銀河鉄道に乗っている先生と児童

連休に大川小学校に行ってみました。失われた幼い命を思うと泣けました。
特に宮沢賢治の「世界全体が幸福にならなければ、個人の幸福はあり得ない」の壁画がまるで銀河鉄道の夜のワンシーンのようで。タイタニックが沈んだ時、救命ボートの数が足りなかったので皆が先を争って奪い合いになってる時、乗らなかった子供と若い家庭教師の会話のシーンが蘇って来て涙でした。






今日上告が決まったそうで、市議会は重い決断だったと思います。私も子供が死んだら原告になったかもしれないです。だから心情的にはすごくわかります。裏山に逃げていれば助かったのに！

にしても原告団の「学校教師断罪！」という横断幕には正直違和感ありました。
津波がマニュアルの予想通り数メートル程度だったら、裏山に登って低学年の子が滑落でもしたら、今度は何故マニュアルを守らなかったのかと訴えられたのでしょう。
その日校庭で点呼取って迎えに来た家族に児童の受け渡しをして、さあそれから避難という短い時間で情報もない中、本当に津波が来るか判断できなかったのも無理ないと思います。
教師も犠牲になったわけで、教師の遺族もつらいだろうなって思います。また、最大被災地石巻市の税金で、県もでしょうけど、１４億もの賠償金が支払われることを思えば、被災者が被災者に支払うことになって、同じ被災者同志の救済格差になってしまうように感じます。

軽々しく言えませんが、同じ銀河鉄道に乗っている子供たちと先生が共に笑顔でいてくれていることを祈ります。