音楽の話。
「ハイレゾCD」を聴いてみます。
タイトルについてはこちら
https://store.universal-music.co.jp/feature/hires-maiban/
◎ロック&ポップスから三タイトル
右上から時計回りで
ジェネシス「フォックストロット」 (プログレッシブロック)
マイク・オールドフィールド「チューブラーベルズ」 (プログレッシブロック)
10cc「オリジナル・サウンドトラック」 (ロック)
英国音楽界が産んだ定番かつ必聴の名盤です。
◎サンプラーCD
右上から時計回りで
「ロック&ポップス」「ジャズ」「クラシック」
それぞれ、代表的な曲を収めています。
◎ジェネシス「フォックストロット」
◎マイク・オールドフィールド「チューブラーベルズ」
◎10cc「オリジナル・サウンドトラック」
グリーン色の盤面は、CDを読み取る赤外線レーザーの不要な反射を吸収するのに
最適な色という研究結果から採用されています。
盤面で他のタイトルと区別が付きにくく、デザインを楽しめ無い欠点が悩ましい。
ブックレットはオリジナル+歌詞対訳付き日本語版と日本盤らしく丁寧に。
今回、通常のジュエルケースの外側に、ソフトな外装が付いています。
この中に、ブックレットと、メディアを収納すれば、薄く格納できる、
というコンセプトの様ですが、実用的かどうかは、購入者次第?
そもそも、メディアを裸で入れるのは不味いのですよ。
まずはメディア収納用内袋を買わないといけません。
次にサンプラーCDの方を
◎「ロック&ポップス」
◎「ジャズ」
◎「クラシック」
こちらは、通常CD、ハイレゾCDの二枚組で
音質比較が出来るようになっています。
だが、どうせならメディアはどちらもUHQCDに統一し、
記録されたフォーマットの違いだけ、にすれば良かった思いますよ。
今のままでは違いが二点有る訳ですから、ずるいwww。
コストが上がるから難しいでしょうけどねえ。
★再生環境について
PC:NEC LaVie M (Core-i5 SSD *2 Memory16GB)、Windows 10
リッピングソフト:Exact Audio Copy
再生ソフト:foobar2000
プレーヤー:BD(ユニバーサル)プレーヤー:OPPO BDP-103DJP
DAC:MYTEK digital Brooklyn DAC+
ヘッドホン:beyerdynamic DT1770
リッピングは問題無く終わりました。
高精度CDの性か、取り込み速度も安定して速かったです。
★問題発生
OPPOから光接続、同軸接続でDACにデジタルデータを送るのですが
どういう訳か、MQAと認識してくれない。
リッピングしたデータをUSB経由で送ると、問題無くMQAと認識する。
他のプレーヤーを引っ張り出して検証する前に、とりあえず試聴を開始。
★サンプラーCDの試聴開始。
通常CDも、MQA-CDもリッピングした状態で聞き比べました。
さて、聞き比べると、違いが判り易い曲、そうでない曲と有りますが。
確かに違いが分かります。
高域が拡大され、中域から高域までの音の粒立ちが良くなります。
低域も広くなった感じが有ります、全体に表現力が上がってます。
音の悪いCDから音の良いCDに買い換えた時か、それ以上の改善です。
★SACDと比較
フォックストロットは手元に2007年製のSACDが有ります。
これはハイレゾCDと同じ音源なので比較するのに相応しい。
リッピングしたMQAデータと、SACDメディア再生との比較となります。
◎並べてみた
上:SACD
下:ハイレゾCD
◎SACD
◎MQA-CD
◎ラベルの記載比較
◎再生比較開始
ハイレゾCDも音源が同じなので、音の傾向は変わりません。
MQA-CDの方がより新しく繊細に感じるようになったかな、
という印象です。
粒立ち良く、中域〜高域の音が良く出ている感じ。
SACDの音を聴かなかったら、これで充分と言えそうです。
だがSACDの方が滑らかで深みを感じます。
若い音のMQA、大人の音のSACDという感じ?
若いワイン、熟成したワイン、と言っても良いかも。
つまり、総合評価はSACDが勝利。
しかし、CDとSACDで正面から勝負しているのですから大した物ですね。
★ハイレゾCD追加購入
で、ハイレゾCDで追加購入したのが
カーペンターズ「The Singles 1969-1973」
迷ったのですが、ハイレゾCDを聴いたからには買うしかなかった。
ビーチボーイズの「ペットサウンズ」は迷ったのですが買っていません。
◎並べてみた
上:ハイレゾCD
下:SACD
こちらもフォックストロット同様に音源が同じです。
◎ケース裏記載
◎ラベル記載の比較
記録信号:MQA-CD/DSD
円盤製造方式:UHQCD/SHM
円盤種類:CD/SACD
SINGLE LAYERというのは、SACD専用ディスクの仕様です。
通常のSACDは、CDとの互換ディスクとして、
SACDの記録層、CDの記録層と、二重の反射層が存在します。
つまり、光から見ると、ヴェールが有るような状態。
そのヴェールの向こうにピントを合わせて読み取っているわけですが、
邪魔な物が間にあるので、レーザー光線の反射率が低下してしまう訳です。
反射率低下=信号出力の低下という事で良くは有りません。
そこで、二重の反射層を止め、SACD層だけにしています。
更に、DSD信号の可逆圧縮を止め、非圧縮にしていたりしますね。
SHMというのは(Super High Material)
透明性の高い、液晶パネル用ポリカーボネート素材を使い
正確な記録ピットを作成するに適した流動性に優れている、だそうです。
その後、HQCD、Blu-spec CD、UHQCDという風に進化しています。
(前の日記を参照)
さて、比較すると、ハイレゾCDはよく頑張っているという印象。
総合評価ではSACDですが、ハイレゾCDも大健闘している。
やはり通常CDとは別物ですね。
☆番外として同工異曲なメディアの出番。
カーペンターズ「The Singles 1969-1981」
2004年に、新規ミックス、サラウンド作成された
「The Singles 1969-1973」の強化版です。
◎つまり三種類になったと言う事
◎レーベル面拡大
こちらは全21曲と収録曲数が増えた上に、
ステレオ版とサラウンド版ではボーカルや演奏に違いが有ります。
何より「The Singles 1969-1981」の音は、音量大で派手に力強くなっています。
カレンのボーカルがこんなにパワフルだとはびっくりする位。
この音を聞くと、「The Singles 1969-1973」が物足りなくなってしまいます。
だが聴き過ぎると「The Singles 1969-1973」の音作りが好ましく感じてきたり。
つまり、両方揃えるしかない(苦笑)。
現在、このSACDは入手困難品になっていて
中古で数万円の値が付いていて、困ったものです。
同内容のCDは入手する事は可能ですが、SACDの音を聞いてしまうと、ねえ。
カーペンターズのファンなら絶対押さえるべきベスト盤と言えましょう。
★MQA-CD〜ハイレゾCDのこれから
さて、今後出る邦盤シリーズから何を買ってみるか、
実は邦楽は疎いので、執着しているタイトルが無く難しい所です。
サンプラーCDと、四人囃子くらいかなあ。
そして、MQA-CDが、拡大するか気になるところです。
国内のレーベル、海外からもぼちぼち出でいますが、
五月雨状態で、定期的、継続的に出るのかどうか、
今のままでは主流にはならないでしょうしねえ。
最後に、現在のMQA再生環境について、続きます。
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