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2018年06月14日11:06

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バッドコンディション 〜唄いすぎ編〜

1991年3月
自費で場所借りてワンマンライヴを敢行した

おかんの店の客の久富さんが持ちかけた話だ
どこかの店で唄ったり
大勢の人が出演するようなコンサートではなく
このような形式は初めてってのもあり
かなり張り切って準備した
久富さんはビラやポスター作ってくれるし
勝手に知らん駅とかでビラ撒きとかしてくれた
駅で、そんな見ず知らずの人に「見ず知らずの人のライヴ」のビラ貰っても意味ないと思たけど
せっかくのご好意なので静観する事にした(笑)

ワシはと言えば
その頃ストリートで唄い、投げ銭で
メシを食うてたんで
これを最大限に活用して前売り券をさばいた(笑)
投げ銭でメシ食うてた言うてもギリギリの生活ちゃいまっせ(笑)
バブルの影響もあってか
みんなボンボン投げてくれてたから
毎日酒呑んで、ええもん食うて
楽器や周辺機材も次々に買って
あと、大きな声では言えんけど
「大きな声では言えんような薬」もちょくちょくゲットして(後年、パクられたけど(笑))
少なくとも今よりは確実にええ暮らししてました(笑)
(週平均20時間ほど唄って)

で、その頃月イチで広島遠征もしてて
ちょうどライヴ決行の直前に三泊ほど
広島の千葉さんとこに泊めてもろて
外で唄ってたんですわ…
もちろんここでは前売り券とか関係なく
単に唄っててんけど
当然喉の限界がありまっしゃろ?

普段なら「これ以上唄ったらヤバい」
という脳の指令に従うけど
千葉さんにもノせられてついつい
限界越えて唄ってしもたんですわ…

で、結論から言うと
その日を境に自分のベストの声が出なくなった訳です

かの落合博満はメジャーリーガーと対戦したときに打撃フォームを狂わせて
それ以来全盛期の打撃が出来なくなったとか…

江川卓は大学二年の時に肩を痛めて
その「怪物ぶり」が翳ってしまったとか…


ワシも(並べるなよ(笑))
それからです
以前は「遠くから聞こえてきてスピーカー使ってるのかと思ったら地声やったんですね」とか
よく言われてたのに
事件以降はそんなこともなくなり、逆に
辛辣な女性(恐らく音楽やってるのでしょう)からは
「声量が全然です」と言わしめるまでに落ち込んでしまいました(笑)
(てか、初対面でよく面と向かってそんな事言えるな(笑))

あと、ワシはこのストリートの世界では
かなりの先駆けでもあったから
お客さんにとっては物珍しさもあったんやと思います
その後、雨後の筍のようにわいてでてきた事で珍しくもなくなったのでしょう
ダブルパンチで集客力も減り
バブルもはじけてお客さんの財布の紐も固くなってしんどくなるし
ワシ自身のモチベーションも下がり
そうでなくとも唄う事にうんざりしてきてたので
どんどんストリートから遠のいてしまったのです

さて、もしあの日
限界を超えたパフォーマンスをしてなかったら
今もストリートしてたんでしょうか?(笑)

              つづく

あとがき

コンサートは失敗でした
百人ぐらい座れるホールで三十席ほどしか
埋まりませんでした(笑)
まぁ前売り券で黒字にはなってるけど
当日は現れず
「単に投げ銭代わりに券を買ってくれただけのお客さん」が多かった
という事です(笑)





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