「お年玉はお母さんが預かっておくね」子どもの頃は本気で信じていた大人の発言
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=134&from=diary&id=5173131
女三人、男一人の姉弟構成は、いまで考えると歪なものだったと思います。
十歳年上の姉は、僕にとっては充分迫力のある大人でした。
いうことを聞かなかったり、ひどい失敗をしたり、口答えしたら
寄ってたかって折檻を加えられました。
脇の下、二の腕の裏を抓られる痛さは、思い出すだけで恐怖そのものです。
もちろん、大声で泣きます。
母屋に泣き声が聞こえることを恐れた姉は、怖い声で、
「泣き止めへんかったら、子取りが来るで」と脅しました。
「子取り」とは大阪弁で「人さらい」のことで、
赤い袋がと黒い目仮面が特徴だというのです。
「子取り」に捕まった子は、サーカスに売られて朝から晩までこき使われ、
役に立たなくなったら、最後には苛め殺されて、
ライオンの檻に投げ込まれるというのです。
これは充分すぎるほどの恐怖心を、幼い心に植え付けました。
だから姉たちに対しては、いい思い出はひとつもありません。
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