デジャヴに救われた男・・・

予知夢で儲けたいLZです





高卒で社会人になって最初の会社

商業科出身なんで配属先は経理課

が！しかし！

計算はできるものの

字が汚くて清書が苦手だったLZ

当時は帳簿も手書きなので不向き！

１年そこそこで庶務課に異動決定

そんなある日の夢





第２製造課の課長に頭を下げるLZ

何やらお世話になる挨拶のような？

そして第２製造課の倉庫に向かうLZ

なぜ第２製造課？

しかも倉庫？

あんな倉庫無いし！

倉庫に入ると技術課配属の後輩女子？

めちゃくちゃな光景だな！

そこへ１本の内線

[荷物が玄関に納品されたって]

[倉庫に来ないの？なぜ玄関？]

[軽めで少ないからじゃない？]

[私が行って来ますよ！]

[えっ？俺が行くよ！]

[きっと軽いから大丈夫です♪]

倉庫から出て行く後輩女子

本当に軽くなかったらヤバイのに





案の定荷物を抱えて四苦八苦の彼女

確かに軽いんだけど大きさがデカイ！

台車で取りに行けば良かったけど

強引に素手で運んできた彼女

そして段差につまずいた彼女は

なんと荷物と一緒に転倒！

[おーい！大丈夫かぃ？]

散らばった部品を見て愕然のLZ

なんと物は[素子]

当時は高嶺の花の電子部品！

デリケートで傷一つでもあの世行き！

そんな部品をばら撒いちまった！

[うわぁ！これいくらだ？]

なぜ玄関に納品？

なぜ厳重なカバーが掛けてない？

高価なのにハンパねぇ簡易包装！

っつう言い訳もすでに遅し

４段に並んだ素子のお値段は

なんと300万円！

泣きじゃくる彼女

LZにも責任があるんで課長に報告

その後社長室で謝罪と厳重注意！

始末書を書かされる彼女

なだめるLZ

憔悴しきってて涙も止まらず

弁償は免れたものの辞表を出す彼女

悲しい幕切れで朝を迎えたLZ

1000％あり得ねぇ夢だったな





それから５年が過ぎた頃

LZは庶務課→資材課→第２製造課

彼女の方はと言えば

技術課→業務課→資材課→第２製造課

第２製造課への異動で

挨拶のため課長に頭を下げるLZ

[どこかで見た光景だな？]

製造部内のコンピューター管理のため

プログラミングがLZの仕事！

プログラミングがほぼ完成した頃

第２製造課専用倉庫が完成

なんと倉庫係を兼務することに！

[マジか？]

その頃彼女はまだ資材課

が！しかし！

資材課が１製造と２製造それぞれに

分裂して専属になる改革をきっかけに

彼女が第２製造課倉庫係に！

[ここまで来るとガチでヤバいな！]

いつか見たあのへんてこな夢のまま

LZは進んでいるっつうわけか？

そして迎えた梅雨時期のある日

総務部からの内線

[玄関に荷物入荷です]

これか？これなのか？

ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

[倉庫に来ないの？なぜ玄関？]

[軽めで少ないからじゃない？]

[私が行って来ますよ！]

ヤバい！ヤバすぎる！

[待て！俺が行くよ！]

[いいよ♪たまには私が]

[ダメ！絶対ダメ！俺が行く！]

半分キレ気味のLZに

彼女は何だコイツ？みたいな目

ここまで夢と一致したら

行かせるわけにいかねぇだろ！

台車と山盛りの緩衝材を持って

玄関に向かうLZ

[素子だ！]

総務部経由でクレームを付けるLZ

夢では300万だけどリアルは240万

けど高額には違いねぇ！

なぜこんな高価なパーツを

こんな簡易包装で納品しやがる！

調べると素子の製造と梱包から発送は

別の会社で行っているらしく

安いパーツと間違えた梱包業者が

簡易包装で出荷してしまったらしい！

緩衝材でグルグル巻きにして

台車で運んで来たLZにキョトンの彼女

デジャヴの話をして説明するLZ

信用したようなしてないような？

たぶん信用してなかったな





何はともあれ予知夢に救われた彼女

あの時彼女を行かせていたら

夢と同じ事件が起きたのか

もしかしたら起きなかったのか？

信じるか信じないかは

あなた次第です





皆さんは予知夢に救われた経験

ありませんか





あまりに現実離れしてた夢だけに

予知夢を強烈に覚えていたことが

危険回避につながったわけだけど

もしも忘れてしまっていたら

やっぱ240万がぶっ飛んだのか？

っと思うと背筋が寒くなった

当時のLZなのでした