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2018年07月23日01:59

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『言葉の回復剤』と『自分の鎮痛剤』

振り返れば全てが一瞬で、かけがえのない出逢いがたくさんあって。
思い出すと嬉しくて、思い出すと楽しくて。
その裏側で切なくて、悲しくて。
出逢いに感謝。そんなあなたに『ありがとう』が言いたくて。


《ありがとうの自己紹介》
023-0112

雨降りの一日が終わって黄金の空が顔を出した
複雑な雲間から天使の梯子が地上に落ちる
寒気の風は穏やかな熱を帯び
その熱が再び冷める頃に闇色が空を染めてゆく

遠くの山々に太陽が身を隠す
その手前の雨雲からは黒太い帯が垂れ落ちる
思い返せば皆で探した空の橋
今になって出てくるのかと心複雑

偶然揃った顔触れと当たり前になった顔触れ
定められた時間に揃う顔触れと解かれた時間に消える顔触れ
どちらも当り前にしてどちらも偶然
出逢い
別れ

最後まで名前を呼び合う事は無かった
最初から名前を知る必要が無かった
二度と会わない存在
二度と集まれない存在
知っていたから

次の偶然が有るならば
初めに自己紹介を

本日、虹は掛からなかった

*****

無知ほど深い罪は無い。
無知と言うだけでどんな罪をも免れるから。
知識は時に邪魔な存在となる。
行使すれば裁きを受けるリスクが増える。
正直な行動を執れない苦痛。
仮面の笑顔を与える痛恨。


《傷負い鳥》
025-0101 

大空を舞う鳥には分からないらしい
自らの姿を地上に晒しているという事に

どこまでも自由で
でも世間を知らない
だから正直
そして素直
皆がこの姿に憧れた
それだけを理解した


全てを理解しようと大地に降りた
新たな理想を両手に抱く思いを寄せて

そして捕まった
逃げる間もなく
翼を失った
視力を失った
言葉を失った
希望が消えた


どこまでも飛んだ記憶
 風に乗って 高く 高く
太陽に向かった時がある
 どこまでもまっすぐに 遠く 遠く
考えなんてない
 ひたすらに楽しかった
省みる事なんてない
 それが普通だったから

そして油断した
無知を思い知った
あらゆる全てが希望に変わった
ついこの前まで出来ていた現実が

翼を失った鳥は飛べないと知った
過去の現実が理想になった

そんな気持ちを どう例えようか?
そんな現実を どう頑張ろうか?

*****

小悪魔はきっと元気だろう。
鏡のこちらもそんな感じだ。
低迷した直線は今や上昇気味だろう。
そしてこちらの士気も上昇してる。
記憶に必要ない辛さ。
そんな悲しみさえも時間は流していく。


《こあくまのパンケーキ》
044-02

こあくまはかしこい。
なんだってできる。
こわいものはない。
でもつらいことはある。

こあくまににんげんのなかまはいらない。
だからいつもひとりでいきる。
それでもせかいにあわせる。
だからしごとする。
おかねもらう。
せいかつする。


こあくまはつよい。
だからみんなよりつく。
そしてきづかう。
たくさんきづかう。
それがくつうだ。
くっつけたなかまがはなれる。

いろいろかんがえた。
けっきょくひとりがらくだ。
なかまはいらない。
でもさみしい。
でもうごきたくない。
でも…どうしよう?


けーきをつくった。
とてもたべたくないきもち。
ひとりじゃいやだ。
だれかとたべたい。
しゃべりたい。
らくになりたい。

そしておもいきってさそった。
そしたらすごくいやなおもいをした。
しつこい。
きえちゃえ。
そいつをのろった。
そしたらきがかるくなった。


かんがえるのがばかみたいにおもった。
そとのひかりがきになった。
はれ…ちがう。
ちょっとくもり。
こあくまのすきなてんき。
ぜんいんけしてやった。

そとにいった。
きぶんがよくなった。
さんざんねころんだじぶんがへんにおもえた。
へんなまいにち。
でももうだいじょうぶ。
たぶんそうおもう。

またけーきつくろう。
こんどはひとりでたべよう。
なんかわらえる。
みんなけした。
みんなきえた。
もういちどやりなおせる。

*****

本日は歌いながら仕事をした。
かつての『歌バレ』の相手を思い返しながら。
少ない人数。
全員の鮮明な笑顔の接近が今なお恥ずかしい。
でも、悪い恥ずかしさじゃなく、きっと待ちわびた恥ずかしさ。
そして驚き。

