急な訃報

ほんの数日前、
クィア学会などでよく一緒だった西オーストラリア大学の教授で、パートナーの古くからの友人でもあるR氏が急死してしまった。その日まで元気だったのに夜の間に心臓発作を起こし、翌朝、お父様が発見されたとのこと。。まだ公式発表する前の晩にその第一報を聞いたときは、しばらくは声も出ず、ソファに座りこんだまま長いことぼーっとしてしまった。
最初にR氏に会ったのは10年以上、いや20年以上も前のことだろうか。。東京はもちろん、タイのバンコクやパリのソルボンヌ大学やパースやアデレードや、いろんな都市で、マロウもよく食事に誘っていただいたり、お茶したり。。三年前に大切なお母様を亡くした悲しみを乗り越えて、日本・アジア研究者として中心的な活躍をしながら社会的な問題や記事をいつも積極的にフェイスブックに取り上げていたのに、あまりにも急な訃報だった。本当に人はいつ突然、亡くなってしまうのか、わからないのだ。。。
その日の夕方は、まだR氏が亡くなったなんて全然知らないときで、めずらしく晴れ上がった日没後の冬のビーチを散歩しながら、蒼く影っていく夕空に星がひとつ、ふたつ、見えるのをi-pod に入れたピアノ・コンチェルトを聴きながら、とても静かな気持ちで眺めていたのだが、そのひとときの静かな記憶をR氏の冥福を祈る気持ちで心にとどめておきたい。　合掌。