3月6日。天気曇り。
６時に起床。
８時４０分にホテルを出てリバプール駅に向かう。が、途中地下鉄が止まってしまう。アナウンスがあったけど聞き取れん。少しして動き出したから大した事ではなかったのだろう。
リバプール駅に９時２５分到着。９時３８分発の電車に間に合った。余裕を持って行動して正解だね。
１０時４０分コルチェスターに到着。
コルチェスターはイギリスの文献に出てくる最古の町だそうな。思ったよりも町は大きい。
コルチェスター城は外観は古いんだけど、中は現代風の博物館になっている。中が綺麗すぎてイギリス旅行中の城で一番面白くなかったなあ。城の前に僅かに残っている城壁跡っぽいのが一番古い遺跡なのかな？
客は小さな子供がやたらと多い。社会見学か何かかな？子供向けの教育ブースもあって何やら先生っぽい人が子供たちに話をしていた。そういえば色々な博物館に行ったけどある程度の規模になると必ずと言っていいほどこの手の集団がいたね。
城を出て城壁沿いに散歩する。フットパスの表示は無いけど散歩してる人がチラホラ。古い城壁の一部が残っているはずなのでそこを探しつつ町を散策。
城壁の上に黒白の猫を発見！野良かどうかは分からないけど、イギリスでは犬ばかりで猫は全然見かけなかったので何か新鮮。近づくと逃げて行った。
歩いていると高い木が沢山立っている公園に出る。と、俺の前を素早く移動して木に登る小動物の姿が！正体はリスだった。人生で初めて野生のリスを見たなあ。
テクテク歩いていると大きな塔の場所へ出た。何の塔かは分からないけど。側に劇場のような建物もある。日本で言えば市民会館みたいな物なのかなあ？
ここでようやく目的の古い城壁と門の一部の遺跡を発見。
写真を撮ろうと構えると、いきなりファインダーの中に「チーズ！」と言いながら太った若い男が入り込んできた。驚いてファインダーから目を離すとその男と家族とおぼしき人たちが「ま〜たコイツは変なことしてるぜ」みたいな感じで笑いながら歩き去っていった。イギリスにも変な奴はいるんだなあ。と言うかイギリスでも写真撮る時にチーズって言うんだな。初めて知ったわ。
駅に戻り屋台で紅茶を買おうと思って店のお姉さんに声をかける。と、店のお姉さんはボ〜っとしてて俺の存在に気が付いていなかったのか、ちょっと驚いた感じでバツが悪そうな表情になって笑っていた。そんな仕草がちょっと可愛い。
１３時３６分の電車でロンドンに戻る。リバプール駅から近くにあるロンドン博物館へ歩いて移動。
この辺りは近代的な高層建築が多い。そんな中にいきなり古代の壁があったりして驚き。
途中、道に迷ったので通りがかりのスーツの綺麗なお姉さんに道を聞くと優しく教えてくれた。都会だと人通りが多いのでこういう時に助かるね。
１５時頃にロンドン博物館に到着。
ロンドンの古代から近代までの状況が分かる博物館なのだけど、石器時代からロンドン近辺に人が居たんだな。近代だとヴィクトリア朝時代の商店を再現されたコーナーが面白い。
一番見たかったロンドン大火災のビデオコーナーは結構な数の人が居た。日本の江戸も何度も大火災をやっているけど、ロンドンではこの大火災を教訓に石造りの建物に移行していったみたいだな。
１７時頃にパディントンに戻る。何か食べようと思って店先のメニューを見ながら歩く。
イタリアンのメニューを見ていたら店の中から如何にもイタリア系といった感じの陽気なおじさんが出てきて声をかけてきた。メニューにパスタが無いので「パスタは無いの？」と聞いてみると「スパゲッティがある」と言いながらメニューを指さす。スペルは忘れたけど確かにスパゲッティとある。英語でもスパゲッティっていうんだな。英語ではパスタだと思い込んでいたから見逃してたぜ。スパゲッティがあるなら文句はないのでこの店に決定。
イギリスの食べ物は１品の量が多いのでスープとスパゲッティにする。さっきの陽気なおじさんに注文して料理が出てくるのを待っていると、店先で足を止めた人に片っ端からおじさんは声をかけて客引きをしていた。おじさんの客引き効果で最初は俺と常連っぽい人しか居なかった店内はすぐに何組かの客で賑わいだした。
料理が出てくると量はちょうど良かった。ピザまで頼まなくて正解だったな。俺が食べているとさっきの陽気なおじさんが「美味いかい？」と聞いてきたので「グッド」と答えると満足気に頷いていた。エディンバラのイタリアンの兄ちゃんも明るくてこんな感じだったな。イタリアンだからか？そうなのか？
食後に紅茶を注文。イタリアンの店だけど紅茶はミルクティーで出てきた。紅茶を飲みながら店内のテレビを眺めつつさり気なく店内観察。さっきの陽気なおじさんは常連の客っぽい人と会話が盛り上がっている。ターミナル駅前という事もあってか英語ではない言語の客もいるな。イギリスの多国籍な感じが楽しい。
ホテルに戻るとバスルームのアメニティが無い。自分で流しの下から取り出す。これくらいいいけどさ、でも仕事しろよチャーリー。１ポンドはちゃんと持って行ってるな。
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