mixiユーザー(id:30366738)

2018年06月12日23:16

299 view

Fate/zero(6)-獄炎の炎-

遂に第四次聖杯戦争も終結へ――。結末は如何に――。

ウェイバーが漸くマッケンジー宅へ帰宅。するとマッケンジーのお爺さんが屋根の上で夜明けの星空を眺めていた。ウェイバーがお爺さんに誘われるまま屋根の上に登り、話を聞くにつれ、自分の暗示の効果が何故か効いていない事に気づく。しかし、お爺さん優しいな。このシーン、アニメでもホッコリする。
朝、龍洞寺で潜伏していた切嗣に、セイバーがアイリの消息についてを報告。ここでも言葉のキャッチボールは無し。とことん冷たい主従。マジでライダー陣営見習え(笑)
アイリは、綺礼に拐われて元キャスター陣営の根城だったあの陰気臭い下水道に軟禁されていた。
相変わらず、綺礼は外道だとおもう。またアイリの頚を絞めているし。アイリの切嗣に対する惚気話を聞いて綺礼が苛ついてるのがなんか面白かった。
ライダーが相変わらず憧れの英雄譚読みまくってる姿が尊い。これが最後なんだなとウェイバーが感慨に耽っているのがなんか寂しい。そしてアニメでも視聴者の涙腺を奪っていった名シーンへ。
「我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが命ずる」
「ライダーよ、必ずや、最後までオマエが勝ち抜け」
「重ねて令呪をもって命ずる。――ライダーよ、必ずやオマエが聖杯を掴め」
「更に重ねて、令呪で命ずる」
「ライダーよ、必ずや世界を掴め。失敗なんて許さない」
読んでる私の目にも涙が。本当にこの陣営尊い。
ウェイバーが、マスターの権力失って自暴自棄になっているとライダーが少し思案した後、自分の愛馬にウェイバーを乗せる。驚愕するウェイバーにニカッと笑いながらお前は友達だからそんなの関係ないとライダーが一蹴。ヤバイよ……この陣営の尊さ。
そして、二人は戦場へと赴く。
イリヤとアイリの二人の会話には切なさを感じてしまった。ここでアイリの聖杯は黒に染まってしまう。
アーチャーVSライダー。
アニメでも胸熱だったシーン。最後に酒を呑み交わしてからの戦いには本当に熱かった。
最後の「王の軍勢」発動。今度は自慢の愛馬にウェイバーがいるのが前回と違うところ。ライダーの咆哮に応えるように、益荒男達がアーチャーに挑みかかる。
「来るがいい、覇軍の主よ。今こそお前は真の王者の姿を知るのだ……」
粋ってますぞ、王よ(笑)アーチャーのドヤ顔が目に浮かぶ(笑)
セイバーは突如襲ってきたバーサーカーと戦っていた。ここはアニメでも一緒。しかし、セイバーの戦いぶりが凄まじい。戦っているうちにバーサーカーがセイバーと縁のある人物だと察する。セイバーがバーサーカーに名を明かせ!と煽ると、バーサーカーの周りを纏っていた黒い靄が晴れていく。これにはセイバーも驚愕。
「貴方は――そんな――」
セイバーの心が遂に折れて、戦意消失と相成った。
この時、切嗣は漸く綺礼と対峙する。
ライダーの王の軍勢を前に不敵の笑みを浮かべたアーチャー。鍵の剣成るものを出し、虚空から宝物庫を展開。
「夢を束ねて覇道を志す……その意気込みは褒めてやる。たがな兵どもよ、弁えていたか?夢とは、やがては須く醒めて消えるが道理だと」
そう言いながら、虚空から取り出したのはとある不思議な剣。乖離剣と呼ばれる、アーチャーの最強の武器であった。
「さぁ、見果てぬ夢の結末を知るがいい。この我(オレ)が手ずから理を示そう」
「さあ目覚めろ「エア」よ。お前に相応しき舞台が整った!」
「いざ仰げ――「天地乖離す開闢の星‐エヌマ・エリシュ‐」を!」
アーチャーが、その乖離剣を振りかぶった時、それは起こった。膨大なる魔力の束がライダーに向けて放たれる。なんと、ライダーの固有結界を易々と破壊したのだ。圧倒的戦力の前にライダーは敗北。その後、単騎でライダーがアーチャーに挑みかかるもライダーはここで消滅してしまう。ライダー………。
尚もウェイバーに狙いを定めるアーチャー。ウェイバーの意思の強さを見せつけられてアーチャー何もせず撤退。このシーン、アニメでウェイバーと一緒に私も泣いた。
尚も意気消沈しているセイバーにバーサーカーが襲いかかる。セイバーが激しく慟哭する。
冬木の公会堂の地下では男同士の戦いが繰り広げられていた。てか、マジでアヴァロンの回復力半端ない。そして綺礼の八極拳半端ない。銃弾にあれだけ撃たれて死なない綺礼が最早バーサーカーだよ。そしてアニメでも思ったが、切嗣の固有技の名前が最早フィギュアスケート(笑)
切嗣と綺礼の戦いを終わらせたのが紛れもないアイリだったのにはなんか笑ってしまった。
セイバー、戦意喪失するも最後になんとか思い直し、バーサーカーを遂に打ち取る。
「それでも私は、聖杯を獲る」
バーサーカー、そんなセイバーに苦笑しながら消失。勝利した筈なのにセイバーの心は渇ききったままだった。
――王は、人の気持ちが分からない――
この言葉がセイバーの心を尚も苛む。セイバーは満身創痍の身体を引きずるようにして最後の戦場へ向かうために歩き始めた。
切嗣が聖杯の中身の真実に辿り着く。それは切嗣が望んでいない結末だった。しかし、同じ結末を見た綺礼が尚も聖杯を欲しがる。そして、切嗣が止めとけとばかりに綺礼の心臓目掛けて背中から銃で撃ち抜いた。
