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2018年06月05日06:05

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なぜジャイアンはのび太をいじめ続けるのか

なぜジャイアンはのび太をいじめ続けるのか
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=5140693

身も蓋もない言い方をしてしまいます。

答えは「それが快感だから」

これは、ジャイアンの個人の特質ではありません。
人間全てに当てはまる、種としての遺伝的特徴です。
「いじめ」という行為は、客観的に考えれば、それをしている本人に具体的なメリットはありません。
むしろ、リベンジのリスクを背負ってまで、わざわざしている行為といっていい。
なのに、なぜ人はいじめをやめられないか。
それは、「いじめ」という行為をすることにより、ドーパミンという快感ホルモンが、脳内に分泌されるからです。
つまり「いじめ」をすると、「気持ちよくなる」という仕組みが、はなから脳の中にあるということ。
これは、人間が、地球上の生物体系の頂点に君臨するようになった理由と関係があります。その理由とは「社会性」。
一個の個体としては、それほどの力を持たないホモ・サピエンスが、地球上の生物の覇者になれたのは、この「社会性」という武器を駆使してきたからです。
だから、人間は、その長い歴史の中で、集団の存続という命題を、生物として生き残っていく上で、最重要視してきました。
そして、その集団を維持していく上で、欠かすことのできないことが、集団の秩序を乱すものの更生、もしくは排除。
この手段として、集団の中で現れてきたものがサンクション。
いわゆる「制裁」です。
集団を維持するために、集団を代表して誰かが、この行為をしなくてはならないのですが、この行為自体は、それを実行する本人にはなんのメリットもない。
それを見ている人よりも、エネルギーも時間もコストも使うのにです。
これでは、誰もそれをやるものがいなくなってしまう。
でも、集団の維持のためには、誰かがやらなくてはならない。
そこで、この 行為に対するご褒美として長い年月をかけて脳が作り出したものが、ドーパミンという快感ホルモンでした。
つまり、制裁行為をするものに「気持ちいい」というご褒美を与えた。
これを、集団の中で制裁行為を維持するための担保としたわけです。
しかし、社会の発達と複雑化にともない、集団の秩序を乱すものの排除は、次第に「集団の中で目立つもの」「集団の中でムカつくもの」というように制裁対象を変化させてきました。
つまり、集団の維持という大命題のためであった制裁行為が、そこに伴う快感のため、次第にそれだけがエンターテイメントとして独立してきてしまった。
これが、「いじめ」というわけです。

救いのない言い方かもしれませんが、とにかく「いじめ」は、やっているものにとっては、ひたすら快感だということ。
だから、なくなることはない。
お酒や、タバコや、麻薬をどんなに規制しても、なくならないのとまったく同じ理由です。
残念ながら、そういう結論にならざるを得ない。

しかし、人間は社会の発達の中で、その歯止めの仕組みとして、倫理やモラルも作り出してきました。
誰もが本能のままに生きては、これまた社会は立ちいかなくなる。
そこで、人間の脳の中で発達してきたものが、「理性」であり「知性」です。
これが、いまのところ唯一本能をコントロールする機能ですね。
つまり、高度な理性がある人ほど、本能に対して、制御が効くということ。
いじめをやめられない人は、本能をコントロールできない二流の人というわけです。
だから、そこが未熟な子供の世界で、いじめは深刻にならざるをえない。
ですから、あとは、人としてのプライドの問題ですね。

性欲にしろ、食欲にしろ、権力欲にしろ、人間の本能に対して、一定の理性のコントロールができる人ほど、人間としては一流であることに間違いはありません。

「自分は、そんな本能にながされるほど低俗ではない」

ジャイアンが、ちゃんと人間社会で学習して、はやくそのことに気がつくことを祈るのみです。
この問題は、けっして「愛」では解決しませんよ。





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