mixiユーザー(id:15337934)

2018年07月26日07:58

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もう一つ社会科教員のこと

金沢から西へ20kmほどにある能美市のK先生(小学校教員)のこと。

教研集会(教育研究集会)は幼稚園から大学までの教員がレポート(教育実践)を持ち寄って発表する。官制の研究協議会と違っていろいろなレポートが出てくるし、教育委員会や校長会、指導主事等の目を気にしないから、意見交換も活発だ。時にはそこまでは言わなくてもいいやろ、なんてこともある。

ここの社会科教育分科会にK先生がレポートを出した。複数回出しているがその内容が毎回すごい。ここでその詳細について触れられないのが残念だが、人権や経済の問題を生徒の活動を通して明らかにしていく。瞬間的ではなく数カ月にわたる継続的な活動報告で、その間に生徒が変わっていくことがよくわかる。

彼のレポートを読むたびに、自分がそこまで届いていないな、と思う。もちろん高校と小学校だから目の前の児童・生徒の違いは大きい。だが、生徒が変わっていくためには教師自身がその内容を深く研究して引き出しを多く持たないとできない。そして生徒は教師の知識・理解をはるかに超えて、予想外の結果をもたらす。そういう実践報告なのだ。

自分も50分の授業の中で10分ほどが勝負で、ここをおさえてくれれば後は漫談でもいい、なんて思っているが、この勝負の10分を作るための教材研究(準備)が大変なのだ。漠然と指導要領・シラバスに沿って淡々と・・では勝負にならない。

彼の顔は知っているが個人的な付き合いはないから、どういう人で今はどうしているのかは知らない。50代半ばだろうから管理職になっているだろう。

自分の38年の教員生活ですごいなと思ったのは彼ぐらいだ。ちなみに高校社会科の教員ではいない。


日本国憲法第2章第九条を守ろう!

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