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2018年06月15日00:18

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男の生え際、もとえ退き際

お昼食べてる店のテレビでバイキングやってた。
レスリングのパワハラ監督の件で、すげえわかりやすいとまでは言えないけど、どう見てもヅラのおっさんがコメントしてた。
http://photo.mixi.jp/view_photo.pl?owner_id=1418555&photo_id=2288074083
この顔、前に見た覚えがあるぞ。
名前が出てきて納得。
http://photo.mixi.jp/view_photo.pl?photo_id=2288074082&owner_id=1418555
「小林信也」、あの人やんか。

20年ほど前、「カツラーの秘密」って本を出して、ヅラ人の悲哀を世に知らしめ、一躍ヅラ人界のオピニオンリーダーに躍り出たスポーツライター。
20代から薄毛に悩み、30代に入ったところでカツラメーカーの甘言に騙され大枚はたいてヅラ人になったものの、不便なことばかり多い上、まわりからもばればれで気を使わせてしまうことに悩み、いったいどうすればいいのかと悶え苦しむ様子がじつにおかしかった。
ちょうど、関西テレビアナウンサーのヤマヒロが番組中で公開カミングアウトして清々しいハゲとして人気を集めていた時期でもあり、そんなもん外して楽になったらええやんと思いながら読んだもんやわ。

しかし、小林さんがたどり着いたのは編み込み式のスヴェンソン。
最近やと漫画家のやくみつるもPRしてるスヴェンソンは、たしかに利便性でもステルス性でも第一級、このボクですら瞬時には見破れないほど自然な仕上がりになる。
ただね、スヴェンソンは否定するやろけど、あれはかえってハゲを促進する罠やと思うねん。

ハゲってのは主にふたつの物理的要因によって起こる。
ひとつは毛母細胞の働きが衰退していき、毛根が機能を失っていくことによるもの。
もうひとつは、その前段階として、毛根が髪を保持する力が弱まり、伸びる前に抜けてしまう現象。
残ってる毛に追加分の毛を結びつける編み込み式のスヴェンソンは、多少なりとも自分の毛が残っていないと無理。
役者で言うと、志賀廣太郎なら楽勝やけど、諏訪太郎には適用できない。

問題は、それでなくても弱っており、衰退傾向にある残り髪に多くの負担をかけるとどうなるかっちゅうことやねん。
筋肉なら鍛えれば強く大きくなるけど、髪の毛はそうやない。
単純な話、1本の重さにすら耐え切れなくてサヨナラしていってる毛に何十本も重しをつけたらどうなるか。
しかも、毛は常に伸び続けているから、定期的に編みこんだ部分を毛根側に引き降ろすメンテが必要になる。
そのたびにかろうじて弱々しく踏ん張ってる残り毛はまたもや引き抜きの恐怖に耐えなければならない。
地面にしっかり植わってる杭ですら、何度も何度も力を加えていけばやがてゆるゆるになり抜けてしまうもんやんか。
いわんや残り毛をや。

編み込みやと一時的に敵を押し返すことはできても、滅亡を早めてしまうのは目に見えている。
それって特攻やん、太平洋戦争末期、日本の軍部は一億総特攻と息巻いてたけど、みんな死んでもたら国もなくなってまうんやから、それこそなにしてるかわかれへん。
ハゲを隠すためにさらなるハゲを招くんやったら、それと同じやし。

そんなもん、普通にしてるよりずっとハゲを促進すんで。
なんもしてへんかったら、シャンプーのときにしっかりマッサージして血行を促すこともできるけど、あんなもんつけてたら、なんぼ大丈夫や言うても加減せなあかんってのもあるしね。

たしかに編み込み式はわかりにくい。
だから本人の負い目は軽減され、周囲に変なプレッシャーをかけることも少ない。
隠したい人に取ってはこれ以上ない理想のツールなのかも知れない。
とは言え、すべてにおいてベストであるなら、ほかを駆逐して大々的に普及するはずではないか。
いまいちマイナーなままなのは、こまめなメンテが必要なのと、結果的に抜け毛を促進するからなんちゃうかと思う。

さあそこで小林さんや。
かつての、プロが見てもわからない自然さはなくなり、素人が見てもわかる不自然さがあるやないか。
編み込みと付け毛の併用やな、これは。
そもそも、60過ぎてこんなにふさふさしてることそのものが不自然やし、白髪の混入率も申し訳程度でますます不自然。
自然にしようとしすぎるあまり不自然になってしまったって意味では、最近流行りの白すぎて整いすぎた差し歯にも通じる。
そうそう、嘘つこうとしてたりごまかそうと思ってるときって、普段より多弁になってまうやん。
あの感じにも近い。

かつて、隠してることを隠さないで、むしろアピールするという斬新過ぎる働きかけを提唱した小林さんがこうやっていつまでも隠し続けるってのはどうなんやろ。
会社に定年、アスリートに引退があるように、ヅラ人にも引退があってもええんちゃうやろか。
スポーツライターならいろんなアスリートの退き際を見てきたはず。
体力の限界、精神の限界、怪我、けが、毛が...そやねん、今度は自分自身が生え際の限界とも向き合うべき時期に来てるんやで、小林さん。
なあ、ええかげん楽になろや。
カツ丼食うか、小林。
見せるヅラ、語るヅラ、誇るヅラの最先端を走ってきた小林さんやからこそ全国の外すに外せないヅラ人たちに引導を渡してもらいたい。
60歳定年、これからは自由に生きよう。
ハゲはハゲでええやん。
生まれてきた時はみんな薄毛や。
それができたら、またこれで10年は飯食えると思うんやけどなあ、ぽてちん。


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