あまりにも過酷だったのだろう。
現実にほど遠い、それでも自分を無理やりに納得する夢を見た。
きっとアイツの仕業だ。夢の中で匂いを感じ、霧がかったいつもの現象。
夢の中の自分は行動が同じだった。
動くわりに優柔不断そして、変なところで諦める。
…が、引き返す。
姿が無くなっていて車も無い。やっぱりな。
所変わって作業場に届いたビデオレター。
素人を感じてやまないへたくそな内容は、じつは大手企業のおかし企画担当者。
プレゼンムービーのようなイメージを模した生産光景と、ヘルメット姿でそれを監視しつつ説明を加える姿。
昭和中期を思わせる見え見えのつくられた参加型ゲーム企画。
話が逸れ切ったところで目が覚める。
一瞬の混乱。こんな結末だったっけ? …と。
そんで、不意にアイツを思い出す。わだぼう…。
なんかやられた感じ。ついさっきポエム消されたもんな? 
夢は現実の干渉か、それとも俺のイメージの具現化か…。

引っかかるポエムがある。
無限に湧き出る割には全然流れて行かず、断片が残って記憶から消えない。
希望を与える詩を作ってみたい。
でも出来上がりはとんでもない方向ばかりで。
人を元気にする力が欲しい。一瞬ではなく一生で。
ポエムのように無限に湧き出る仕組みを構成したい。
人々が笑って歩けるように。
本当の笑顔。
それを理解したい。


《虚無》
021-0186 

何も無く、何も感じない空間。
そんな場所にこそ俺は相応しい。

真っ暗な空間に筆を入れ、まずは青空を作ってみよう。
次に大地を作ろう。横一文字に線を引く。区切りなど適当で良い。
空と大地の間に山々をつなぎ合わせ、奥行きを図る。
そうしたちょっとした自然のアクセントに草木を作ろう。

川を敷き、水辺を設け、やがて登場する動物たちの憩いの場を用意しよう。
大きく平べったい岩を寝かせ、天然のベッドも用意する。
手つかずの空に小さな雲を這わせ、そこに時間と風と向きを誕生させる。
喜怒哀楽が必要だ。あまり濃くない喜怒哀楽。全てに薄く影を差してみよう。

草木溢れるキャンバスが出来た。誰が訪れても喜ぶだろう。
この絵の始まりは無限の虚無。そんな過去を見る人はいないだろう。
人の中でたまに起き上がる虚無。そんな虚無を忘れさせたい。
誰にだって虚無は眠る。そんな虚無を叩きのめす力が欲しい。

筆は素晴らしい。全ての思いを消す力がある。
絵具は素晴らしい。全てに世界を加える力がある。
想像は素晴らしい。全てに可能性を生む力がある。
虚無は素晴らしい。全ての夢への壮大なキャンバスだ。

何も無く、何も感じない空間。
そんな場所にこそ俺は相応しい。
そんな感じの人でありたい。


あとがき

人との触れ合いが好きなだけ。だから人を正面に置いたカウンセリングを施す。本人のココロを真に理解できるし、救い易い。

なにも本人を正面に置くことだけがカウンセリングでもない。言い方を変えれば本人を正面に置いてはいけないカウンセリングも存在する。少なくとも俺の中では。
相手の行動方針さえ読めれば概ねの考え方や捉え方は分かる。そうした内容から察する性格と、人生観も。ついでにその結末もおおまかに。

最近、物事の捉え方や表現力で絶賛を受けた。分析力が的確で的を射抜いているらしい。
これまでも何回かそんな賞賛を受けたが、毎回理解できない。
思ったままを傷付けないように注意しながら言っているだけだから。
的確な分析力かどうかは分からないが、行動性を見れば大体読め、後は自分に置き換えた想像の話だ。それが当たるだけの話であって、実は分析時間も数十秒が数回といった所。
個人的に反論できる部分は『見ようとしているかどうか』だけだと思おう。
相手の相談に乗るために必要なのは名前だけ。呼ぶために。表現するために。伝えるために。
姿は行動を見るときにだけ確認できればいい。顔だって知る必要は無い。強いて言えば目の周囲を見るか見ないかで必要時間がだいぶ変わるけど。

他人を救うのは趣味ではない。毎回がものすごく痛い。
それでも少しずつ増える笑顔を確認すると嬉しく、同調した自分の痛みが消えていく。
それでも完全に痛みが消える事は無い。内容を知ってしまった自分は相手の過去や現状をそこからスタートする事になる。きっと完全に消えるのは相手の悩んだ月日の分だけだろう。

痛みがひどい時は歌を歌う。そうする事によって歌い手の情景が浮かび、その世界に没頭できる。
自然を思わせる歌は好きだ。夢のある歌も好きだ。でもレパートリーが少ない。
だから毎回、同じ歌を歌う。

明日も歌おう。
唯一の鎮痛剤だ。
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