿度に下げるために必要なエアコンの熱交換器の温度です。
冷房時にエアコンの熱交換器の温度をどれくらい低くするかはエアコンの設計と設定次第ですが、上の表を読み取る範囲だと、熱交換器の温度が23度くらいになるようエアコンを運転すると効率が良いように思う、
温度設定は同じ28度の場合でも、風量を少なくすると熱交換器の温度が下がるので、より湿度が低くなるので快適になるはずです。ただし、それでも室温を維持できる断熱性能が必要になります。
室温が高いときにエアコンの運転を始めると、室温を下げるために熱交換器の温度を下げるので湿度が十分に下がり人は快適だと感じる。
運転を始めて時間が経過して室温が下がり設定温度に近づくと熱交換器の温度が上がり、相対的に湿度が上がるために人は不快と感じるようになる。
不快感を解消するには、さらに室温を下げるか、熱交換器の温度を低く保つ必要がある。エアコンの弱冷除湿は、熱交換器の温度を下げ、室温が下がり過ぎないよう風量を下げる。
省エネのためには、熱交換器を大きくして凝結が起きないようにした方が APF を高く保てるが、ダイキンのサララでは、通常の冷房運転中に室温が設定温度に近づくと、熱交換器の使用範囲を縮小して、熱交換器の温度が下がるよう工夫している。
労働安全衛生法で執務室は室温を28度以下にするよう定められているが、湿度の規定はないように思う。室温28度で不快と感じる人が半数以下になるのは湿度55%程度なので、この辺りを目安にすれば良いと思う。
湿度の制御が難しい場合であれば、室温を26度まで下げることで、湿度が 80% まで上がっても同程度に快適に過ごせることになる。事業所だと床面積当たりの人数が多く、呼気等によって湿度が上昇し易い。
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(d.365 - 08月13日 07:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=247&from=diary&id=5242357
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