mixiユーザー(id:10881945)

2018年08月01日20:59

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10万年という数字

バカにしているコメントが散見されるけれども、
核種とか半減期とかいった語を理解しておられるのだろうかと少し心配になる。

まず現実として、放射性廃棄物は既に出ている。
特に廃炉が決まった福島原発内には核燃料の"燃えさし"なんかも残っていると見られ、
これをどうにか処理しなくてはならない。

で、10万年というのは思いつきで決まった数字ではなく、
既に出ている放射性廃棄物が自然経過で無害化されるまでにどれだけの時間が必要かを計算すると、
ざっとそのくらいになるわけだ。
(計算は廃棄物に含まれるそれぞれの核種の量と半減期とが分かれば可能)

そして現状、放射性廃棄物の半減期を安全に短縮する方法はない。
(理屈の上では、原子炉で連鎖核分裂反応を続けられればましな核種にはなっていくが、技術的に全ての放射性核種を"燃やし"尽くすことは無理だ)

ゆえに既に存在している放射性廃棄物をどうにかするためには、
できるとかできないとかの話ではなく10万年保管するつもりでやらなくてはならない。

そこ、分かっておられるのかなあと。


***

いいですか、2-3年、あるいは数十年単位で既に出ている放射性廃棄物を無害化できる技術はまだないのですよ。

放置もできない、短縮もできないではもう10万年やるつもりでやるしかないのですよ。

楽観的でも希望的観測でもなく、今の技術では単にそれしかできることがないという話です。

なんでそんな厄介なエネルギーに手を出したのかという批判は必ずしも不適切とは言えませんが、
廃棄物10万年地下遮蔽保管は無茶苦茶だという批判は、
既に放射性廃棄物が実在している現状。やらなきゃいつまでもそれが"野ざらし"になるので的外れです。

他の方法は考えてもいいとは思いますが、
現状、できる限りの遮蔽をして地下深くに埋める以外にありますかどうか。

放置は論外ですし、海に捨てるのもダメ。
宇宙は、上手くいけばいいけど打ち上げに失敗したら放射性物質の大花火を打ち上げることになります。
そうすると、地下、遮蔽、保管というのが現状唯一の選択肢かと。

実際に10万年できるか否かは分かりませんが、
10万年安全に保管すべく土地の選定や遮蔽構造の設計をするより他に方法がないでしょう。



原子炉内廃棄物 10万年保管へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5226348
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