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2018年06月14日02:22

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「サクラダリセット」〜感想

録り貯めしていたアニメ「サクラダリセット」を一気観しました。

CMにてこのアニメ・原作のキャッチコピーを『超能力ミステリー』
みたいに紹介していたので、へえ〜西澤保彦さんの作品をアニメ化した様な内容なのか
な、と思ったのですが全然違っていました。

以下、多少のネタバレを含む感想となります。ご了承ください。

超能力ミステリーと銘打っている様ですが、ミステリー成分は薄めで、
超能力に重点を置いた如何に相手の能力を攻略するかといった少年漫画の
能力バトル的な要素が強いです。
ミステリーより能力に重きを置いたためか
主人公側に便利な能力が都合良く揃い過ぎていたり
する点がちょっと気になります。
(コピー能力やリセット効果を受けない声の能力等)

主要な能力について説明すると、
主人公、浅井恵の「記憶保持」、
ヒロイン、春埼美空の「リセット」
「リセット」…時間を巻き戻すわけではなくある時点へ全てを再配置する
制限として
・リセットする時点を「セーブ」していなければいけない。
・セーブしてから3日過ぎると効果がなくなる(3日以上前に戻れない)
・リセットを使うと24時間はセーブできない
などがあります。
自身のリセット能力で自分の記憶もリセットされるので
ヒロイン春埼一人では意味がなく「記憶保持」を持つ主人公ケイがいないと
リセットしても同じ事を繰り返すだけとなります。

物語の前半は、死んでしまったクラスメイトの相麻菫を
生き返らせる事が目的となります。
3日以上経過してリセットが使えない状況でどの様な方法で生き返らせるか
という話です。

結果は、写真に入れる能力、コピー能力(この能力が主人公側にあるのは本当に
都合良過ぎると思います)、そして村瀬陽香の「コールしたものを消す」能力
によって復活を果たします。

復活に際して大きな役割を果たす「〜消す」能力の村瀬ちゃんですが、
この娘の能力があまりにも強力過ぎて、この娘の能力を使えば簡単に生き返らせられる
だろうと序盤から気になっていました。(写真の能力やコピー能力を使わずに)

この能力を最初に観た(「右手」「小石」とコールし右手に持った小石を消滅させた)
ときは物質・実体のあるものだけを「消す」能力だと思っていたのですが、
「全身」「能力(リセット)」とする事で春埼の「リセット」能力の効果をも
自分(全身)から「消す」事が出来る、他人の能力影響に干渉する事が出来るのに
驚きました。
そしてさらに驚いたのが「右手」「私と○○を遮るもの」とコールし壁に触り、
触っていた壁が消えたなら「壁」が「私と○○を遮っていたもの」でありその方向に
目当ての人物がいるという能力の使い方を見せた事。

これはもう「〜消す」能力の次元を超えているだろうと。
遮っている、目当てのものがその先にある/なしの判断は誰が行っているのか?
村瀬ちゃん自身が知り得ない事を判断できるはずもなく、それはもう
神の眼が判断を行っている事になります。

村瀬ちゃんのこの強力過ぎる「消す」能力を使えば色々と楽に
事が進むように思えました。
まず思いついたのは
春埼の「リセット」能力の『制限』(3日以前に戻れない)を「消す」事で
自身の目的(兄を生き返らせる)や相麻菫を生き返らせる事が簡単にできるのではないか
という事です。物語中では救われなった村瀬兄も救う事が出来る、
皆ハッピーになれる方法だと思うのですが。。。主人公浅井ケイが想いついて
試すぐらいはやって欲しかったと思います。

一時、浅井ケイをヤッてしまったトラウマで
人に対して「消す」能力を使えなくなりますが
それなら自分に対してそのトラウマの「記憶」を「消せば」良いのにとも思いました。

また、もし『他人』の「能力」を消す事が出来ない「制限」があるのならば
まず『自分』の「能力」に対して「制限」を「消す」事で
「消す」能力の効果を強める・上限を無くす形にした上で
「他人」の能力を「消す」事が出来る様になるのではないでしょうか。

この「〜消す」能力については、実体あるものにしか作用しないとか
能力に対しては一切干渉・作用しない(リセット無効化など出来ない等)の
ルールにしないと何でも有りになってしまします。
出来ること出来ない事の区別があやふやで
あまりにも能力について深く考えなさすぎです。
作者が気付かなくても担当編集が気付いたりできなかったのでしょうか?

この村瀬ちゃんの能力が何でもあり過ぎて途中から物語に集中できなくなりました。
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