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2018年05月30日22:45

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Fate/zero(5)-闇の胎動-

前回、セイバーの活躍によりキャスター陣営とランサー陣営がこの聖杯戦争から脱落。キャスター討伐の任を外され、本来の"聖杯戦争"へと再びのそれぞれの戦いに戻った各陣営だが――。

開幕雁夜の磔プレイとか誰得ですか?臓硯、貴方やっぱり鬼畜老人。桜の純潔を最初に啜った淫虫を雁夜に無理矢理口から摂取させるとか、もうね、ヤバイよこの陣営。また新たな壮絶な痛みに、雁夜は悶える。
所変わってとある土蔵にて。前回のランサー戦後倒れてしまったアイリをセイバーが看ていた。
心配するセイバーに、アイリはホムンクルスという特殊上仕方ないわね……とばかりに苦笑する。ここで笑ってしまったのはセイバーとアイリが女性特有の不如意の事について語るところ。まぁ…私も女だしね、色々有るよねッってことで、意味が解って妙に納得してしまった(笑)
その後、遠坂陣営から同盟(共闘)の申し出が来る。一応、話し合いしてみましょうと決意したアイリは舞弥とセイバーを連れて教会に赴く事に。
切嗣からバイクを与えられて内心嬉しそうにするセイバー可愛い。アイリと舞弥の女の友情も泣けてくる。
あの優秀な時臣が実は"努力の人"なのには驚いた。いつも余裕綽々、家訓通りの優雅さを秘めている方だと思ってたよ。ここが、妻子との本当の意味での最期のシーンになる。
初めて父親に頭を撫でられて誇らしげにしている凛可愛いよ。遺言みたいな娘への言葉にこの後に待ち受けている事を知っている私としては、やるせなさを感じてしまった。葵が本当に良妻賢母の鑑で切なくなる。
そして、深夜の教会にて、秘密の会談が行われる。
森での戦いを知らない時臣がこの会談の場に綺礼を連れてきたことによって、セイバー陣営が戦慄する。
ここでも、アーチャーが空気読んでないのにはウケる。まるで視線だけでセイバーの衣装を剥き柔肌を舐め回すかのように〜の表現がクロス・アンジュに出てきた某残念系ナルシストラスボスを彷彿とさせて笑えた。
会談は進み、お互いの条件を呑むことでこの同盟は成し遂げられた。以下はそれぞれの条件。
アイリ側:未だ情報不足なライダーの情報の開示と綺礼の聖杯戦争の離脱。
遠坂側:セイバーの宝具の制限。地表はNG。空中戦でも周りに迷惑が掛かるようであれば同様。
一人、教会に残った綺礼は未だに何かを悩んだ感じで自室で旅支度をしていた。そこにまたアーチャーが茶々いれする。もうね、アーチャー自重!!(笑)
ここで時臣の今回の聖杯戦争に対する企みが明かされる。アーチャーが不敵に微笑むが、尚も綺礼を焚き付ける。そして、二人で初めて互いに笑みを交わしながら何かを算段するのだった。
ここから、切嗣の過去へと場面がシフトする。アニメでも私が一番印象に残っていたアリマゴ島やナタリアの出てくるシーン。アニメと違って、短く語られてしまっていたのが残念だった。切嗣が今の外道な戦闘方法になってしまった経緯がここで語られる。ナタリアと切嗣の最期のシーンは私も切なくてzeroの小説で初めて涙腺が刺激されてしまった。切嗣の慟哭が解る気がする。
そして、アニメでも話題になった名シーンが始まる。
セイバー陣営の条件により、聖杯戦争から離脱することになった綺礼はお世話になった時臣の根城である遠坂邸を訪れる。時臣、そんな人を家に上がらせちゃ駄目だよ……。時臣が別れの挨拶もそこそこに彼に娘である凛の後見人に綺礼を指命し、またこれからも彼女の兄弟子として指導をしてほしいと半ば遺言めいた言葉を綺礼に託す。そして、時臣が、魔術の見習いの課程を修了したことを証明する品を与える。これが後にファンの間から"因果応報剣"と揶揄される"アゾット剣"だった。時臣……敵に武器送っちゃったよ……。
話は終わったとばかりに退室しようとする時臣。無防備に綺礼に背中を向けてしまう時臣に、その剣は容赦なく彼の背中を貫いた。
背中から心臓を貫かれた時臣はあっという間に絶命。
「―フン……、興醒めな幕切れだ」
アーチャー…物言わぬ亡骸を蹴るんじゃ無いよ。お前、本当に大概にしとけよ?
このままではアーチャーの現界にも支障をきたす。近くに適当な人材は……綺礼お前しかいないなとばかりに綺礼とアーチャーは契約を交わし合う。ここに、史上最も陰湿な、愉悦コンビが爆誕したのであった。もうやだこの陣営。
最期の切嗣とアイリの会話のシーンは本当に切ない。アニメの「空は高く風はうたう」なEDが脳内再生。
「私はね……幸せだよ……」
