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2018年06月06日14:24

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被害発生は早発だけにあらず

数十秒のズレで謝罪なんて「日本だけじゃないか」、時間に正確な日本人=中国メディア
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=5122449





各国または各民族にはそれぞれ、一定のルール・一定の慣習・一定の価値観に基づいて活動している。

その内容が、各国の法または国際的な法に照らし合わせ、明らかに法的または人道的に問題だと言えなければ、安易に批判することは妥当ではない。

仮に、どうしても批判したければ、各国の法または国際的な法に基づく根拠を添えて批判するべき。

一方で、早発に関する問題は別記事にて詳細に語られている。

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以下、別記事(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00010000-norimono-bus_all

「大げさ」な謝罪が海外でも話題に
2017年11月14日、つくばエクスプレス(TX)の下り列車が南流山駅を定刻より約20秒早く発車したとして、TXを運営する首都圏新都市鉄道が謝罪文を発表したという「事件」がありました。秋葉原発の守谷行き普通列車が、本来9時44分40秒に発車するところを、9時44分20秒に発車してしまったというのです。

乗客から苦情はなかったとのことですが、TXでは2016年6月27日にも北千住駅で上り快速列車が定刻より30秒早く発車。再発防止策を進めていた最中ということもあり、発表に至ったものと思われます。

ただ、こうしたことはTXに限った問題ではありません。2018年5月11日には、東海道本線(JR琵琶湖線)能登川駅で下り米原発の西明石行き新快速電車が、7時12分0秒に発車するところ、25秒早い7時11分35秒に発車していたとしてJR西日本が謝罪文を発表しています。

このように、所定の発車時刻よりも早く列車が出発してしまうことを、運輸業界では「早発(そうはつ)」といいます。

秒単位のミスであっても謝罪文を発表する鉄道会社の姿勢には、普段時間にうるさい日本の鉄道利用者たちも驚いたようで、SNS上では「そんなことで謝らないといけないのか」「大げさすぎるのでは」といった投稿が飛び交いました。

日本人でも驚くのですから、海外の人々にとっては更に理解不能な話です。海外のSNSユーザーのあいだで「日本人の時間感覚はおかしい」「うちの国ではどれだけ遅れても謝罪などない」「そもそも時間通りに列車が来ないのだから早く出発するはずなどない」などと話題になり、それを英国のBBCニュースや米国のニューヨーク・タイムズが取り上げるなど、世界規模の「事件」になってしまったのです。


「早く発車」は禁止されている
鉄道会社はなぜ、このような世界が驚くような「大げさ」な謝罪文を出したのでしょうか。実は鉄道会社にとって早発は、遅延よりも許されない行為とされています。

多くの人は「20秒早く発車するより3分遅れる方が迷惑だ」と思ったかもしれません。確かにどちらも利用者にとっては迷惑なことですが、鉄道会社にとっては大きな違いがあります。早発は法令で明確に禁じられているからです。

鉄道輸送における旅客の安全や円滑な利用を確保するために定められた「鉄道営業法」という法律があり、さらに細かい運送条件を定める省令として「鉄道運輸規程」があります。この第22条に「鉄道ハ時刻表ニ指示シタル列車ヲ其ノ時刻前ニ出発セシムルコトヲ得ズ」、つまり「早発してはならない」と、はっきり記されています。

鉄道運輸規程はカナ書きの条文が示すように非常に歴史のある規程で、鉄道営業法と同時に1900(明治33)年に制定されたことから始まります。制定当時から文言は異なりますが「列車ハ掲示時刻表ニ示サレタルサレタル時刻前ニ出発セシムルコトヲ得ズ(25条)」と記されていることが確認できます。

早発を禁じる規程について、1925(大正14)年に発行された『運転取扱心得解説(鉄道時報局)』は、旅客列車は「公衆に対して列車が何時何分に何停車場を発車す可きことを公示し約束してるのであるから、一分でも停車場を早く出発せしむる事が出来ない」と解説しています。

列車が遅れる分には待っていればいつか来ますが、時刻表より早く出発してしまったら時間を調べてきた人が乗車できなくなり、旅行の行程が狂ってしまうかもしれません。乗客との約束であるから、これを破ってはならないというのが大原則なのです。


「たった20秒」がもたらす本当の問題とは
「そういえば、間に合うと思った電車に乗れなかった。あれは早発だったのではないのか」と思った方がいるかもしれません。ただ、早発だったかどうかを利用者が正確に知るのは非常に困難です。

鉄道会社が定める発車時刻は「列車が動き出す時刻」ですが、利用者のなかには「ドアが閉まる時刻」を発車時刻と思っている人も多いようです。発車時刻になる前にドアが閉まって安全確認も行われますから、「ドアが閉まる時刻」を発車時刻だと思っている人にとっては、早く発車したように見えてしまいます。

また、鉄道の発車時刻は5秒10秒の「刻み」で決められており、時刻表では「10時10分発車」と書かれていても、実際は「10時10分0秒発車」から「10時10分55秒発車」まで幅があります。秒単位の発車時刻は一般には公開されていませんから、「10時10分」に発車している限り早発かどうかを判断できないのです。

そもそも、路線によっては厳密な発車時刻が指定されていない駅もあり、そのような駅の時刻表に書かれている時間は目安でしかありません。

それでも、早発は鉄道会社にとって見逃すことのできない重大な「事件」であることに変わりありません。決められた時刻より早く列車を発車させたということは、ドアを閉めた車掌や、列車を発車させた運転士が間違いに気づかなかったということを意味します。とくにTXのようなワンマン運転の列車では、運転士がミスをしたらバックアップする人もいないことになります。

20秒の早発が社会的に許容されるか否かではなく、乗務員の安全意識を徹底するという観点からすれば見逃すことができない「予兆」であり、漫然とした作業による確認ミスはいずれ重大な事故にもつながりかねません。「たった20秒」に対する謝罪とは、鉄道会社の安全輸送への責任が、それだけ重いということを意味しているのです。(了)
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この記事を読む限り、確かにその通りなのだが、不特定多数の利用者に迷惑がかかったり、その者達の予定が狂い、重大な損害に繋がりうることは、早発に限らず遅延でも当然に考えられる。

とすれば、早発と遅延で各々定義が異なり扱いも異なるが、「利用者にとっては重大な問題」だし、鉄道会社にとっても「いいことではない」ということは確かであるから、前者については法的根拠があるということで後者にも法的根拠を設けるべきだと考える(もちろん、前者の法的根拠が不足しているのであれば、改正の必要があることは言うまでもない)。

具体的には早発・遅延によって損害が生じた場合、その損害を被害者がある程度証明できれば、早発・遅延を発生させた者に対する損害賠償責任を規定し、加害者個人の情報が個人情報等で保護される場合には、まず鉄道会社が賠償責任を負い、その後鉄道会社が加害者本人に対し求償権を得るという形にすればいいと考える。
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