地平線の見える所で道の真ん中に猫が居た。
バイクが横をすり抜けているのに微動だにしないので、
ひょっとして人慣れしているのではないか・・・?と
バイクを脇道に停めて近づいてみる。
雑草を抜いてカサカサやっておびき寄せてみるも反応なし。
「ひょっとして死んでるんじゃ・・・・・・・・・?」
嫌な予感がしたが暗すぎて分からない。
「ニギャアアア・・・・・・。」
恐ろしい濁声で猫が鳴く。
腰を抜かしそうになる俺・・・・・・ッッッッ
猫が仮にクラリネットだとして、
12階建てのビルから落としたみたいな鳴き声をしていた。
トトト・・・・と近寄って来るも、
正直「ひぃいいいいいい」とか思っていた。
触れたが、酷く痩せている。
少し・・・・・・・・・・・・・
ねっとりする感触が有る。
おじさん、少しだけ手先が心配になる。
(案の定、とんでもないスメルが・・・・・・・・。)
大草原をバックにオシッコがしたかったが、
手で去ると考えると陰茎が心配で出来なくなった\(^o^)/
猫がおじさんの周りを回るようになる。
こういう場合、
帰してくれない事も多いパターンである。
帰ろうとしたら案の定、付いてくる感じで、バイクのエンジン下に周りこんだ。
出ようとすると後輪で引いてしまう感じである。
そぅっと持ち上げて放す。
またエンジンの下に入ってくる。
そぅっと持ち上げて放す。
またエンジンの下に入ってくる。
そぅっと持ち上げて放す。
またエンジンの下に入ってくる。
すいませんどいていただけませんでしょうか?
何とか発進する。
どうしよう?
素手でポコチンを掴みだすと尿道炎になりそうな気がする・・・・・・
コンビニに立ち寄り、手洗いをしてから出ないと
明日から白いオシッコが出そうである。
そう言った事態はわりに深刻であるが、
同情は一切されないと言うなかなか厳しい状況になる。
ともかく地平線からは離脱して蹴り道。
段々夜が白んで来る。家に付くころは6:00くらいであろうか・・?
と、走っていると道路に何か・・・・・・・・
ベシャベシャした物が・・・・・・・・・・・・
踏んでしまう\(^o^)/
「・・・・・・轢かれた小動物だったんじゃあるまいか・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
確認するために戻る。
ビンゴ!\(^o^)/
いやいやいや・・・・似たような物で勘違い・・・・・・・・・?
モツが・・・・・・・・・
モツが・・・・・・・・・・・・・・ッッッッ!!!!!!
図鑑でしか見た事ない様な感じのモツが・・・・・・・・・ッッッッ
「・・・・これはアレか?俺に”飛ばしていると事故るから気を付けなさい”
と言う小動物からの身を挺してのアドバイスか・・・・・・・・・?」
(もう既にアレだったが。)
こないだバイク屋さんに
「皮がむけるまでは滑りやすいですから気をつけて下さい。」
と言われて、一皮剥いたところだったのに・・・・・・・・・・!!!!!!
(一皮抜けるまで100kmくらいが目安らしいですね。)
剥けた瞬間
オウフ・・・・・・・・・・ッッッッ
帰り道は比較的安全運転で帰路についた。
1匹目の猫は生命の神秘を
2匹目の猫は生命の尊さを教えてくれた。
お願いだから呪わないで下さい。
(一応書いとくが、おじさんが轢いたわけでは無い。)
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