【指揮】飯守泰次郎
【演出】カタリーナ・ワーグナー
【キャスト】黒田博/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー/ステファン・グールド/
リカルダ・メルベート/妻屋秀和/石橋栄実/鈴木准/片寄純也/大沼徹
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団
第1幕
フロレスタンが登場はするものの歌う場面がないので、ちょっと迫力不足。
特にロッコ役の妻屋が歌うと声量のなさと抑揚のない歌い方のため
猛烈に睡魔が襲ってきた。
反対にマルツェリーネ役の石橋は溌剌した歌声とかわいらしい演技には
好感が持てた。
第2幕
グールドとメルベートが歌うと空気が変わる。声量が歌い回しが巧みなだけで
なく、自然とオペラの世界に引き込まれてしまう気がする。
そしていつもながら合唱団がすばらしい。音程や音量が均一であるだけでなく
決してソリストの邪魔をしない。世界屈指の合唱団といっていいだろう。
今回はドイツ人の聴衆が大勢聴きに来ていたが、この合唱団のレベルの
高さには驚いたに違いない。
オケは弦楽16型の割には弦の厚みを感じなかったが、大きなミスなく
しっかりとしたベートーヴェンを作り上げていた。
演出
荒唐無稽で理解了解不能な舞台を予想していたが、舞台セットは
そんなにひどくはなかった。
第2幕後半レオノーレ序曲がはじまったあたりから予想外の展開となり
その先の結末を期待したが、期待外れに終わった。
結末はどう解釈すればいいのかわからない。
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