3月4日。天気晴れのち曇りのち雨のち曇り。
5時に起床。今日はリーズ城ツアーだ。ニュースで天気予報を見るとあまり良く無さそう。
７時にホテルを出る。空は晴れているのでこのままを期待しよう。7時４０分にヴィクトリア駅のツアー集合場所に到着。8時３０分が集合時間なので早く到着しすぎた。ツアー会社の人にもうちょっと待っててと言われたので、集合場所前のお店でミルクティーを買って飲みながら待つ。
８時４０分にバスツアー開始。このツアーは色々な国の人達との多国籍合同ツアーだった。日本人は５名で１組の熟年夫婦と女性２人組と俺。また俺は一人か‥、自ら選んだ道とはいえ精神的にくるもんがあるのう。ご夫婦の仲睦まじい姿は特に胸に刺さる。日本人のご婦人がガイドとして付いてくれる。他の国の人達も３グループくらいあって、それぞれガイドがついている。
１０時にリーズ城到着。天気は曇ってしまった。
リーズ城はイギリスで最も可愛らしい城と言われている。元々は戦闘用の城として９００年前に建てられたのだが、しばらくして貴族の住む城となって豪華な城となったようだ。１９２０年代にアメリカの金持ちの家となり、その後色々あって現在に至る。
リーズ城は俺が今まで見てきた戦闘用城塞とは全く雰囲気が違うな。湖の中に建てられた城は２つの建物から構成されていて、それぞれを結ぶアーチが美しい。天気が晴れていれば水鏡でもっと綺麗だったろうなあ。辺りは雪がまだ残っていてこれはこれで綺麗だ。
ゲートでリーズ城の概要説明を受けてから中へ入る。概要説明では城の変遷を映像で見られたのだが、初期の戦闘用から近代の金持ちがプールを作る様子まで見られて面白い。
ガイドさんが「他の国のグループは話が長いので先に行きましょう」と言うで、ここから各グループで分かれて行動。
まずは城の裏側へ回ってこの城で最も古い建築物のワインセラーから入る。８００年前の建物だそうだ。日本は平安時代だな。
そこから階段を登って城の中を見て回る。貴族時代から金持ち時代の様子を再現されていてとってもゴージャス。シャンデリアとか凄いね。
一通り見て回ってから自由時間。ショップでワインを売っていたので従姉のお土産用に購入。カエルのぬいぐるみが可愛かったので買おうか悩んだけど止めておいた。後で買っとけば良かったともう何度目か分からない後悔。
その後は湖の周りを１周してみる。雪の残る芝の上を歩きながら城をグルリと見て回る。城の周りは公園の様になっていて観光客もいれば地元の人達も散歩していたりと結構賑やかだ。
湖には黒白鳥がいるのだが、人に慣れていて全く逃げ出さない。少しの間、ボ〜っと白鳥達を眺めていた。
集合時間になりバスで移動。今回のツアーは車内で昼食。サンドイッチと水、それにお菓子が配られる。ガイドさんが「大したものではないです」と言っていたけど、確かに大したものではないな。移動中に雨が降り出す。
ドーバー海峡で数分だけ写真撮影の為に停車。
ガイドさんが「バスを降りてみたい人はどうぞ」と言うので降りる。が、降りたのは俺と他の国の人数名のみ。天気が悪いので海の向こうは全く見えない。この海峡をめぐって第２次大戦でイギリスとドイツが大空中戦をしていたと思うと感慨深い。遠くにドーバー城が見える。かなり高い断崖の上に建っているな。
写真を撮ったらすぐに移動。途中ドーバー城の前を通る。かなり大きいな。ここは混雑すると聞いていたので行かなかったのだけど、あの大きさを見ると行けば良かったと後で後悔。後悔してばかりだなあ〜あ〜！もう！！いやんなっちゃうね。
１３時にカンタベリー大聖堂到着。雨は止まずに降り続いている。ここはイギリス教会の総本山。キリスト教徒の他国のツアーグループはここがメインの見どころらしい。が、我ら日本人グループにキリスト教徒は居ないので普通に観光。
歴史的にはトーマスベケットが暗殺された事で有名なのだが、その暗殺現場に行くとモニュメントがあった。地下礼拝堂は撮影禁止で暗くて何とも言えない雰囲気。チャペルとかはとても鮮やかなステンドグラスで飾られていて綺麗だ。荘厳な雰囲気漂う正に大聖堂と言った感じ。
カンタベリー大聖堂を出てから自由行動。他の人はガイドさんと魔女判断を昔していたという場所へ行くが、俺は行きたい所があったので別行動。
まずはちょっと大聖堂の周りを歩く。昔の大聖堂を囲っていた壁が所々残っているのが見たかったので見て回る。
次にローマ博物館。本当は行くつもりは無かったんだけど通り道にあったので入ってみた。小さな博物館だけどローマ時代の遺跡が残されていて大昔の人々の生活が垣間見られた。
ローマ遺跡は他のイギリス人の遺跡とは何か雰囲気が違うな。上手く言葉では言えないんだけども。
そして歩いて１０分くらいの場所にある聖アウグスティヌス修道院跡へ。ここが俺の目的地。
６世紀に建てられた後に色々あって解体された修道院跡で現在は廃墟になっている。俺はこういう廃墟が好きなんだよね。
ビジターセンターでは色々な発掘品や修道院の変遷が見られる。昔はかなり大きな建物だったようだ。それが廃墟になっている姿を見ると何かこう胸に来るものがあるね。
雨の中、廃墟を歩いて回る。広い廃墟に俺一人しか居ない。ビジターセンターで見た栄華な修道院がこんな廃墟になっていると思いながら歩く。雨の中の廃墟で一人歴史に思いを馳せる‥何とも贅沢な時間だ。
１５時に集合してロンドンへ戻る。ガイドさんに行った所を話すと「そんなに歩き回ったんですか」と驚かれた。
１６時ロンドン到着。雨は止んで曇り空。ここからテムズ川クルーズ。テムズ川の船はロンドン市民にとって普通に交通の足なんだそうな。観光用と思っていたからちょっと意外。
船着き場は何かイベントがあったらしくて凄く沢山の人がいる。こんなに人でごった返しているのは珍しいそうな。ここには有名な帆船カティーサーク号がある。外観うを見るだけで通り過ぎてクルーズ船に乗る。
テムズ川は茶色く濁った川で綺麗とは言えない。しかし川から見るロンドンは今までとは違った雰囲気だ。先日行ったロンドン塔やタワーブリッジ、ベルファスト号を観ながら、色々な橋をくぐりつつ船は進む。橋にも色々謂れがあるらしい。
船着き場に着く度にロンドン市民が乗り降りしている。本当に普通の生活の足なんだな。
１７時。テムズ川クルーズ終了。現地解散。ガイドさんにお礼を言って地下鉄でホテルに戻る。
１８時ホテルに到着。ドアの前に使用済みと思われるバスタオルが置いてある。仕事しろチャーリー。枕元は１ポンドはちゃんと無くなっていた。
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写真��テムズ川より見るロンドン
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