嘆息

■千鳥ノブ、ヒカキン、山田優らに「偽善」「売名行為」　西日本豪雨での“不謹慎狩り”に変化？
(AERA dot. - 07月13日 17:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5199209

何度目かは忘れた。

「偽善」という揶揄は、自らが「露悪」に片足を踏み入れていることに無自覚である。
まあ、連中がそんな言葉を知っているとも思わないが。

彼らは、「利他行為一般を正面から賞賛したくない」ように見える。
なんとなれば、彼らは「何もしたくない」のだから。
とはいえ、まだ彼らにも「利己に凝り固まっている」ことへの羞恥が多少なりともあるので、「善行」を「有名人による売名」と言いたがるのだろう。

だが、言っておこう。
「露悪」は、決して「善」ではない、と。
ある行為が「善」足りうるかは、外野によってではなく、主に「それを受けとる側の気持ち」に依存するのだ、と。

ところで、「やらない善より、やる偽善」といった言い方があるようだが、表現が適切でない。
自然災害の被害者への寄付等の行為に対しては「やらない」ことが即自的に「善」であることなど考えられないし、「ある行為を善行と判断している」のなら、それは「偽」ではなかろう。

そうしたわけで、自分は生まれてこのかた、一度も「偽善」という指弾をしたことはないし、これからもしないだろう。

自分は、「一千万寄付したこと」という客観的な事柄を評価しよう。
「彼が何を思ってしたか」という、他者の心を推し量るなどということは、烏滸がましい。
「本当の気持ち」、ひいては「真善」などという、プラトニックな信条、いや「心情」といった方がいいかもしれないが、そうした物差しが心に忍び込むことを、警戒しよう。
CSIのようにクールにいよう。

高校の校歌には「真・善・美　共に追いなん」とあったけれど。