「恋をして……愛されて……夫と、娘と、九年も…あなたは、全てを与えてくれた……私には望むべくもなかった、この世界の幸せの全てを……」
最早力なくそういうアイリに、済まなさそうにその手を取る。
アイリはそんな切嗣に、微笑んだ。
「私が取りこぼした幸せの全てを、今度はイリヤに……貴方の娘に、私たちの大切なイリヤにあげてあげて」
妻の最後の願いに、切嗣は胸を抉られながら頷く。
「わかった」
そうして、アイリは自身の身体に埋め込まれていたアヴァロンを切嗣へと返す。これは最終決戦に臨む切嗣にこそ相応しい物だと……。
それを受けとる切嗣は何かを決意したかのように、妻との最期を交わしたのだった。
一方、ライダー陣営。キャスター戦でやっぱり色々消耗していたライダーに、ウェイバーが初めて彼を召喚した場所へと居を構える事に。
野宿するウェイバーが可愛い。テレパシーで語らうライダー陣営尊い。後、ライダーが、宝具打てるのが残り少ないって言うのを聞いて寂しい……。
アイリと舞弥の最後のシーン。
アイリの娘への想いを聞くうちに、ここで舞弥の過去が明かされる。実は彼女、物心ついた頃から既に銃を片手に少年兵として雇われていた。初潮がきてすぐに誰とも知れぬ男に輪姦されて、出産。名前もつけてあげられなかったし、もし今生きているのだとしたら自分と同じように戦地で今も戦っていると思う…と吐露する。
なんだか切ない……。その後も色々語らっていると、突如土蔵が襲われた。
セイバーが、ライダー陣営を張っている間に襲われた土蔵。咄嗟に切嗣が初めての令呪を使用する。
「令呪を以て我が傀儡に命ず!セイバー、土蔵に戻れ!今すぐに!」
これが初めて切嗣がセイバーにかける言葉であった。
令呪で土蔵に戻ったセイバー。そこで瀕死の状態になっている舞弥を発見。アイリが拐われたのを知る。私は切嗣が来てくれるからアイリを助けてあげてと言われたセイバー。苦々しい思いをしながらも舞弥の言に従う。
なんと、土蔵を襲ったのはライダーであった。セイバーのバイクがライダーを追跡すべく、その機能を果たして行く。
切嗣が舞弥の所に駆けつけたのはそのすぐ後。もう死にかけになっている舞弥に諭されて切嗣は苦々しい気持ちになる。
「舞弥……」
訂正も、否定も、言い残した言葉も、すべて既に遅かった。切嗣の中にあったのは、もうこれ以上冷たくなりようもない、たたの亡骸にすぎなかった。
ライダーとセイバーの頭文字Dならぬ頭文字A(笑)は熾烈を極める。てか、セイバーのバイク凄すぎ。この時代のバイクの性能じゃないよ。ライダーもノリノリでそれに追随する。被害、色々出ましたけどね……コンクリートの雨やら森林伐採やら……。
ライダーの「遥かなる蹂躙制覇-ヴィア・エスクプクナティオ-」と「約束された勝利の剣-エクスカリバー-」が交錯する。結局ライダーは自慢の戦車を撃墜される。しかし、アイリの姿がないと見るや、セイバーはもときた道を去っていった。
最後のライダーとウェイバー可愛い!!もうヤバイよこの陣営!!
アイリを拐ったライダーの正体は雁夜を焚き付けて、ライダーに変化させたバーサーカーにやらせた綺礼だった。やっぱり貴方は外道だ。雁夜は目的を果たすと、綺礼にアイリを渡して約束の場所へと行く。
雁夜の兄の鶴野(びゃくや)が切嗣に拷問される。あまりの鶴野の狼狽にこれは使えないなとばかりに間桐邸を後にする。
次に切嗣が目的としたのは遠坂邸。しかし、そこで夥しい程の血痕を発見する。まさか、そんな――。ここまでの経緯を理解した切嗣。言峰綺礼との対決がここで不可避となる。
綺礼との約束の場所-教会-へとついた雁夜。そこで出会ったのは物言わぬ姿と成り果てた仇敵・時臣だった。茫然とする雁夜に新たな信じられない訪問者が――。
遠坂葵。時臣の妻である。時臣の亡骸を発見し涙する葵に雁夜の動揺は激しくなる。葵の、雁夜の想い人だった彼女の口から発せられる冷たい言葉に、雁夜の中にあった何かが崩壊する。
気づいたときには彼女の頚を絞めていた。咄嗟に理性を取り戻した雁夜はその手を離したが、彼女は既に昏倒したまま動かなくなってしまった。それをみた雁夜は激しく慟哭しながら教会から去っていった。
これの修羅場を高みから見物する男二人。そう、アーチャーと綺礼である。「他人の不幸は蜜の味」とばかりに酒を呑み交わす。本当にこの陣営自重しろ。
これほどに美味と感じる酒ならば、ぜひまた飲んでみたいと思う綺礼、大概にしとけよ。

ここからは、アニメでも佳境部分に差し掛かる大事な場面。
次巻、それぞれの思惑が交錯しながら聖杯戦争が終結していきます。果たして、誰の手に聖杯は渡って行くのか――。


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