mixiユーザー(id:1418555)

2018年06月03日00:56

115 view

地位に勝つ人、負ける人

あいつ、金持ったとたんに人間が汚くなったわといわれる人が居る。
たしかにそんなやつはけっこうおるけど、それはお金を持ったから汚くなったのではなく、もともと汚かったのに、露顕する機会がなかったせいで目立たなかっただけ。
汚いやつはどこまでも汚く、それが人間の器とか度量ってもの。

管元総理は、野党時代はそれなりに立派な政治家で、だからこそ政権交代後、最初の首相にも
選ばれた。
ところが、いざ首相になってしまうと、責任の大きさに押しつぶされてしまい、なにもできないまま、すぐに責任を放棄して逃げ出す結果となってしまった。
これもまた、もともとその程度の人間やったのが過大な権力を与えられたせいで起こった悲劇といえる。
宝くじで高額当選を獲得した人が、意外なくらいしあわせになってないのも同じ。
持ちなれない大金を手にしてしまったせいで、使いかたがわからないまま浪費を重ねてしまう人が多いんやね。

日大アメフト部の内田前監督もそうやったんちゃうやろか。
あそこまでの地位にたどり着くためには、ものすごい努力と、努力を上回る結果があったはず。
ただ、多くの人を束ねる器ではなかったせいで、いびつな独裁体制になってしまった。
それなのに、部の運営のみならず、運動部全体の予算の割り振り、学校の人事から学生の就職まで委ねてしまったせいで、自分を実際以上に大きな人間だと思い込み、善悪の感覚が麻痺してしまった。
ひとりの人間に権力が集中しすぎると起こりがちな幣を、この人もきっちり踏んでしもたわけやね。
そうならない人こそが本物の大物なんやろけど、歴史を紐解いても、そんなのはむしろ珍しい部類にはいる。

偉くなればなるほど、自分を客観視し続けなあかん。
一歩下がって自分の姿を見て、常に内省する。
そして、人の話に耳を傾ける。
日大の人たちって、内田元監督だけやなく、指導的立場にある人は誰ひとりとしてそれができてなかったんちゃうかな。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
偉い人ほど謙虚にならな。

そういった意味でも、78歳で再婚した王監督は素晴らしいと思うねん。
馬場さんが亡くなってからもうすぐ20年になるいま、日本で絶対的に正しい人と言えば、天皇陛下を除けば王監督くらいのもんなんちゃうか。
それやのに、再婚に至った心境を聞かれて、「駄目な僕を支えてくれた」って、泣かせてくれるやん。
王監督が駄目やったら、誰が駄目やないねん。
でも、そういうところに人は惹かれるんや。
ソフバンが安定して強いのは、お金掛けてることでも環境がええことでもなく、トップに象徴としての監督、王貞治を戴いてるからやで。
日大のみなさんは王監督の爪の垢でも煎じて飲んだらええわ。


日大アメフトの首謀者は「時間切れ」を狙っているのか
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=5137842
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する