mixiユーザー(id:6785066)

2018年05月05日17:22

205 view

18940812 NO2403 冬期留陣のための兵営建設について上申

18940812 NO2403 冬期留陣のための兵営建設について上申
http://db.history.go.kr/item/level.do?sort=levelId&dir=ASC&start=1&limit=20&page=1&pre_page=1&setId=-1&prevPage=0&prevLimit=&itemId=jh&types=o&synonym=off&chinessChar=on&brokerPagingInfo=&levelId=jh_005_0030_0040&position=-1
駐韓日本公使館記録 5巻 参. 諸方機密公信往 参 (4) 我が陸兵の冬期留陣のため兵営建築の急要を発見しましたので上申
文書題目 (4) 我が陸兵の冬期留陣のため兵営建築の急要を発見しましたので上申
文書番号 機密 第一六参号 本九○
発信日 明治二十七年八月十二日 ( 1894年 08月 12日 )
発信者 特命全権公使 大鳥圭介
受信者 外務大臣 陸奧宗光

(4) 我が陸兵の冬期留陣のため兵営建築の急要を発見しましたので上申
機密第一六参号 本九○
目下当国ニ出張ノ我陸兵ハ京城内駐在ノ兵員(凡一大隊)ヲ除ク外ハ総テ城外ノ万里倉及阿峴等ニ野営ヲ張リ相凌居リ候処若シ今後滞陣ノ永キニ渉ルトキハ兼而御聞及ノ通リ当地ハ寒気徃々強烈ナレバ到底野営ノ儘之ヲ経過スル譯ニ至リ申間舖ト相考ヘ且ツ旅団長ノ依頼モ有之旁旁過日来朝鮮家屋ヲ取調候得共兵営ニ適当スヘキモノ甚タ少ク漸クニシテ步兵一大隊砲兵一隊位ヲ容ルベキモノヲ発見致候就而ハ此際急ニ兵営ヲ建築シ以テ冬期留陣ノ用ニ備フルハ頗ル必要ノ義ト被存候此儀ニ付而ハ大島旅団長トモ追追及協議候ニ付同官ヨリモ必ス意見上申可相成ト存候間事情御推量ノ上兵営建築之儀御採用相成候様致度候尤モ冬期前事情間ニ及ヒ候ハハ固ヨリ現在ノ大軍ヲ留陣セシムル必要無之候ハ勿論ニ候得共猶ホ警備ノ為メ少クトモ二大隊位ハ駐屯セシメザルベカラザル義ト被考候依而右等御酌量ノ上何分ノ御詮議相成候様致度此段及上申候也
明治二十七年八月十二日
特命全権公使 大鳥圭介
外務大臣 陸奧宗光 殿





(*私訳)
(4) 我が陸兵の冬期留陣のため兵営建築の急要を発見しましたので上申
機密第一六三号 本九○
目下当国に出張している我が陸兵は、京城内駐在の兵員(およそ一大隊)を除いたほかはすべて城外の万里倉(マールリチャン *現・麻浦区万里洞。ソウル駅の西隣り)および阿峴(アヒョン 現・麻浦区万里洞の西隣り)などに野営を張って凌いでおりますが、もし今後野営期間が長くなる場合はかねて御聞き及びの通り当地は寒気が非常に強烈なので到底野営のまま過ごすことは出来ないと考えられ、また旅団長の依頼のあるので先日来朝鮮家屋を調査しておりますが、兵営に適当なものは非常に少なく、ようやくにして步兵一大隊、砲兵一隊くらいを容れることができるものを発見致しました。
ついてはこの際急いで兵営を建築しこれによって冬期留陣の用に備えることがすこぶる必要なことと思われます。
この件については大島旅団長とも追々協議することになりますので、同官よりも必ず意見上申がることと存じますので事情御推量の上兵営建築の儀を御採用になられるよう致したく存じます。
もっとも冬期に入る前に事態が収拾しますれば、もとより現在の大軍を留陣させる必要はありませんことは勿論でありますが、なお警備のために少なくとも大隊位は駐屯させないわけにはゆかない事情と考えられます。よってこれら御酌量のうえ何分の御詮議いただきますよういたしたくこの件上申申し上げます。

明治二十七年八月十二日
特命全権公使 大鳥圭介(*発信)
外務大臣 陸奧宗光 殿




*万里倉 麻浦区万里洞1街・2街 ソウル駅の裏(西)である。
「万里丘は、万里倉があったことに由来する洞名でありながらも峠の名前である。大峴もしくはクンコゲ(大きな峠)ともいう。」(「麻浦紹介」)http://culture.mapo.go.kr/foreign/mapo_japan/intro/intro_06_14.jsp
*阿峴(アヒョン 現・麻浦区の一部の阿峴洞。上記・万里洞の西隣り)








0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する