■急坂きつくなり…C56型がラストラン SLやまぐち号
(朝日新聞デジタル - 05月06日 16:17)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5099370
C56引退…と言ってもそれは本線運転を辞めるってだけでC56160自体が二度と動かないと言うのではない。京都鉄道博物館、旧梅小路区構内運転程度には動くらしい。
元々は山口線の蒸機復活にあっては、当初計画ではD511とC581が候補だった。山口線の環境を考えれば当然の選定であり、復活運転が始まったのは1979/昭和54年、その僅か5年前の1974/昭和49年までは当時の小郡機関区にはD51に乗務する運用があったし、1973/昭和48年頃まではC58もいた。そう、当時はまだ蒸機の経験豊富な人材がいてその人達も慣れ親しんだ形式なら扱いはお手の物だったからだ。
しかし直前になってD511は落選した。勾配がきつく峠の頂上にトンネルのある区間が途中2カ所もある為集煙装置が必要とされたが、D511は構造上それが付けられない。その為急遽C571が選定されたのだった。
(後にわざわざそれを付けるほどの事はないとなり、それを外して走る機会も増えた。しかしこの時同機の煙突が縮められ均整の取れていたスタイルは少し崩されてしまった)
僚機C581にもこれは装備されたが、こちらはあまり違和感なかった(新見機関区にこれを着けたC58がゴロゴロいて見慣れていたってのは否定しない)。
その後数年してC581はこの仕事から引退、代わって白羽の矢が立ったのがC56160だった。ただ、C57・C58そしてD51なら単機(1両)でSLやまぐち号の現車5両換算18両(客車5両編成で列車重量180トン)を牽引して走ることが出来るが、C56では性能上それが出来ない。
注*SL北びわこ号ではC56160も1台で客車5両位牽引して走っているがこれはその区間が平坦区間であまり急カーブもないから。山口線は新山口〜津和野間で2カ所も坂のきつい峠を越える場所があり、そこではこの小型機関車では客車2〜3両が精一杯なのだ。
一方レギュラーのC57も、平坦な区間では客車12両編成でも引っ張って走るだけの性能はあるが、山口線の環境では客車5〜6両、200トン程度が限界である。そこで客車が6両以上になると、C57とC56が[手]を組み力を合わせて走ることになる。
しかしSLやまぐち号はC57の性能に合わせてダイヤが設定してあったためそれに合わせて走るとなるとC56に負担をかけてしまう。その無理がたたってしまったらしい。
今更言っても仕方ない事だが、もっと早くD51200を整備しまた当初動態予定だったD511も再整備し山口線に投入し、C56はその小型軽量さからどんな路線にも入れる分期間限定出張イベント用にしておけばもっと長持ちしたのではないか?と言う気がしてならない。
只いずれにしても、第二次大戦開戦前に誕生し70年以上、約80年経ったSLいやさ機械が今も現役である事自体奇跡と言っても差し支えあるまい。よくぞここまで頑張った!
一旦は勇退するもしばらく雌伏の期間を経たのち不死鳥の様に復活する日が来ることを祈る。
お疲れ様C56160(^^)/
(フォトアルバムにUPしたC56160関連の画像を幾つか順不同で紹介します。一番最後のものは擬人化ネタです)
行けるモノなら行きたかったけれど…生憎今日は仕事(行く事が許される場所って職場以外に選択肢無し…orz)
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