セイバーが、最後の地に辿り着く。そこにはアーチャーが舌なめずりしてセイバーを待ち構えていた。
アーチャー、またまたセイバーに卑猥な発言をする。
「セイバーよ……妄執に堕ち、地に這って尚、お前という女は美しい。剣を棄て、我が妻となれ」
言うに事欠いて其れですか(笑)流石のセイバーも呆れ果てる。セイバー、だが断るとばかりに反抗すると、アーチャーの宝具がセイバーの足を貫く。呻くセイバーに、アーチャーが嗜虐心を煽られる。
「恥じらうあまりに言葉に詰まるか?良いぞ。何度言い違えようとも許す。我(オレ)に尽くす喜びを知るには、まず痛みを以て学ぶべきだからな」
王様のポジティブシンキングがマジパネェ(笑)そしてトンでもなドS鬼畜野郎。セイバー、マジ窮地。そんなとき、セイバーの視界に切嗣の姿が捕らえられる。
切嗣がありったけの令呪をもって命じたのは「聖杯の破壊」
セイバーの悲願である聖杯を破壊されては堪らないとセイバーが抗うも、ありったけの令呪での命令にはセイバーの対魔力の膂力をもってしても抗えなかった。
セイバーの宝具が発動する。ここでアーチャーが異変を感じる。アーチャーが、切嗣の存在を見咎める。
「おのれ、我が婚儀を邪魔立てするかッ、雑種めが!」
婚儀……これ、結婚式中だったの?!(笑)激昂するアーチャーが、切嗣に宝具を飛ばす前にセイバーの宝具が解放。
失意の元に聖杯は破壊されたのだった。
聖杯の中身の黒い泥がアーチャーに直撃する。尚も泥は世界を飲み込み――そして街までその泥の侵食は及んだのだった。
失意のセイバーは最後の地、カムランの丘で慟哭していた。
「ごめん…なさい…」
「ごめんなさい…ごめんなさい…私が、私なんかが……ッ……」
少女は涙に暮れて詫び続ける。
終わらない罰を科されて。
購いきれぬ罪に怯えて。
黒い泥にも耐えたアーチャー、お前はヤバすぎる。アニメではここでアーチャーの裸身が大公開(笑)
綺礼が何らかの因果で生き返る。もういいわ、お前ら。なんだかまだ物足りなさを感じている綺礼にアーチャーが新たな愉悦を感じる。本当にこの陣営ヤバすぎる。
業火のなか、亡者の如く徘徊する切嗣を綺礼が発見。尚も挑みかかるなら受けて立つよ?とばかりに意気揚々と待ち構えていたがあっさり素通りしてしまった切嗣に対して綺礼がなんだか屈辱感を感じているのには笑ってしまった。
雁夜がここで命を落とす。桜が闇堕ちしているせいで、容赦ないな……。幸せな幻影見ている雁夜が最早哀れ。
ここで今回の最大の要、切嗣と士郎との邂逅。漸く会えたね、この二人。
zeroに至る(士郎が切嗣と出会う)物語。
その後は、後日譚。
生き残ったウェイバーはライダーの意志を継ぐ決心をして自分が今出来ることをしようと決意。まずはアルバイトをしながらお金を貯めて旅に出ようと思い立つ。マッケンジー奥さまのはしゃぎっぷりが本当に尊い。
「……要するに、まだまだ全然"なっていない"ってことだな。ボクは」
自身の器の小ささを自覚して嘆息するウェイバー可愛いよウェイバー。本当にこの陣営最後まで尊かった。
時臣の葬式に毅然と臨む凛が切ない。葵が脳内お花畑状態になっているのをみて更に切ない。だけど、綺礼、お前は絶対許せない。凛の涙見たさに、父を殺した短剣形見として渡すとか、もうね、貴方鬼畜ですか?案の定涙見せた凛に対して愉悦感じる綺礼外道!!
そして、名シーン「月下の誓い」
根城にしてた日本家屋の屋敷の縁側で切嗣と士郎が月を見上げながら談笑中。
「子供の頃、僕は正義の味方に憧れてた」
「なんだよ、それ。憧れてたって、諦めたのかよ」
切嗣の何気ない話に苦笑しながら士郎は問いかける。
「うん、残念ながらね。ヒーローは期間限定で大人になると名乗るのが難しくなるんだ。そんなこと、もっと早くに気がつけば良かった」
自戒しながら切嗣が士郎にそう告げる。すると、士郎は納得する。
「そっか、それならしょうがないな」
「そうだね。本当に、しょうがない」
同時に納得する二人。
―ああ、本当に、いい月だ―
感慨に耽る切嗣に士郎が宣言する。
「うん、しょうがないから俺が代わりになってやるよ」
「爺さんは大人だからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。任せとけって、爺さんの夢は―」
希望を抱いて語る士郎に切嗣は士郎の歩む道の尊さに切嗣は漸く救われた。
「そうか。ああ―安心した」
その夜、衛宮切嗣はたったひとつだけ最後に手に入れた安堵だけを胸に抱きながら、永遠の眠りに着いたのだった。
―ケリィはさ、どんな大人になりたいの?―
アリマゴ島で少女に問いかけられた風景を思い出す。
―僕はね、正義の味方になりたいんだ―

これにてfate/zeroが幕を閉じる。様々な思いが交錯しつつ戦いを貫く様は本当に胸を熱くさせる展開となった。最後に、長々しい感想を読んで下さってありがとう。殆ど感想は小説の文章を抜粋しているので、そうなっただけです(笑)
今度は、何にしようか……また何か読んだら感想をあげていくのでそのときは宜しくです(笑)

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する