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2018年05月19日22:22

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fate/prototype‐蒼銀のフラグメンツ(5)-

遂に最終巻―――。
聖杯の行方は何処に。

冒頭、脱落していくサーヴァント達の最期の言葉にセイバーの気持ちが揺れていく。揺れながら自身の過去に思いを馳せていく。
聖剣を抜いたこと、とある少年との約束、とある魔剣使いの王との死戦――。特にとある少年との約束のシーンには切なくなりました。魔剣使いの王との闘いにはその迫力に目が離せなくなりました。
そして、幾度となく説明文のように書かれていた「古びた一冊のノート」の著者の正体が綾香の父親だったとは。最後の一文読まなければ分からないよ、こんなの。
そして、アサシンが遂に死霊と化してしまった来野巽を手に掛けるシーンには本当に切なくなりました。静謐ちゃん……。
キャスターと美沙夜とのほのぼのしたお茶会シーンは本当にこの巻に於ける癒しのシーンだった。キャスターの美沙夜に対する愛情めいたものがひしひしと伝わって来るのが良かった。特に物置小屋にてのシーンには微笑ましささえ感じてしまった。
セイバーVSアサシンとセイバーVSキャスターは本当にそれぞれの思いが交錯するようで。それぞれの愛のあり方が鬼気迫って読むペースが思わず早くなってしまったほど魅入ってた。
しかし、やっぱり怖かったのは愛歌の存在である。セイバーとガーデンで一言二言言葉を交わした、たったそれだけの理由で妹の綾香を手に掛けようとは……。嫉妬って怖い……!!
まるで本当に手の込んだ料理を披露するが如く根源への扉を開き、最早ビースト(世界を喰らう獣)と化してしまった大聖杯を起動させていく愛歌がなんだか一周回って愛らしく思えて来てしまった私はもうダメだと思うよ(笑)
愛歌を叱咤し、綾香を助けようとする父・広樹さん、やっと父親らしい行動見せたと思ったら、逆にビーストに呑まれて消えていってしまったので残念だった。広樹さん、ちょっと行動遅いよ……。
暴走する愛歌を止めたのはやっぱり今回の主題である「蒼銀の騎士」。そう、セイバー・アーサー王その人だった。見かねたセイバーがその聖剣を愛歌の背中に突き刺す。愛歌は自身のサーヴァントの謀反に驚愕しながらも、それでも最後に愛しいセイバーへと笑顔を見せて散っていく。
その後のセイバーのビーストを止めるための宝具発動シーンは胸熱だった。仮とはいえ、母たる愛歌を失って臨界まで暴走していたビーストを消滅させられるほどには彼のエクスカリバーは強すぎた。流石は人々の願いを汲んで星が編んだ聖剣だな、と。

斯くして91年の聖杯戦争は幕を閉じる。それぞれの思いを残しながらもそれぞれの残されたマスター達の後日談が語られる。大変な闘いだったもんね……。美沙夜がまだ幼くして東京のセカンドオーナーたる王気を発揮してるのを見て、こんな少女になんという過酷な運命を背負わせるんだと思いつつも、まぁこれがfateの世界だと妙に安心したり(笑)
東京駅での来野巽の妹とエルザとの邂逅もまた因果なものを感じてしまった。ドイツ車に乗っていた眼鏡の男性は99年に起きる聖杯戦争でアーチャー(旧ギル様)のもしかしてマスター?「次は、逃がさないさ」って(笑)


そして、99年の聖杯戦争へと繋がる。
愛歌の生存力に戦々恐々としながら、カーニバル・ファンタズムで語られたprototypeの世界へと繋がっていく。そして、彼はあの夜ガーデンにてまだ幼かった彼女とまた同じ場所で出逢う。
「僕は、セイバー。きみを守る――サーヴァントだ」
ただひとりの。誓いを秘めた騎士として。

一言、楽しかった!!てか、何でこんな作品が未だに未完成なのかが悔やまれる!!きのこさんよ、仕事しろ(笑)
私の大好きなプロトギル様が活躍するのはいつになるのやら。SNの小次郎様以来電撃が走った推しのサーヴァントなんだよ、プロトギル様!!関ギル様も良いが、中村ギル様もヤバイんだって!!(熱弁)結局最後にはセイバーにやられて退場する、そんなプロトギル様が私は見たいのです(笑)別時空での温泉のプロトギル様マジ紳士的(笑)
後は、アーラシュさん。貴方は本当にリアルでサーヴァントにしたいNo.1の人でした。お酒飲み交わしたい(マジで)し最後の散り際が半端なくカッコいい!!ジキル君も捨てがたいんだけどね(苦笑)だってエルザに本当に嫉妬してしまったんだもん(黙れ)
最後に、やっぱり王妃様とガールズトークしたいのですがファラオよ、許してくれますかね……?(まだ言うか、もう諦めろ)

なんとかfate/zeroの小説も手に入れることが出来たので、またそちらも読み終えたら感想を上げることにします。てか、もう一巻半分読み終えた所なんだけどね(笑)またお目こぼし下さいませ。

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