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2018年05月13日21:47

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新国立劇場バレエ 白鳥の湖

2018/5/6日 14:00- 新国立劇場オペラパレス

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ / レフ・イワーノフ
演出・改訂振付:牧 阿佐美
装置・衣裳:ピーター・カザレット

指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京交響楽団

オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:貝川鐵夫
道化:井澤 諒
パ・ド・トロワ:池田理沙子、柴山紗帆、木下嘉人
ルースカヤ:細田千晶

遅くなりましたが、新国立劇場バレエの白鳥、楽日に見てきたので感想を。

久々に観た絢子姫の白鳥。だいぶ昔に観たときと印象が随分変わっていて驚きました。彼女は白鳥の方が似合うタイプかなと思って臨んだのですが、いやはやこの日はオディールが凄かった。オディールのあの難しい振付を軽々とこなしながら、蠱惑的な表情で純情な王子を弄ぶ・・・絢子ちゃんって可憐な感じだけど、オディールは大人な演技で超好み♪彼女が本来持ってる強さがいい意味で出ていると思いました。

連続フェッテ、唯ちゃんが凄かったという噂も聞きましたが、絢子ちゃんも音楽にぴったり合わせていて気持ちよかった。いやはや絢子姫と唯ちゃん、こんな素晴らしいダンサーを二人も擁する新国立バレエって凄い。その下の若手も育ってきてるし。どうかこのダンサー達を活かすような運営をお願いしたいものです。

ジークフリードの福岡くんも素晴らしかった・・・!本当にここ数年の彼はクラシックを踊るときのノーブルさや安定感が半端なくて毎回感心するのですが、王子の役作りに好感を持ちました。彼のジークフリードはとてつもなく真面目で誠実な人。ともすれば優柔不断で頭の弱い男に見えがちなこの役を、動きや表情で高尚な人に見せていた。こちらも、彼自身が本体持っている精神性が現れてるのだろうなぁと思います。

井澤(兄)さんの道化も、美しくキレある踊りでGOOD。それ以外のダンサーもコールドに至るまで本当にレベルが高かったし、あと、日本のバレエ団は割とどこもそうだけど、よくリハーサルをやっているなぁと思います。あるキャストの初日でも舞台の完成度が高い。観る方にとっては有難いことです。

そしてオケも!とてもよかったです。ヴァイオリンのソロ、オケピで立って弾いてる・・・え、音も素晴らしい!と思ったら、グレブ・ニキティン様ではないですか。東響の一軍で観る白鳥ってなんて贅沢なんだろう。この日はところどころ、音に気持ちを持っていかれてしまったところも。音とダンスと、両方がこれほど高いレベルの白鳥って、世界広しといえどもなかなか得難い体験なのではないでしょうか。

それにしても、白鳥の湖って、最後の音楽があんなに素晴らしいのに、いわゆるクラシックの版ではそれに相応しい振付になかなか出会えない。クラシックの白鳥で最終章が素晴らしいものをご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

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