mixiユーザー(id:56586267)

2018年08月08日15:58

172 view

初登山、富士山編後編


午前4時半に起床
上空は晴れ
眼下は曇海
遥か彼方がピンク色に輝いている。
もう20分後には日の出だ

同じ山小屋に宿泊していた登山者とともに、外で御来光を待った。
少しずつピンクからオレンジに色を変え
少しずつ
少しずつ
日の出を迎える

その瞬間、一筋の光が現れる
少しずつ太陽が登り、曇海にオレンジ色の光を広げていく
フォト


不思議な光景に魂が震える
辛かった登山が癒されるわけではないが、
間違いなく魂が感動していた

4小丸2歳で遂に此処まで辿り着いた。
勿論、山頂はまだまだ先だけど
人生4小丸2歳、遂に此処まで
人生一歩一歩、苦楽の中に此処まで辿り着いた

しばらく御来光を眺め、あともう少し先の山頂への気力を充電。


さあ、山頂へ行こう。
標高差で約740m。

午前5時半に山頂へ出発。
足がまだまだ痛く重かったが、慌てる必要は無い。
ゆっくりゆっくり歩く。

途中、他の登山者や下山者と挨拶や少し会話を交わし癒される。皆さん、良い笑顔だ。おそらく自分も。

天候は晴れたり霧がかかったり、風も冷たい。
昨夜の風雨は嘘のようだ

一歩一歩、慌てず登る
砂利から石が多くなり、多少歩きやすくなってきた。また、物凄い大きな岩石も増えてきた。

フォト


午前8時38分
ようやく御殿場口山頂に登頂。
足も痛く、太股やふくらはぎがパンパン。
息も苦しく、深呼吸を繰り返す。
山頂は風が強く霧も深い
寒い……

台風が近づいている事を言い訳に、御鉢巡りは断念した。
つか、御来光が感動的過ぎて
山頂の登頂は事務的になっていたし気力がない。
ま、とりあえず目標達成。

さあ、下山しよう。

午前9時に下山開始。

登山に比べれば下山は多少、楽だった。
心にも余裕があり、すれ違う登山者にも胸中で応援できた。(頑張って、なんて頑張ってる人に言えない)

宿泊した山小屋まで一気に降りて、そこで休憩と
眼下の曇の下の天候を考え、レインウェア等の準備をし、水分も購入。ビーブジャーキーも食べパワー充電。

御殿場ルートの下山道で有名な大砂走り
黒い火山砂利が多く、下り傾斜を真っ直ぐ勢いに任せて走りながら一気に降りる

途中、休憩中に
風と霧が強く他の人の姿が見えない。
周りは火山砂利だけの稜線が見えるだけ。
フォト


ふと
死ぬ時は、こんな寂しい風景の中で、独り死にたい
と思った。
勿論、まだまだ死ぬ時ではない。

今夜は東京の新宿で、親友と酒を飲む約束をしている。美味い肉と酒を味わうため、疲れた身体を奮い立たせる

走る、休む、歩く、休む、走る
水分も補給し、ビーブジャーキーも食べる

6合目あたりから、ようやく遥か眼下にゴールが見えてきた。
あと約1時間ほどだ。頑張れ
足首あたりが悲鳴をあげ始める。
膝へのダメージを考えていたが、足首から疲労が蓄積してきたのだろう
あと少し
あと少し……

新5合5勺を通過
もうゴール目前

一歩一歩
一歩一歩

午前11時
ようやく新5合目御殿場口に到着


長かった富士山登山もようやく終わった。
もう疲労困憊……
しばらく、御殿場口で座り込み、立ち上がれなかった。
でも何とか無事下山出来て本当に良かったし、本当にしんどかった
おそらく二度と富士山登山はしないだろう
もう充分だろ(笑)

しかし、今回の富士山登山で用意した物で
双眼鏡、何の役にも立たず無駄に重いだけだった。
逆に、プール用水中眼鏡は風雨の中で大いに役に立った。

その後は、東京の新宿にて親友2人から焼き肉と酒をご馳走してもらい、風呂に入ってゆっくり寝た。

今回の初登山で、思い知ったのは
登山用の歩き方とトレーニングが必要だとわかった。
今後は、地元の富山県の山々を登山していく事になるだろう。
いつかは劔岳。
それまで色んな山を登り経験していこう


ps
文章力がなく、読みにくい文を最後まで読んでいただきありがとうございました

1 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する