第1886回 定期公演 Cプログラム
2018年5月19日(土) 開演 3:00pm
NHKホール
トルミス/序曲 第2番(1959)
ショスタコーヴィチ/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
ブルックナー/交響曲 第1番 ハ短調(1866年リンツ稿/ノヴァーク版)
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:アレクサンドル・トラーゼ
1、トルミス
オケがよく響いて気持ちよかった。こういう入り組んだ曲を
とくほぐすように指揮をするパーヴォはすばらしい。
2、Pコン
トラーゼの独壇場だ。高音の柔らかなタッチと低音の荒らしいタッチを
使い分け、迫力ある演奏を聴かせてくれた。この人とN響の共演で以前1番も
聴いているはずだが、記憶に残っていない。残っているのはド下手な
トランペットだけだ。
アンコールのプロコフィエフにも引き込まれた。
3、ブル1
1,2楽章を聴く限りは、いつものパーヴォのドイツもの。瞬間瞬間は
美しく響くものの全体的な見通しがはっきりせず、またフレーズの
受け渡しが不自然で、ブルックナーの雄大さが全く感じられなかった。
まあこんなもんかなと諦めかけていたところ、3楽章から豹変した。
スケルッツォの躍動感とトリオの落ち着きは絶妙のバランスだった。
終楽章では金管の活躍もあり、ブルックナーらしい荘厳な響きを
感じ取ることができた。
後半2楽章は想像以上の演奏であった。
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